【レビュー】 岡村ちゃん大百科 / 岡村靖幸


高校時代、岡村靖幸の名前を友人に広めたのは僕だという自負(思いこみ)が未だに残っています。
かれこれ15年以上彼の「音」と苦楽を共にしてきたことになり、今回のこの作品には、いろんな思い入れがあります。素直に嬉しいです。でも、本当に高い買い物でした。だから、手放しで褒め称えるというわけにはいきません。バッサリと斬ってみたいと思います。


【外観】
大百科の名にふさわしく、赤い百科事典風のケースに、広○苑風の黒い帯。当然普通のCDケースと比較しても、幅も高さもあり、結構スペースを取られる。また、梱包されたディスクを出し入れするために、いちいち帯を取り外ししなければならないのが難点。
【内装】
10枚のディスク(CD8枚+DVD2枚)全てが紙ジャケに収められていて、歌詞カードもこの中に封入されている。ディスコグラフィーやちょっとしたエピソード、他のアーティストへの提供曲などが書かれたブックレットが附属しているが、「事典」の背表紙に貼り付いた形となっており、取り外しできない。できればこのブックレットも取り外しできればよかったのに。
オマケでもある岡村ちゃんをモチーフにしたマンガ「ヤスユキマン」は、CDケースと同じサイズ。暇つぶしにはちょうどいいが、はまるほどのものではない。あんまり似てないし(笑)。「プリンスマン」と称して、私の好きな「あの方」が登場するんですが、ちょっと扱いが酷くないですか?
それともう一つ。彼から送信されたファックスのコピーが同梱されている。ここでその内容を明らかにすることは遠慮するが、彼がいかに孤独感を味わい、そしていかにファンのことを気にかけているかが垣間見える内容。字は汚いけど(笑)、ちょっとジーンときちゃったよ。
【内容】
エピック在籍時に発表された5枚のアルバム。なんとリマスターが施されているらしく、それだけでも相当画期的である。アルバムに収録されなかった曲については、「Archives」というタイトルで2枚のCDに振り分けられ、シングル盤・カップリング中心と、リミックス中心に分類して収録されているが、予想通り全曲収録とまではいかなかった。
以前からホントにしつこく言っていた「Dog Days」の音源は、結局収録されず。シングルで選に漏れたのはこの曲のみ。僕からすれば、この曲があって岡村靖幸が好きになったワケで、そういう意味では、この曲が収録されないのはハッキリ言って致命傷だと思う。「大百科」から「小百科」に降格させたい気分だ。
その他選に漏れた曲:
・カルアミルク(君も歌ってみよう編)
・セックス(old version)
・真夜中のサイクリング(instrumental)
・Young Oh!Oh!(MID FADE)
・大車輪(タワレコ限定シングル)
こうやってみると、大車輪を除くとインストが2曲、殆どミックスの変わらない曲が2曲。まぁ、漏れた曲として無難といえば無難かも知れないが…。
(でもアナウンスと違うことには納得していない。)
弾き語り。彼独特のせりふ(歌詞)回しに、思わず爆笑。さすが吉本興業所属だ(笑)。
DVD。eZの針金細工が実に懐かしい。金山一彦が若いです(笑)。岡村ちゃんもキレがあるねぇ。実に懐かしいぞeZ。夜中に眠い目をこらして観たことが思い出されるよ。エピック20周年ライブでも、その一部映像が放映されたけど、その時も相当盛り上がったし…。いっそこのと、全編DVD化して欲しいなぁ。
そしてもう一枚は、何と、エピック時代のシングル全てのPVを網羅している。これだけで垂涎…。
ところが、(既にご存じの通り)ここでとんでもないことが発覚。何と、あれほど楽しみにしていた「Dog Days」の音が、録り直し後のものに差し替えられていた。
ウガーーーー!!何という暴挙だエピック!ふざけんじゃねぇよ。俺の青春の一ページを、あんなヘラヘラしながら唄う丸い声の音源と差し替えるんじゃねぇよ!馬鹿たれが!そこまでして音痴な岡村ちゃんを隠蔽したいのか!?
