Stevie Wonderに泣かされた夜(ネタばれあり)

16日から昨日まで、出張がてらいろいろ東京にて楽しんできました。
今回は妻が同行し、もちろん金曜夜からはじゃん子も加わり、毎日腹がよじれるぐらい笑いっぱなしの楽しい時間を過ごしました。

その中にあってハイライトは何と言ってもStevie Wonderの来日公演!
今日はその感想を掲載したいと思います。

まずはセットリスト。

Stevie Wonder Japan Tour (17th FEB 2007)
at SAITAMA SUPER ARENA

01. Too High
02. Visions
03. Living For The City
04. Higher Ground
05. Don’t You Worry About A Thing
06. You’re The Sunshine Of My Life
07. Tuesday Heartbreak
08. Maybe Your Baby
09. Superstition
10. If You Really Love Me
11. Signed, Sealed, Delivered, I’m Yours
12. Isn’t She Lovely
13. Stay Gold
14. Overjoyed
15. When I Fall In Love (Nat King Cole)
16. Ribbon In The Sky
17. Place In The Sun
18. Yerster-me, Yester-you, Yesterday
19. My Cherie Amour
20. Sir Duke
21. I Wish
22. I Just Called To Say I Love You
23. Part Time Lover
24. So What The Fuss
25. As
26. Another Star


当日は、同じ会場でそれも座席がかなり至近であるはずの某り嬢そして某m嬢と、初対面のご挨拶を交わすはずだったのですが、こちらの計算違いで会場への到着が遅れてしまい、遠目に手を振りお辞儀をするというご挨拶に終わってしまいました。この場を借りてお詫びします。本当にすいませんでした。

さて、我々が席に着いたのは開演予定時刻の16時を既に過ぎた頃でした。ちなみに座席の位置は、ステージから見た場合右奥の一番深い位置(角席)の前から6列目、レベル200ではありましたが、アリーナ席の最後尾の人たちとほぼ変わらない位置にありました。

Stevie Wonder初体験の僕(ついでにいえばベスト盤しか持っていないようなにわかファン)としては、大した予習も出来ぬまま臨むことになるので、持っている何枚かのベスト盤に収録された曲、そして最新アルバム「A Time 2 Love」からどれだけ楽曲を演奏してくれるか、ということに期待を寄せるしかありませんでした。

ステージ上はいつ始まってもおかしくないような、そんな雰囲気になっていました。客の入りは9割程度といったところでしょうか。客層は、老若男女を問わずといった感じで、40代以上と思しき方々の姿が非常に多く見受けられました(但し、のちにこのことが僕を苦しめることに…)。

客電が落ち、公演中の注意が流れ始めた途端、いきなりスピーカーから音が消えるというアクシデント。再度注意は流れましたが、何やら不安がよぎる開始前となりました。

16時15分を過ぎたあたりで、メンバーがステージ上に現れます。

そして、バックコーラスの男性に手を引かれたStevie Wonderが登場!おお!動いてる!歩いてる!衣装も何か見たことあるような!その全てに感激。会場も暖かい拍手に包まれます。

ステージ上にはStevieを含め総勢12名!しかし、ステージ横には大型ビジョンも何もないため、ひたすら目を凝らしてステージを見つめる以外、Stevieの姿を拝む方法はありませんでした(オペラグラスがあればなぁ、とも思いましたが…)。

1曲目がスタート!客席は、何とも静かな雰囲気です。とりわけ僕の周りは遠慮がちな人が多いのかそれともただ単に曲を知らないのかあるいはじっくりと曲を聴きたいのか、講演会でも聴きに来たような静けさ。周囲への迷惑を考えジッとしていましたが、9曲目の前奏が始まると、いよいよ我慢が出来なくなってきました。アリーナ席は、ほぼ総立ち状態。スタンド席もちらほらと立っている人の姿が見えます。

うー!!溜まるフラストレーション。遂に我慢できなくなり、妻に「もう限界」とつぶやき、12曲目でようやくスタンドアップ!よぉ?し暴れるぞ!!…と思いきや、13曲目からはStevieの即興的なピアノ独奏が始まり、アリーナも含め再び客席はどよめきと共に静けさが戻りました。
何だよ…ま、いいか。再び席に座った僕。
と、14曲目の「Overjoyed」の前奏をStevieが弾き始めた途端…。

どういうわけか、ステージが霞んで見えなくなってきました。
両腕には弱電流が流れたような感覚の痺れ…感動で鳥肌が…。
あれ?俺、泣いてる?何で?

