吉川晃司で二日酔いから醒める

長文駄文失礼。

土曜日。
惰眠を貪ったあとは、掃除洗濯という週末一連の作業。
このあと、「金運がアップするから」と妻のトイレ掃除を手伝わされるハメに。

昼はうちの近所にある「来来軒」という、どこにでもありそうな名前の中華料理屋で妻は五目拉麺、僕は広東麺をオーダー。
どこにでもありそうな名前の中華料理屋ではあるが、実はここ、弘前市内で最初に開店した中華料理屋。
ここの自家製麺は抜群に美味いと思う(特に餡ものに絡むと絶品)。ただ、量が少な目であるのが難点ではあるけれど。

その後近所で買い物を済ませ、夜に備え再び仮眠を取る。結局食っちゃ寝、食っちゃ寝の自堕落な一日に近かった。

夕方5時。
僕が「いつものメンバー」と称する中学時代からの幼なじみと、「串の坊」という店で飲み会。


「いつものメンバー」は僕を含めて6名なのだが、今回は所用のため3名が欠席。結果、高校時代も同級生だった3名が集まった。毒舌マシーンのタケちゃんと、解毒装置のザワ先生。

僕を除く2名は二児の父親。子育ての苦労話に始まり、鼻毛に白いものが混じってきたとか、体脂肪率が20%を超えたとか、体重が何キロ増えた減ったとか、職場でいかに自分が苦労しているかとか、うちらは世界史は履修していなかったけど、社会2科目はちゃんと履修していたから大丈夫だとか、職場にサルが出没した話、沖縄に行った話、実は彼らがこのブログをよく見ているんだという話や、じゃん子が何故じゃん子と呼ばれるようになったかなど、いかにもオヤジが口にしそうなネタから内輪ネタまで誰からともなく次々と投下され、そのたびに3人がああだこうだと話題を膨らませていく。

こいつらと一緒にいると「飽き」が来ない。
それにしてもみんな、年取ったよなぁ(しみじみ)。

その後も話はどんどん弾むこととなり、一次会が何時に終わったのかは覚えていない。
ただ、16,560円の割り勘を暗算で計算できなくなっている二人を見て、こりゃ相当酔っぱらっているな、ということを確信した。

「で、二次会どうする?」

ふと思い立って家に電話してみた。

「これから二人連れて家に行ってもいい?」

両親が不在で、家にいるのは妻だけ。妻が嫌がるかな?と思ったら、意外にもあっさりとOKが出た。

スーパーでビールと焼酎、スナック菓子を買い込み、我が家へ。
以前はいつも飲み会の会場になっていた我が家ではあったが、みんながそれぞれに引っ越しし、家庭を築き上げた頃には、我が家は飲み会の会場ではなくなっていた。

そんなわけで、数年ぶりに我が家にやってきたというたけちゃんとザワ先生は、3匹の犬の大歓迎を受ける。
ここでもまたしょうもない話をしていた記憶が朧気ながら残っているのだが、どうやら一番酔っぱらっていたのは僕だったらしく、実は記憶が非常に曖昧になっていたことに、翌日になって気づかされる(大体にして何の話をしていたのか、ほとんど覚えていない)。
確か、23時頃みんなが帰った、ような気がする。ザワ先生に佐野元春のCDを貸した記憶は、残っているけどな。

日曜日。
4合瓶の焼酎を空にした翌朝に残っていたのは、予想通り二日酔いだった。
妻はこの日、朝から青森に行かなければならないということで、早々に家を後にした。両親は泊まりで出かけているので、家には僕と犬3匹、そして猫2匹が残された。妻と共に一度起床したものの耐えられず、再び床に就いたが、結局9時前には布団から抜け出した。

食欲もなく、頭がボーッとしている。
妻が沸かしていったコーヒーを一杯だけ飲み干す。
何か食べなきゃ…と、パンを一切れだけ口にする。
これが功を奏したのか、胃袋が動き始め、徐々に目が冴えてきた。
シャワーを浴びる。目は冴えてきても、身体の怠さは一向に抜ける気配がない。

結局そのまま昨日は、一日中家でただただボーッとしていた。一昨日より酷い自堕落振りだ。
唯一家を出たのは、犬の散歩の時だけだった。

依然頭はボーッとしたまま、土曜日の飲み会に出かける僕と入れ替わりで家に配達されたCDをiTunesにぶち込む。
このCDを聴いていたら、二日酔いの身体に鞭を打たれたような気分になった。


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Juicy Jungle
DISCO K2 TWINS 吉川晃司

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電気グルーヴのツアーに参加したことがきっかけとなり始動したDJ TASAKAとKAGAMIによる注目ユニット、DISCO TWINSと吉川晃司によるコラボレーションシングル。
先に発表されたDISCO TWINSのアルバム『TWINS DISCO』でオープニングを飾り、その相性抜群の好コラボが話題を呼んだタイトルナンバー「Juicy Jungle」の元曲ヴァージョンのほか、吉川が今年ソロとして発表したシングル曲「サバンナの夜」のリミックス、そしてかつて“吉川晃司×布袋寅泰”という強力タッグで時代を制した伝説のユニット、COMPLEXの「MODERN VISION」のリミックスも収録。

参った。
吉川晃司の楽曲については、これまでシングルはほぼ全て聴いているけれど、これはヤバい。
何がヤバいってこのCD、ハズレ曲がないのだ。

ダンスミュージックと聴けば何となく軽妙な印象しか浮かんでこなかったし、タイトルナンバーを除いては所詮既発曲の録り直しだろうとタカをくくっていたが、どうやら一概にそうとも言えないようだ(というか、ピストン西沢による福山雅治のリミックスアルバムがあまりにも酷すぎた)。

それにしても、何という昂揚感!硬い身体がぎこちなくも、ムズムズと動き出す。
正直言って全然期待していなかった分、期待以上の仕上がりだったことに驚いた。
しかも、奇をてらったミックスではなく、ある程度原曲に沿ったミックスなので、聴き心地が非常にいい。

吉川の声は、こういうダンスナンバーにも意外と合うんだな、ということを再確認したような気分。
そのことを裏付けるように、12月には『DISCO K2』なるダンスナンバーばかりを集めたアルバムも出る。

これもまたヤバい。
20年前に発表され、廃盤となったリミックス・アルバム『SATISFACTION FAKE』がこのアルバムで復刻するらしい。「NO NO SATISFACTION」や「RAIN DANCEが聞こえる」の12インチ音源を、また聴くことができる。この際、12インチに収録されていた音源は全てCDに収録して欲しい(ちなみに僕は12インチは持っているけれど、レコードプレーヤーがなくなってしまったので今となっては単なるコレクターズアイテムに過ぎない)。

しかしこれはたまらん。一気に酔いが醒めたよ。

結局僕は、このCDを何度となくリピートし続けていた。
これらの曲、しばらくヘヴィローテーションとなること必至。
朝のお目覚めソングにはちょうど良さそうな感じだな。

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