鯛茶。鯛のお茶ではありません。鯛茶漬けのことであります。私がこの鯛茶漬けというもの食したのは、何を隠そう自宅ででした。割烹や料亭で、新茶の玉露が注がれ、白飯の上で踊る鯛の姿をテレビで初めて観た時、私はその虜になりました（もう一つ虜になったのは、「ひつまぶし」であります）。

「いつか、死ぬほどうまい鯛茶を喰ってみたい…。」
そしてそれは、意外な形で訪れました。
そう。去年、真鯛を自分で釣り上げることに成功したことで、念願が達成されたのです。
軽く漬け状態にした脂の乗った鯛の切り身を、炊きたての白飯に載せ、わさびと三つ葉、刻み海苔を添えて、香典返しの安いお茶ではありましたが、熱い緑茶をそっと注ぎ、無我夢中で頬張ったのでした。
嗚呼…天然の新鮮な鯛を、茶漬けにして食するという贅沢。
そして今年も、高級鯛茶を目指すべく、明日早朝から陸奥湾に出かけます。結局昨年は、生まれて初めて釣り上げた鯛が一番大きかったという結果だったため、まずは65センチを狙ってみたいと思います。さすがに鯛も、あまり大き過ぎると大味になってしまうらしいので（って、そんなに簡単に釣れるもんじゃないんだけどねぇ…）。
天気が非常に気になるところで、雨は何とか大丈夫のようですが、霧が心配です。
弘前の出発時間は午前2時（！）。午前4時には船上で勝負に挑んでいる予定です。気分はすっかり遠足の前日状態で、実はもうドッキドキバクバクで今日はあまり仕事になりません。
昨晩も鯛を釣り上げる夢を見ており、イメージトレーニングはほぼ完璧。と、ここまで気合いが入ると大体空回りするのがオチですが…。
ま、あんまり期待しないで（といいつつ既に小躍りしている状態なんですが）、釣行に臨みたいと思います。
でも今は、釣果よりもとにかく天気が気になるところ。何とか持ちこたえてくれればいいなぁ。