ワケもわからぬまま溢れてくる涙。
必死にステージ上を凝視しながら、そして「Overjoyed」を口ずさみながら、妻に気づかれぬよう涙を拭いました。
涙腺は何とか収束しましたが、ここから完全にスイッチ・オン。

「Ribbon In The Sky」までのピアノ独奏が終わり、再びバンドメンバーとの演奏(掛け合いも含む)が始まると、僕は完全にStevieワールドの虜になっていました。メジャーなナンバーということでは「I Just Called To Say…」「Part Time Lover」には負けますが(勿論この2曲は観客の合唱つき)、その後続いた「So What The Fuss」で思わず「おおー!!」と絶叫してしまったのは、その周囲では僕だけ。明らかにテンションの下がっている周囲をよそ目に、一人踊り狂っていたのでした(ホーン担当の二人が演奏を始めたと思いきや、フェードアウト気味に演奏が止まってしまったのはちょっと拍子抜けしてしまいましたが)。

そして、George MichaelとMary J.Brigeがカバーした「As」で再びホロリ。
最後に「Another Star」を歌い終えたStevieは、コーラスメンバーと共に手を携えながらステージからゆっくりと消えていきました。
時間にしてきっかり2時間。まるで時間を計ったかのようなステージワーク。当然アンコールを期待していましたが、あっさりと客電がついてコンサート終了。

ええ?もう終わり?とも思いましたが、ハッキリ言ってお腹満腹状態。個人的には大満足な内容でした。

それでもいくつか苦言を。
予想はしていましたが、音響はあまりよくありませんでした。
後方の人たちはステージが見えづらいということにも、ちょっぴり配慮して欲しかったな。
アリーナ席の後ろの方で、若い男女が自分の席から離れ、曲も聴かずにベタベタしていたのは、ちょうど僕の席からステージへの直線上に見えていたので、非常に目障りで気になりました。会場の係員は一体何をしているんだ?

観客のノリという点では、年齢層性別などによって異なるような感じでした。とりわけ「My Cherie Amour」が始まった時の「わぁ♪」という女性陣の歓声(それも黄色ではなくちょっとくすんだ黄色い声)は、この曲がいかに女性陣から支持されているかが垣間見えたシーンでもありました。

ステージ上で繰り広げられる演奏は、ある程度のセットリストが用意されている他は、Stevieが即興で演奏する、といった雰囲気でした。思えば、Madonnaのステージ以来のコンサートでしたが、Madonnaのコンサートが完全に台本化されたものであるとするならば、こちらは思いつきとアドリブで構成された内容、といったところでしょうか。それにしてもStevieの声量!凄い!これだけでも聴きに行った価値アリ。

最新アルバム「A Time 2 Love」から何曲ぐらい演奏するのかな?とちょっぴり期待していたら、何と「So What The Fuss」のみと、意外な肩すかしを食らいました。
しかし!それ以上に、僕が聞きたいと思っていた9割以上が演奏されたことは、もはや奇跡としか言いようがありません(ちなみに残りの1割弱には、「A Time 2 Love」からのナンバーが数曲と、過去のナンバーからが数曲)。

前回(03年12月)のセットリストと比較してみても、今回がいかにヒットナンバーに重きを置いているのかと言うことがわかるものでしたし、僕みたいなヒット曲しか知らないようなにわかファンでも十二分に楽しめたと思います(僕以上に曲を知らない妻も、十分楽しんでくれたみたいです)。

時刻はまだ19時前。
会場から外に出ると、天気予報のとおり冷たい雨が降っていました。
それでも、何となく暖かい気持ちに包まれたまま、さいたま新都心駅へと向かったのでした。

4 thoughts on “Stevie Wonderに泣かされた夜(ネタばれあり)

  1. きっこ

    超具体的なレポありがとうございます♪
    私は、今週末、グランディ公演へ行きますので、読ませていただき予習しましたw
    グランディは、スーパーアリーナよりは、近く見えますね(^^;
    私も、泣いてこようかな?。。。

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  2. りん

    どもども。 なんとか初対面を果たすことができましたね(笑)
    うんと、nonveyさんは、nonveyさんでした(笑)
    で、nonveyさんも泣いちゃいましたか・・・。
    いや?、私も(某m嬢はもっとだけど)泣いちゃいましたよ???。
    この日記も書きたいんだけど、なんか違うことばっかり書いちゃって(苦笑)
    またいつかゆっくりお会いしたいですね☆

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  3. nonvey

    >>きっこさん
    初日ということで、いい意味で力の抜けたコンサートだったと思います。聞くところではこの方、気分や体調、客のノリによって公演時間が異なるらしいのですが、翌2日目のライブはいくつかの演奏が端折られてしまったらしく、結局1時間55分で終わってしまったそうですよ。
    仙台公演も考えたのですが、場所がちょっと、ねぇ…。
    >>りんさん
    ええと、予想通りの人物だった、ということで?
    泣くつもりは毛頭なかったんですけどね、何故かホロリと来てしまいました。
    また上京した際にでもゆっくりお会いしましょう。是非その時は担々麺を(笑)。

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  4. きっこ

    仙台公演は、予想通りの渋滞で、公演が10?15分遅れだったのに、終演予定は、ほぼ予定どおりだったような(^^;
    「Sir Duke」は、歌ってくれませんでした。。。ぐぅ。
    公共機関でいけるところは、呑めるからいいよね?。。。車で乗り合わせていったから、ほろ酔いで楽しむとは、いきませんでした。
    でも、大満足でしたけどね?♪

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