どこが「無観客試合」だったのか?

いやぁ。昨日書いたことが杞憂に終わって良かったジーコジャパン。やばいなぁと思うシーンが何度かあったけど、そんなに恐怖感はなかったですね。
芝の悪さがテレビで見ていてわかるくらい酷い状態で、こりゃちょっとした高校のグラウンドより酷いかもなぁ、と見ていたんですが、雨が降らなかったのは幸いでした。
まぁ、今更ここで昨日の試合を振り返る必要もないと思うんですが、試合の他にもう一つ注目していたのが、無観客試合だということ。


で、どういった声がテレビから聞こえてくるのかな、と思って興味を持って観ていたんです。
ピッチから「左出せ!」とか「今のファウルだろ、クソ審判!」とか「金正日同士マンセー!」とか「志村!後ろ後ろ!」とか、いろんな声が聞こえてくるのかと思いきや、相変わらず熱いアナウンスの角ちゃんと解説の松木蛙さんの声であんまり聞こえねぇじゃん(ハイ、テレ朝観てました)。それに、競技場の外で叫ぶ日本サポーターの声も拾ってるもんだから、無観客って感じがあまりしなかったな。
さらにさらに、出場停止の選手やマスコミ関係者、それからどこから現れたのかわからないVIPなる人たちがスタンドにいるから、そこからも歓声が飛んでいたし。まぁ、この時点で無観客という言い方はおかしいわけで、何か草サッカーの応援をしてます、みたいな雰囲気がありましたな。しかもこのVIPというのが、バンコク在住の北朝鮮大使館の連中らしいっていうんだから、何が無観客なの?って感じなんですけど(詳細はこちら)。これじゃ「無観客」の意味がないよなぁ。FIFAはこの辺、どう釈明するんだろう。
そのVIPの中にこっそり紛れ込んで「俺はあの試合をスタンドで観たんだぜ」なんて自慢する日本人が現れたら、俺は多分力一杯「この裏切り者!」と罵倒してしまうだろう(笑)。
まぁいいです。
「バンコクの歓喜」なんて声も挙がっているようですが、中田英が言うように「予選突破は通過点。今のこのチームには本大会で勝ち抜ける力はまだないと思っている。」というのが現実なワケでして、これからどういったチームに仕上げていくかということが重要になっていくでしょう。しかし中田英は、一時期個人技ばかりが目立つとバッシングされた頃もありましたが、今や日本代表になくてはならない存在になりましたね。
それにしてもしつこいですが、ジーコは本当に強運ですな。一時期、選手の起用を巡って退陣論まで噴出したのに、昨日は采配がズバリ的中。でも、スポーツには実力だけではなく運も伴わなければならないわけですから、その運は大事にして欲しいですね。
個人的には、昨日活躍した選手の中で、中澤に絶大なる拍手を送りたいです。
お疲れ様でしたジーコジャパン。でもまだ予選は終わってないんだよね。8月のイラン戦。これに勝利して是非1位通過を目指して欲しいな。
「ドイツの喜劇」にならないことだけを祈って。
ドイツW杯開幕まであと365日。

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