「2分」の長さ

たかが2分。されど2分。

何かをしている時は2分なんてあっという間だが、時計をじっくり眺めていると、2分という時間は意外と長い。

2分という時間を与えられた時、果たして何が出来るだろう。 Yシャツに着替え、ネクタイを結ぶにはちょっと微妙な時間かも知れない。 顔を洗うことは出来るかも知れないが、歯磨きだとちょっと短いし、カップラーメンならまだ不完全だ。
普通に歩けば120m以上、ジョギングだと300mちょっと進む程度だろうか。

明日来週土曜日から実施されるJRのダイヤ改正で、弘前から青森に向かう朝の快速電車の始発時刻が、また2分早まる。
「また」という標記をしたのは、この電車で通勤するようになってからかれこれ4年が経とうとしているが、曖昧な僕の記憶では、4年前と比べると、この電車の始発時間が5分ぐらい早まったような気がするから。

ちなみにこの電車、青森駅に定刻通りに到着した試しがなく、大体2?3分遅れて到着する。だったら最初から始発時刻を遅くすればいいのに、といつも思っていたところに、逆に始発時間の繰り上げ、だそうな。ちょっと面食らってしまった。

日本人は、あまりに時間に対してシビアだという。
この間あるテレビに出ていた外国人が、「日本人は時間にルーズだ!だって、約束をした時間の20分も前から来て待っているのだから!」と怒っていたのには、思わず苦笑してしまった。

3年前の話になるが、JR尼崎線で起きた脱線事故は、「わずか90秒」の遅れを取り戻すために起きた大惨事だと言われている。 90秒=1分30秒。価値観の違いではあるが、海外では90秒は遅れのうちに入らないという。3分から5分、国によっては15分ぐらいであっても許容範囲だそうだ。
逆に日本人は、1分過ぎると「遅れている」という認識を持ち始めるらしい。

 
今回のダイヤ改正も、外国人からしてみれば「改正のうちに入らない」と笑われそうだ。

でも…ハッキリ言って朝の2分って、相当貴重なんだよね(笑)。

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