TUNAさん御夫妻がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(二日目・弘前市)

10月15日(土)。

今回、日程を1週間ずらしてもらったことにより、全国割の恩恵を受けることができるという絶妙のタイミングで来県となったTUNAさん御夫妻ですが、午後には私の地元である弘前市に移動、自宅から至近距離にあるホテルにチェックインする予定となっていました。そしてこの日の夜も、私がチョイスした「音楽好きの人に行って欲しい、Prince好きの人を連れて行きたいお店」を紹介することにしていました。

昨夜のアルコールを抜ききるためのジョギングを終えた朝、シャワーを浴びて部屋に戻ると、着信履歴があることに気がつきました。お相手は、かつてDirtymindを名乗っていた「青森●日の丸扇子隊」のSさん。今回のTUNAさんの来県に際し、幾度かお誘いをしたのですが都合が合わず同席を見送った、という経緯があったのですが…。

「昨日はごめん。どうしても家の都合で行けなかったんだけど、さっきコンフィのTさんから連絡があってさ、TUNAさんとは絶対に会った方がいいって言われたんだ。今どこにいるの?今日、どこで会うの?夜、都合つけても行きたいんだ。Mも可能であれば一緒に連れて行く。」

…えっ?唐突な申し出、展開にちょっと困惑。

「ちょ、ちょっと待って。1軒目はもう予約しているから、20時30分頃に、あの辺で待っててもらえます?そこで合流しましょう。」
「わかった。じゃあ、着いたら連絡するから!」

Sさんとともに、最終日に訪問予定の「隠れた名所の所有者」でもあるMさんもいらっしゃるかも知れないとのこと。これは、話が盛り上がるぞ…。
ちなみに2軒目にお邪魔することにしていたAsylumの店主Sさん、実はジョギングの途中でバッタリ出くわし、「20時30分過ぎに3名で伺います」と伝達していたところ、改めてメッセージを入れ、3人ではなく同席者(奇特なプリンスファンの青森県人)が1~2名増えることを伝えました。

Asylum店主Sさんとのやりとり原文

「我がふるさと弘前へようこそ!」
18時前にホテルロビーへお迎えに上がり、まずは1軒目の店へ。
弘前市新鍛冶町の「鳥仁」。
1日1組完全予約制という形で営業を続けている真摯な姿勢、そして、なかなか東京でも味わえないであろう、日向備長炭で丁寧に焼かれた鶏の味を堪能して欲しいという思い、更には、店主のTさんも音楽の造詣が深いということで、この店をチョイス。

18時に訪れると、Tさんが笑顔でお出迎え。奥のテーブルに案内し、座った途端、お二人が小さく「あっ!」と声を上げます。そう、ここでもさりげなくPrinceが流れているのです。Princeフリークの方をお連れする、ということはお伝えしましたが、Princeを流してほしいというリクエストは流石にしておらず、ここは店主Tさんの御配慮に、ただただ感謝でした。

弘前のソウルフード 石川ウインナー

味噌もうまいしネギも甘い

どれもこれも全部うまい

「こんな焼鳥、東京では食べられないよ!」と嬉々としながら串を貪る二人を見ながら、この店を選んだのは大正解だったな、と密かに自画自賛していたのでした。

最後は店主Tさんも一緒に記念撮影。

さあ、ガッツリ食べましたし、腹ごなしも兼ねて歩いて次の店に向かいましょうか。
…ふと、電話を見ると着信が。こちらからかけ直すと、今か今かと到着を待っているSさん、そして背後からMさんの声も。

「今向かっていますので、ちょっと待っててくださいね!」

程なく、暗闇の中で2人と合流、暗闇の中で双方の紹介を済ませた後、5名で怪しげな店へ潜入します。
そんな怪しげな2軒目の店は弘前市中土手町の「Asylum」。
店主Sさんとはかれこれ30年以上のお付き合い。CD・レコードショップ「JOY-POPS」を営業していた際、Princeネタを探すために足繫く通っていたのが高校生の頃でした。2002年のPrinceの仙台公演の際にも、会場の前でバッタリお会いしたという逸話付き。

マメを弄ぶ

既に先客1名がいましたが、入口に近い席を確保するや否や、TUNAさんを二人が挟み撃ち。
改めての挨拶もそこそこに、「TUNAさん、ミネアポリスに行くにはどうしたらいいんですか?」とおもむろに切り出すSさん。そこから、店主Sさんも思わず聞き耳を立てるほどのPrince談義が展開されることに。入店時はTerence Trent D’arbyがBGMで流れていましたが、「今日はこっちだな」とPrinceに切り替え。しかも、国内のレコード店のみで展開されたプロモCD「My Name Was Prince」を流すという心遣い。更に白熱…というより爆笑の連続となったPrince談義でしたが、お二人の旅の疲れも考慮して、23時にレフェリーストップ。

ちなみにSさんは全く飲まずの素面

「何だかうるさくて、ホントすいません。」と店主Sさんに詫びると、僕に「面白ぇな。音楽の話で盛り上がるんだ、最高だべな。」とSさんが呟いてくださったこと、個人的には何よりも嬉しかったです。翌日、Mさんは残念ながら所用のため不在とのことでしたが、Sさんがアテンドしてくれることに。

店主Sさんも巻き込んで

「いやぁ、青森、熱いね。ホント面白い。来てよかった。」とTUNAさんがおっしゃってくださったことも、個人的にはとーっても嬉しかったわけで。

さて、明日はいよいよ最終日。念願の地を訪れますよ。

(つづく)