妄想・沖縄旅ラン

披露宴を挙げてから25年の月日が経った。人前に出ることすら恐怖に感じるぐらい、メンタル的にかなりやられていた時期の披露宴。直後に、新婚旅行で訪れたのは沖縄県だった。

飛行機に搭乗することが怖くて仕方なかったのに、羽田で乗り継いで沖縄に到着した途端、その空気感に圧倒された。ホテルへの送迎バスに揺られること1時間半、到着したそのホテルの吹き抜けに、度肝を抜かれたことを思い出す。

この時は運悪くすぐに梅雨入り、悪天候での新婚旅行ではあったが、5月にもかかわらず半袖で過ごすことのできる気候、思いのほか口に合う食事の数々、そして、同じ国内なのに「異質」が共存した沖縄の魅力に、すっかり虜になった。

それ以来、夏季休暇には沖縄を目指すようになり、この25年で20回前後沖縄を訪れている。ちなみに2年目の沖縄は、大型台風が直撃することとなり、ホテルに到着してからチェックアウトするまでの3日間、一度もホテルの外に出ることができなかった。行かなかったのは、出発直前に台風直撃で行き先を変えたこと、父の急逝でキャンセルしたこと、沖縄ではなくサイパンを訪れたこと、そして、全国的に感染症が広がったことで旅行ができなくなったこと…それぐらいだろうか。

沖縄の地理にも慣れ始め、レンタカーで島内を走るようになり、一気に行動の幅が広がった。

のちに世界遺産登録された首里城をはじめとした城(グスク)群、美ら海水族館はもとより、東西南北くまなく車で訪れた…気がする。

それでもまた行きたい、と思わせるには、やはり何か惹きつけるものがあるからなのだろう。

旅行で沖縄を訪れた時のもう一つの楽しみが、「旅ラン」。

朝から27度を超えるような中、朝5時でもまだ暗いのが沖縄。ヘッドライトを装着してホテルを出発し、ゆっくりと走り出すと、ぬるい風が体にまとわりつく。あっという間に、前夜に飲んだオリオンビールが汗となって流れ始める。

長い距離を走ることは無理でも、車で走っていては見えない、わからない光景を目にするのも「旅ラン」の醍醐味。

これまで訪れ、見たもの感じたもの、その一つ一つが僕の血となり智となっているわけで。

レンタカーや旅ランで駆け抜けた沖縄。個人的に何度でも走って訪れてみたい場所をいくつか。

【海中道路】

本島の南東、うるま市にある与勝半島と平安座島を結ぶ全長約5キロの県道。橋ではなく土手を築いた道路で、中ほどには(中継ポイントとなる)海の駅「あやはし館」がある。車はもちろん、両側に歩道が整備されているので、自転車や歩行での通行も可能。春にはマラソン大会も開催されている。

【備瀬のフクギ】

本部町にある備瀬のフクギ並木は、美ら海水族館から北へ車で5分ほどの場所にある。県内に数多くあるパワースポットの一つで、朝方、人通りの少ない時間帯は最高に気持ち良い。(近くには「ホテル オリオンモトブ リゾート&スパ」があり、混雑前の美ら海水族館にも行くことができる好立地。)

(影のなせる業で、ホテルより樹木が大きく育ったわけではありません。)

【名護に向かう国道58号】

海沿いを走る国道58号は、歩道が整備されている一方、海沿いの堤防を走ってみるのも楽しい。朝方は、近所に住むおじさんおばさんと「おはようございます。」の挨拶を交わす機会も。

【漫湖公園】

そのままストレートに読まざるを得ない那覇市内の公園。非舗装のウォーキングコースとジョギングコースが設けられているが、それほど積極的に整備されているわけではない。

【見せ見せおじさん】

恩納村にある「シーサイドドライブイン」の駐車場にある立て看板。個人的にはここが最強のパワースポットと信じている。

嗚呼、沖縄に行きたいなぁ。。。