泣きっ面に群がる蜂


4月に入り、新たな業務が始まった。同じ局内、同じ執務室とはいえ、これまで経験したことのない業務内容であり、早々から色んな課題、難題を突き付けられることとなった。
今までより少しは楽になるんじゃないか、などという淡い期待は儚くも散り、不慣れな業務に戸惑いつつも、8人のグループ員とともに東奔西走している、そんな状況だ。

4月早々3度目のワクチン接種。ファ×2の後のモだったが副反応はほとんどなし。

僕の住む弘前市では、4月早々に市長選挙が行われた。現職と、高校の同級生を含む新人3人の計4人が出馬したが、結果は現職が再選、4年にわたる市政運営の舵取りを再び任されることとなった。
この間、新聞やSNSなど、様々なツールを通じて色んな情報が飛び交い、情勢とともにその内容を客観的に見ていた。

しかし、「私が支援する候補は、他の候補とここが違う!ここが秀でている!」というアピールのような言葉はほとんど見られず、いわゆる「アシフパリ」といわれるような、誹謗中傷にも似たやり取りが相当目についたような気がする。4人が出馬している中、当然のことながら選ばれるのはわずか1人だけだ。激戦とも言われる中、応援候補に肩入れする気持ちもわからないわけではない。しかし、他の候補に対する噂や罵詈雑言にも近いような言葉を浴びせる、それも、SNSによる拡散という形で発信される内容を目にするのは、ハッキリ言って、見ていて痛快になるどころか不愉快になる一方。わざわざ衆目を集めなくとも、本人や陣営に直接ぶつければいい話なのではないか、と思ったこともあったぐらいだ。

何よりも残念だったのは、(相変わらずの)投票率の低さだった。新型コロナウイルス感染症下での選挙だった、と寸評する記事も見たような気がするが、何でもコロナのせいにするのは、やはりちょっと違うと思う。「有力候補」がひしめく中にあっても、投票率は53パーセント台だったという事実。政治そのものに期待が持てないとか、応援したい候補がいないとか、選挙そのものに興味がないとか、色々理由はあるのかも知れない。しかし、投票を見送った46パーセントを超える有権者の方々は、今後4年間の市政運営に、どういう視線を送り続けるのだろう。

今回の選挙を傍観しながら感じたことは、各陣営が負った「痛み」が計り知れないものなのではないか、ということだった。当選した現職の得票数は大幅に減り、有効投票数の4割弱にとどまったこと、誰を支援するか、さながら「踏み絵」のような状況に陥り、結果として与野党ともに何となくぎくしゃくした空気が噴出したことなど、選挙が終わってノーサイドとなればよいけれど、軋轢が燻っているような雰囲気もある。今回の市長選に限ってみると、選挙の勝敗はついたのかも知れないが、そこに「真の勝者」はいなかったのではないか、そんな気がする。いずれにせよ、すぐに収束するような状況には程遠いようで、しばらく尾を引くことになるのだろうか。そのことが、今後に向けた遺恨となり、市民生活に悪い影響を及ぼさなければいいのだが。

私事になるが、今週から来週にかけて、調布市にある消防大学校での研修が予定されていた。これにより、15日に足を運ぶ予定だった宮本浩次の青森公演を泣く泣く断念することとなった。
しかし、泣きっ面には蜂が群がる。本当は機上の人となって上京していたはずだったのが、諸般の事情で出張どころではなくなってしまった。
というわけで、在宅勤務をしながら、なぜか父の訃報に接したあの日のことを何度も思い返している。
そういえば、そんな亡父の誕生日は4月18日、間近に迫っている。本来なら、東京の空を仰ぎながら「おめでとう」と呟いていたのだろうけれど、それも叶わず。まあ、再び国内の感染状況が怪しげな雰囲気になっていることに鑑みると、上京しなかったのはある意味で運が良かったのだと考えよう。上京した後に諸般の事情を聞かされていたら、号泣面にスズメ蜂の大群クラスだったことだろう。4月になっても相変わらず荒波に揉まれる日々。しばらくは我慢と忍耐、辛抱の日々が続きそうです。

自分でキットを購入、こまめに抗原検査を実施しております、はい。