Time to count down


くだらないことに腹を立てないようにしていても、イラッとすることがたくさんある。

電車内で一人分だけ空いていた隣のシートに座ってきた人が、何も言わずに無言で身体(腰から下)をグイグイとねじ込んで来た時。日曜夕方に決まってかかってくる光回線の勧誘電話。雪が積もっているのに、車道の真ん中を堂々と走る自転車。スーパーのレジで、金額を聞いてから財布を探し始めるオバチャン。-

頭の中で炎が立ち上がり、一気に沸騰したようにカッと顔が紅潮していくのがわかる。ああ、最近着火のタイミングが早いな…もう少し心にゆとりを持たないとダメだな、とその都度いつも反省している。

マラソンを走っている時も、時々似たようなことが起こる。そしてそれは、人数が多ければ多い大会ほど遭遇率が高い。

急な割り込みや追い抜きはもちろん、酷い時は足を蹴られたり、身体をぶつけられながら追い越される。その背中を恨めしそうに眺めながら、「お前のゼッケンナンバー、絶対忘れないからな。お前なんかどっかで足を引っかけてぶっ転んで、両足痙攣してしまえ!」などと心の中で呟くが、300mも走ると、反省どころかそいつのナンバーなんぞすっかり忘れてしまっている。所詮その時の怒りなんていうのは、その程度なのだと思う。

もう2ヶ月半も前のことになるが、さいたま国際マラソンでは、ほとんど怒りを発することなく最後まで走りきった。走り始めてすぐに足裏に違和感を覚え、程なくそれは痛みに変わったが、逆にそのことで冷静になれたのかも知れない。途中でたくさんの人に追い抜かれようとも、「ああ、こればかりは仕方がないよね。」と開き直り、最後まで落ち着き払ったような走りをすることができた。自己ベストには約2分及ばなかったものの、足の状態を考慮すれば充分自己ベストだと思った。(いや、結果が全てだと言われればベストとは違うんですけど。)

足の痛みや疲労を溜め込んだままレースに出場することだけはできれば避けたいと思い、鍼灸に似たような効果があるということを噂で聞いた「ホイル巻」をここ2日ほど試行しているが、こちらの成果もそれなりに出ているような気がする。いやあくまでも、それなりに、である。
ただ少なくとも、右アキレス腱に残っていた慢性的な痛みは確実に緩和されたし、ふくらはぎの張りも10分ほどで緩和されたような、されないような。アルミホイルを部位(患部?)に巻いて約10分ほど放置すると、チクチクと何かが刺すようなそんな感覚が現れ始める。多分、間違えて奥歯でガムの包み紙…アルミを噛んでしまった時の「あれ」に近いものなのだと思う…と言った時点で、きっとこの投稿を読まれている皆さん(ガムの包み紙を噛んだ経験のある皆さん)は、苦虫を噛み潰したような表情をしているんでしょうね(どうもすいません)。

※医学的に証明された治療法ではなく、炎症を引き起こすなどの副作用の可能性もあるそうですので、やってみる方は自己責任でお願いします。

泰然自若の心境で臨めば、自ずと結果はついてくるはず。目先の損得に一喜一憂することなく、それぐらい大きく構えて臨みたいものだと思うが、そういう大局的な見地で自分自身の身をレースに投じることができないのは、色んな欲がまだたくさん残っている証なのだろう。

勝田マラソンは、「記録の出やすい大会」と言われているらしいが、その一方でスタート時のブロック分けは本当に酷いらしく、ブロック分けがあってないような無法地帯なのだとか。こういう油断や緊張感を与える触れ込みこそが、自分自身の気持ちに動揺を与え、それが足かせになることを、フルマラソンを10回以上走った中で少しながら理解するようになってきた。

他人は他人、自分は自分。あくまでも、泰然自若。

今回…いや、今年はとにかくこれを意識していこう。あせらない、あわせない、あきらめないとは、まさにこの四字熟語ではないか。
大会まであと6日となり、徐々に気持ちが戦闘モードに入りつつあるが、戦闘する相手は自分の中にいる「弱さ」なのだということを考えると、目標達成は遙か先の話だな、ということを日々の練習の中で思い知らされる。
先月に引き続いて「平均1日10キロ」を少しだけ意識し、それなりに計画的に練習に取り組んできたところ、今日の時点で月間走行距離が270キロを超えた。これで大会当日の距離を加算すれば、自ずと300キロ超えとなる。しかも今月は珍しく、20キロオーバーを4度(外2,内2)、30キロオーバーを1度(外1)走っている。さいたま国際を終えた後、一番の自堕落期に突入するこの時期も、距離はそれなりに踏めたと自負する一方で、スピードの底上げに全く自信がなかったので、22日は久し振りに外…というか隣市の室内競技場の外周(1周約285メートル)を、レース用のモデルと同じシューズで試走。その距離わずか12キロ(42周)、多少ムラはあったにせよ後半にかけての落ち込みもなく、まずまずのペースで終えることができた。(1キロ4分半を切るペース)
あとは残り6日間で疲労抜きのジョグにシフトしつつ、最後の調整を行っていくことに。

しかし、ついこの間まで膨らんでいた楽しみが徐々に萎み、不安の方がだんだん大きくなってきた。
アルコールはいい加減抜いた方がいいのだろうか、当日朝食べる餅の数は何個にしようか、炭酸抜きは始めた方がいいのか、体重はどこまで落とそうか、カーボローディングはどうしようか…などと考え始めると際限がなくなって、ますます不安が増幅するだけなのだけれど。

何も意識せず、無心で走る。とにもかくにも今回は「帰りの電車に間に合うようにゴールする。」のが最大の目標。
スタートラインに立った時は、そのことだけを考えるようにしよう。

※投稿者の調べによると、大会前にこういう投稿をしたレース結果は、大概不本意な内容に終わっています。


投稿者: のんべ

1971(昭和46)年 青森県生まれ。弘前市在住の青森県職員。 プリンスとビールと豆腐とラーメンを愛する。安いカメラでいかに安っぽくない写真を撮影するかに興味あり。 ブログの内容の多くは、いつの間にか趣味となった「走ること」がメインです。

「Time to count down」への1件のフィードバック

  1. そうそう、勝田のスタートは無法地帯なんですよ(-_-;)
    人数が多くて、わけわからん感じになります。図々しくなれれば良いのですが、去年は、面倒くさくなって、自分のブロックの最後尾からスタートしました(笑)
    当日、天気も気持ちも晴れやかに楽しみたいですね~

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