暴風雪一過

昨日は一日中建物の中にいたのであまりよくわからなかったが、下手をすれば吹き飛ばされるぐらいの勢いで暴風が猛威をふるっていたらしい。
羽田へ向かう航空機は軒並み欠航となり、ついには一時的にJRも不通となるなど、まさに陸の孤島と化してしまった。
25日にかけて更に酷くなるとの天気予報、こういう日は定時で帰るに限る。
どうせ電車だってまともに動いている訳がない。

ひょっとしたら弘前まで代行バスもアリか?と不安がよぎったが、駅のそばまで来てみるとバスの姿はなく、どうやらそれなりに電車が動いているらしい。
自動改札口の上に掲げられている出発案内には、まだ17時26分発弘前行きの電車が「改札中」になったままだった。
改札を抜けホームへ向かう階段を上ると、連絡橋の上にはたくさんの人が群がっている。放送案内に耳を傾けると、どうやら車輌トラブルが発生し、電車の到着が遅れているとのこと。
そんなことはお構いなしに吹きざらしのホームに降り立つ。青森駅に到着後、折り返し弘前に向かう電車の走行中、車輌に鳥が激突、窓ガラスにひびが入ったらしい。


聞くと、車輌の状態がわからないため、運行できるかどうかも不明だという。

こういう日こそZIPPOカイロの出番だったのに…。

程なく電車が到着。「運行できるかどうかわからない」と言っているのに、待ちかまえていた乗客は寒くて我慢ならぬと我先に車輌の中へと入っていく。一番後ろの車輌に押される形で乗り込むと、目の前に空席。何のためらいもなく着席、早速惰眠の体制に入る。次から次へと乗り込んでくる乗客。中には、運休となった寝台特急に乗り込むはずだった旅行客もいるようだ。

最後尾で車輌の応急処置が始まる。方法は至って簡単。カレンダーのような厚手の紙を窓に貼り、テープで貼り付けて終了。
え?それでいいの?というくらいあっけなく終わった。
確かに一体どこにひびが入っているのかな?というぐらいの「軽傷」ではあったが、これから吹きざらしの中約40キロを駆け抜けることを考えると、一抹の不安に駆られる。
結局電車は30分遅れで出発。単線区間が続くので、きっと駅に到着するために交換列車の待ち合わせになるのだろう…。

どうやら眠ってしまったらしい。
気がつくと電車は、弘前の2つ手前の駅に到着していた。時計に目をやると、30分遅れで出発して以降、全く遅延が生じていないことに気づいた。

結局弘前には31分遅れで到着とのこと。何事もなかったかのように乗客は席を立ち、車輌から降り始める。ガラスにひびが入っているにもかかわらず、再び折り返しで青森に向かうため、ホームで到着を待ちかまえていた人たちが、降車客の間隙を縫って我先に乗り込もうと構えている。

弘前も風が強い。ついでに言えばあまり寒さを感じないため、降る雪に重さを感じる。粉雪ではなく、粒雪である。
強く吹き荒れる粒雪が頬を叩く。
明日朝のことを考えると気が重たくなる。

5時30分起床。
やはり除雪車が走ったらしく、家の前にはてんこ盛りの雪山ができていた。
身を寄せ合った粒雪は、とてつもない重さとなって横たわっている。久しぶりに腰が軋むような思いで雪を寄せる。20分程で済ませた、かなり雑な雪かき。

こういう日はあまり出勤したいという気になれないのが正直なところだ。

駅に向かう道路は軒並み除雪車が入っていたらしく、道路脇には黒灰色の雪が積まれている。
弘前駅に着いてみると、電車に若干の遅れがあったものの、ほぼ順調に走っていた。後続の普通電車が秋田県内で動かなくなったこと以外は。

青森には普段より5分ほど遅れて到着。空は朝焼けでうっすらとオレンジ色に染まっている。昨日の暴風雪は何だったんだろう?というくらい穏やかな天気。

早退しようかな。

どうやら休みたいという気持ちが昂ぶっているらしい。

…と、気がついたら既に終業時間を過ぎていたり(苦笑)。
今週も何だかドタバタな一週間だったよ…。
それじゃ、また来週。

暴風雪一過” に1件のフィードバックがあります

  1. Platinart

    暴風雪の真っ只中で

    青森の八戸にイベントに行ったときのお話。
    初日のイベントは先週のあの暴風雪の真っ只中でした。
    そして気温も昼間なのにマイナス5℃と、とにかく寒…

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