飲酒運転は、絶対にやっちゃいけない

22日午前4時15分ごろ、宮城県多賀城市の国道45号交差点で、塩釜市内の男性会社員の運転する乗用車が一時停止していたところ、右側後方から信号無視して走って来た多賀城市の会社員、佐藤光容疑者(26)のRV車が衝突した。2台は横断歩道を渡っていた仙台育英高校の1年生の列に突っ込み、生徒3人が頭などを強く打ち間もなく死亡。4人が重傷、RVの同乗者と乗用車の男性を含む18人が軽傷を負った。県警塩釜署は佐藤容疑者を業務上過失致死容疑で現行犯逮捕。佐藤容疑者は酒気帯び運転と居眠りを認めており、危険運転致死などの容疑も視野に調べている。
佐藤容疑者は「本当に申し訳ないことをしてしまった」と供述している。

こういう事故が起きるたびに、何でこんなことを起こすんだろうなぁと思ってみておりましたが、今回ばかりは本当に激しい怒りを覚えました。
実は同日、青森でも似たような事故が起きていました。

22日午前3時35分ごろ、青森市中央2丁目の国道103号交差点で、青森署のパトカーに追跡されていた乗用車が同市浜田、飲食店経営斎藤光雄さん(67)の軽乗用車に衝突し、斎藤さんは頭を強く打ち、死亡した。
同署は道交法違反(信号無視)の現行犯で、乗用車の同県三沢市大町、会社員深渕茂樹容疑者(26)を逮捕した。呼気からアルコールを検出、同法違反(酒気帯び運転)と業務上過失致死の疑いでも調べている。
調べに対し、深渕容疑者は「飲酒が発覚するのが怖くて逃げた」と話しているという。

偶然にも加害者はともに26歳。被害者に対する補償能力が、彼らにあるとも思えず…。テメェで好き勝手酒を飲み、挙げ句の果てに何の関係もない人たちを死に追いやっておいて、「怖くて逃げた」「申し訳ないことをした」って、ただただ呆れてしまいます。


飲んだら乗るな、乗るなら飲むな。
今思えば何だかちょっとふざけた感じもする飲酒運転防止の標語。このふざけた感じが、飲酒運転に対する毅然とした対応の欠如のようにも見て取れます。
全く笑えぬカミングアウト
実は学生の頃の話なのですが、今のこの仕事に就くことが決まってから、何度か酒を飲んでから車を運転したことがあります。
「大丈夫、そんなに酔っていないから。」とか、「警察の検問は避けて走るから。」とか。
今思えば、本当にゾッとします。
ちなみに我々の職場では現在、飲酒運転=懲戒免職ということになっています。
なぜ飲酒運転はなくならないのか
飲酒運転の常習者は、今回の事故を見ても本当に他人事で、「俺は大丈夫」みたいな考えを絶対に持っているはずです。そういったバカな輩に飲酒運転の危険性を理解させるには、一度事故を起こしてもらうしかないのでしょうか。ところが、飲酒運転の加害者はほとんどが無傷で、被害者が亡くなるといったケースが後を絶ちません。
高校生3人を死亡させた佐藤容疑者が口にしたという「本当に申し訳ないことをしてしまった」。私は、そんな薄っぺらな謝罪の言葉を見て、本当に涙が出てくるほど激しい怒りを覚えました。
お前は、7時間も酒を飲んだ後に車を運転したんだぞ。何の罪もない高校生を死傷させておいて、何を今更「申し訳ないことをした」だ。そんな言葉を飄々と口にするお前の神経を疑うわ。
飲酒運転は、事故を起こしてからその重大さに気づくという重大な問題があるのです。
罪を憎んで罰を憂う
飲酒運転に対する刑罰を厳しくしたところで、飲酒運転をするヤツはいつまでも飲酒運転を続けるのです。そして、事故を起こさなかった、捕まらなかったことに安堵し、再び同じことを繰り返すのです。
しかも今回、これだけ大きな事故を起こしておきながら、現行法では最高でも懲役20年らしいです。裁判が結審し、収監されて服役し、それでも最長で20年後には社会に戻ってくるんです。今から20年後…亡くなった高校生が生きていれば、ちょうど今の僕らと同世代…。
これでも「飲酒運転の罰則を厳しくした」って、本当に言えるんでしょうか。
飲酒運転事故の被害者や遺族の方々がいろんな講演会やセミナーを実施していますが、今回事故を起こした彼らが、そういったところに足を運ぶわけもなく、そしてその内容に耳を傾けるわけもなく。
そういった方々と加害者を、一度対峙させればいいんです。被害者の怒りを、残された遺族の怒りを、加害者にぶつければいいんです。もっとも、被害者の怒りや遺族の無念がそれで済むものではないと思いますが…。
刑罰の強化で飲酒運転は根絶するのか
今、携帯型の簡易アルコール検知器が販売されているそうです。そもそもどういった目的でこれを販売したのかはわかりません。しかし、このアルコール検知器を利用して「シロ」と判定されれば、実は「クロ」であっても飲酒後の運転をするヤツが必ず出てくるのです。
飲酒しても車の運転をするのなら、飲酒したら動かなくなる車を作ればいいのでは…。
例えば車にアルコール検知器の取り付けを義務づけ、呼気にアルコールが検出されたら、エンジンの起動ができなくなるとか。
この発想は実に短絡的で漠然としたものですが、いろんなケースを想定しながら、そういったことを当局や自動車メーカーなどは今後検討すべきではないでしょうか。そうでもしないと、今後も飲酒運転は一向に減らないような気がしてなりません。
未必の故意だとか難解な法的な解釈は、ハッキリ言ってどうでもいい。関係のない人たちの命を危険に晒す以上、飲酒運転には、これ以上ない厳格な罰則を課すべきです。
以上、勢いに任せて私見を書き殴ってみました。長文駄文失礼しました。

2 thoughts on “飲酒運転は、絶対にやっちゃいけない

  1. きっこ

    仙台の事件は、
    同乗者にも、かなり、責任あると思われ。。。
    早めに飲み終わって、
    あとは、ウーロン茶で、、、覚めたら帰るという人もよくいるけど、あれもどうなんだろ??
    飲むと決めたら、
    きちんと楽しみましょう。

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  2. nonvey

    同乗者も飲酒運転幇助で取り調べられてるっていうよね。だって、送って行ってもらったっていうんでしょ?
    お金ケチって事故起こして、一生を棒に振って。
    代行も使わずに最初から飲むつもりなら、車置いて行けよ…って激しく思うんですけど。

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