困った500円硬貨

先日、青森駅の自動券売機で特急券を購入した際、お釣りとして見慣れぬ硬貨が出てきた。

一瞬偽造硬貨か!?と思ったら、ちゃんと「日本国五百円」の文字。そりゃそうだわ、JRの自動券売機から出てきたお釣りが偽造硬貨だったら、ちょっとした騒ぎになるよな。
で、家に帰って調べたら、僕の財布に収まったこの500円玉は、ちょうど去年の今頃発行された「日本ブラジル交流年及び日本人ブラジル移住100周年記念貨幣」だという。

しかもこの硬貨、発行直前になって著作権の問題で図柄の差し替えがあったりと、発行に至るまでに紆余曲折のあった、ちょっといわく付きの硬貨であるらしい。

この類の硬貨は普段当たり前に見慣れている500円硬貨とは明らかに違うため、正直お店で使うのも憚られる。まず間違いなく懐疑の目で見られ、「いや、これはあの、その、日本とブラジルの交流が始まって、えと、その、去年6月に発行された記念硬貨なんです」と説明しなければならないことだろう。ああ、ややこしい!!
そういえばあの2,000円札も、最初の頃は見慣れず使いにくい札だと思い、財布に収まったら、できるだけすぐ使うようにしていたが、あちらの方は普通に流通しているはずなのに、ここ数年僕の財布に収まった記憶がない。いったいどこに行ってしまったのだろうか。

それはともかく、何故自動券売機のお釣りからこんな硬貨が出てきたのだろう。誰かが投入した、ということなのだろうか。未だ試してはいないのだけれど、恐らくこの硬貨を同じ自動券売機に投入しても、ひょっとしたら通常の硬貨は認識せずに戻ってくるのではないのだろうか(ただ、重さも大きさもほぼ一緒らしいので、意外と大丈夫かも)。

もはや誰かの手から、自動券売機という雑多な中をくぐり抜けてきたこの硬貨を大事に保管したところで、その価値はおそらく永遠に500円のままだろう。
正直言って、一刻も早くこの硬貨を自分の手元からなくしたいのだが、なかなかそのきっかけがなく、ある意味財布の肥やしのようになっている。

まあでも折角なので、特急で帰宅しなければならない機会があったら、是非この硬貨で特急券を購入してみようと思う。

2 thoughts on “困った500円硬貨

  1. nonvey

    とりあえず、しばらく財布の中に収めておこうと思います。
    ネタになるようなものでもない気がするんだけどね…。

    Reply

Leave a Reply