土曜日の釣果

…を報告するはずだったのですが、船の出港が見送られたために、結局釣りには行けませんでした。
金曜日。
天気予報と台風の進路にずーっと気を揉んでいました。台風の進路が東に逸れて行くにつれ、内心「もっと逸れろ、もっと逸れろ!」と暗示をかけておりました。そして夕方。曇り空ではありますが、風も大分弱まり、出港への期待が高まります。ちなみに土曜日は、早朝5時、舞の海の出身地である鰺ヶ沢町の漁港を出港し、日本海にて昼頃まで真鯛を狙う計画でした。
18時前。大丈夫だろうな、と思いつつ先方に確認を取ってみました。すると、あっさりと「無理でしょう」と断られてしまったのです…(涙)。
結局そのまま引き下がり、買ったばかりの酔い止めの薬をカバンに忍ばせ、泣く泣く帰宅したのでした。


翌朝。
青空が広がり、絶好の釣り日和といった感じでしたが、弘前市内では結構風が吹いていました。程なく、同行する予定だった友人からメールが。やはり悔しかったのかいろいろ調べたらしく、「風も強く、波が思った以上に高いみたい。回避して正解だったね」とのこと。
ちょうど所用で西津軽方面に出向いて妻も、帰宅するなり「あっちは風が強くて、日本海は波が立っていたよ。あれじゃ、危ないんじゃないかな。」と開口一番報告してくれました(といいながら養殖真鯛の刺身を買ってくるという…)。
ああ、結果的に選択は間違っていなかったんだな…。
ただ、このまま泣き寝入りするのも癪なので、その晩、友人他数名と青森港周辺にて根魚狙いを考えていました。
ところが、どこでどうなったのかは定かではないのですが、どうも腰を痛めてしまったようで、立っているのも結構辛い状態。
何せ根魚釣りは、防波堤の上で何時間も立ったままでの釣りとなるので、気力体力そして睡魔との勝負となるのです。
この腰の状態を考えたときに、何時間も立ったまま釣りに耐える自信がなく、同行予定の他の人たちに迷惑を掛けるだけだと思い、泣く泣くキャンセルしました。結局7〜8月は、釣り上げた魚の姿を拝むことが出来ませんでした…(トホホ)。
日曜。
予定通り根魚狙いに行った友人から、昼過ぎになってメールが。
「昨晩は、パッとひらめいて某所に行ったんだけど、25センチオーバーの良型(クロソイ、ムラソイ)が、5本ほど揚がりました。それから、35センチオーバーのヒラメを揚げました。久しぶりにヒラメの顔を拝んだよ!…」
さすが週末「漁師」の友人(ちなみに本業は小学校の「教師」です)。
結果をきちんと残すところが憎い。しかも、鯛がダメならヒラメを釣り上げるっていうんだから、凄い!
というか、このメールを見て僕は、久しぶりに地団駄を踏んだと言いましょうか、本気で悔しいと思ってしまいました。
特にヒラメ釣りのための仕掛けを持っているわけでもなく、専門的に狙ったこともないのですが、ヒラメは一度でいいから釣ってみたいと思っている魚の一種です。
ヒラメに関しては、場所によっては防波堤から狙って釣れる魚で、我々がやっている根魚の仕掛けでも、稀に釣れることがあります。
一度ヒラメを釣り上げるシーンを見てしまうと、ついつい竿を持つ自分の手に力が入ってしまうため、その後の釣果に大なる影響を及ぼすことは間違いなく、特に一度も釣り上げたことがないとなると、ますます釣ってみたくなるというのが本音です。
ちなみにこの友人は以前、直径55センチの網にも入らないような巨大ヒラメを釣ったのですが、何せ網に入らないことが災いし、水面で散々暴れられた挙げ句、針からヒラメをばらしてしまうということを一度やっています。
僕も、モターっという「何か」を釣ったのですが、水面に浮上するというところでいきなり暴れ出し、仕掛けが半分に食いちぎられて戻ってきた、ということがあります(友人に「ヒラメ」だと言われましたが、真偽は定かではありません)。
えー…腰の具合はどうかというと、今日になって少しずつ痛みが緩和されてきているという状況。こんなもんだよね…。
嗚呼、悔しい。ホント悔しい。
真鯛もいいけどヒラメも一度でいいから釣ってみたいものだなぁと改めて思ったのでした。
(ちなみにヒラメはいわゆる「青森県の魚」として指定されていますが、資源管理のため、全長35cm未満のヒラメを捕獲した場合は、再放流する決まりとなっています。)

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