嗚呼、味覚の秋。

金沢からの帰路。越後湯沢まではやむなく「喫煙(指定)席」に。禁煙車両(自由席)への移動も考えたが、既に大行列が出来ており、喫煙席での2時間30分を覚悟した。しかし、同じような境遇に遭った人が何人もいたらしく、喫煙席にもかかわらず煙草を燻らすのはごく数名だった。正直、助かったと思った。
越後湯沢から大宮までは、「MAXとき」で移動。わずか1時間足らずではあったが、2階建て新幹線の1階を指定された。思えば、2階建て新幹線はこれで4度目の乗車になるが、1階席に座ったのはこれが初めて。座ってみてわかったが、こんなに景色が見えないとは…(涙)。2階建て新幹線に乗車する際は、睡眠するなら1階へ。景色見るなら2階へどうぞ。
大宮から八戸までは、東北新幹線で移動。「はやて」は全席指定席なんだけど、乗車してみて、今日は満席だということがわかった。いつもは二人掛けの「E」の座席なのに、珍しく3人掛けの窓際「A」だったので、おかしいな、とは思ったのだけれど。


ところが、自分の席を見て目が点になった。そこに待ち受けていたのは、結婚式に向かうらしいバカ…いや若者の集団。人の席に荷物を置いたまま、まるで「何しに来たんだ?こいつ?」といった顔でこちらを睨みつける。かなりムッとしながら席に座り、取りあえずビールを飲む。飲んでとっとと眠ろうと思ったのだが、とにかくうるさくて眠れないのだ。奇声にバカ笑いなんて日常茶飯事。さながら、猿の檻にでも放り込まれた気分だった。結局このサル軍団、いや若者集団とは八戸まで一緒だったのだが、仙台を過ぎたあたりでこの連中ははしゃぎすぎたらしく、その多くが眠りに就いてしまった。頭に血が上っていたので、大した用もないのに無理矢理起こしてトイレにでも行こうかと思ったが、あまりに大人げないのでそのまま僕も眠りに就いた。
八戸に到着すると、待ち合わているはずの乗り継ぎの在来線特急の姿がない。どうやら、大幅に遅れているようだ。はぁ…とことん今日はツキがない。すると、出発予定時刻になってようやく電車がホームに到着。客がドッと乗り込む。
さすが3連休の初日ということもあり、指定席はほぼ満席。
三沢に到着するあたりで、携帯電話がブルブルと震えた。見ると、同僚の方からの電話である。
その場では出ることができず、「仕事で何かあったかな?」と思ったが、思えば今日は土曜日。何だろう?と思いつつ、デッキに移動してこちらからかけ直す。
「電話に出られなくてすいません。」
「あ、ゴメンゴメン。今どの辺ですか?」
「ええと、今三沢駅です。」
「弘前に着くのは。何時頃?」
「16時45分頃だそうですが…?」
「あ、そう?じゃぁ、駅で待ってるからさ、渡したいものがあるんだよ。うん、今日じゃなきゃダメなんで。」
渡したいものって、何だろう?
青森駅が目前に迫ったところで、そそくさと自由席に移動。実は往復の切符、青森発着だったので、青森・弘前間は定期券+自由席特急券での移動なのだ。
自由席に移動してみると、指定席よりも空いている。
八戸駅を5分遅れで出発したが、弘前駅には定刻に到着。改札を抜けて正面出口に辿り着くと、同僚のIさんが待っていた。
手には小さな袋。
「いつも世話になってるからさ。これ。」
中を見て仰天。疲れが一気に吹き飛びました(ゲンキンですね)。
これ、自分で採ってきたんだって。もちろん天然で国産です。ムフフ…どうやって喰おうかなぁ(嬉)。

2 thoughts on “嗚呼、味覚の秋。

  1. 沙羅

    お疲れさまです!
    nonveyさん、いいことあったじゃないですか〜
    いいなぁーマツタケ。
    それも天然♪後で感想聞かせてください(笑)

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  2. nonvey

    早速調理しましたよ!1本は、焼き松茸に。もう一本はすき焼きと茶碗蒸しの具材に、残り1本は、今晩調理します。
    んめがったぁ!

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