(しばし号泣….。)
本当に頭に来たので、Radio Blogに「声を録り直しする前のDog Days」をアップします。『岡村ちゃん大百科』を購入しなくても、既に『早熟』『Oh!ベスト』をお持ちの方は、こちらに収録されている音と、是非聞き比べてみて下さい。
苦情でも何でも来やがれ。
「小百科」から「ミニ辞典」に降格決定。
【Dog Days】
何故ここまで「Dog Days」に肩入れしているかというと、高校時代、毎日のようにこの曲を聴いて過ごしたから。自分にとってテーマソングのような、そんな気分だったから。ちょっと刺々しくて音痴だけど、その健気な声が、元気づけてくれたから。
それが、ベスト盤『早熟』に収録された「Dog Days」は、CD初収録のタイミングとともに声が差し替えられるという信じられない事実によって歪められることとなり、「全曲録り直しはしていない」というウソのアナウンスが、僕の青春の一ページをビリビリと引き裂いたのです(最初聴いた時、声が録り直しされているのに気づき、あまりのショックに卒倒しそうになったのだ)。
唯一の救いは、友人にコピーしてもらった「Dog Days」のPV。これだけは昔の音のまま。だから僕にとっての「Dog Days」は、この声あってのもの。録り直し前の古い音以外、認められないのです。
【結論】
まぁそんなわけでこの内容には承服しかねる。とバッサリ斬り捨ててしまいたい気分。
…でも、これだけのプロダクツが登場するなんて、岡村ちゃんもホント偉大になったよね。
「yellow」の頃、誰も見向きもしなかったことを考えると、それだけでも嬉しいよ。40を超えても、是非そのままで頑張ってくれよ。頼むぜ岡村ちゃん!
で、差し替え前の「Dog Days」、ただ今緊急公開中。Radio Blogに急げ。
ディスク: 1 『yellow』
1.Out of Blue
2.Young oh!oh!
3.冷たくされても
4.Check Out Love
5.はじめて
6.Water Bed
7.RAIN (LONG VERSION)
8.彼女は Science Teacher
9.White courage
ディスク: 2 『DATE』
1.19 (nineteen)
2.Super Girl
3.生徒会長
4.Lion Heart
5.いじわる
6.DATE
7.どうかしてるよ
8.うちあわせ
9.不良少女
10.イケナイコトカイ
11.19才の秘かな欲望
ディスク: 3 『靖幸』
1.Vegetable
2.ラブ タンバリン
3.どんなことをして欲しいのぼくに
4.友人のふり
5.聖書
6.だいすき
7.Co’mon
8.Boys
9.愛してくれない
10.Punch↑
11.バスケットボール
ディスク: 4 『家庭教師』
1.どぉなっちゃってんだよ
2.カルアミルク
3.(E)na
4.家庭教師
5.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
6.祈りの季節
7.ビスケット Love
8.ステップUP↑
9.ペンション
ディスク: 5 『禁じられた生きがい』
1.あばれ太鼓
2.青年14歳
3.クロロフィル・ラブ
4.ターザンボーイ
5.妻になってよ
6.パラシュート☆ガール
7.どぉしたらいいんだろう
8.Peach X’mas (1995mix)
9.チャーム ポイント (Private mix)
ディスク: 6 『Archives 1』
1.やましい たましい
2.ハッピー ウェディング
3.カルアミルク (Live Version)
4.イケナイコトカイ (Live Version)
5.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう (ホームシック Version)
6.どぉなっちゃってんだよ (Adult Only Mix)
7.LION HEART (Hollywood Version)
8.Peach Time (修学旅行 Mix)
9.OUT OF BLUE  Live Version
10.BIBLE (Brand new horn section version)
11.聖書
12.SHINING (君がスキだよ)
13.MARIA
14.幾千年分のPAIN
ディスク: 7 『Archives 2』
1.ハレンチ(Thank you Takabashi-Mix)
2.チャーム ポイント (Private mix)
3.パラシュート★ガール(EZ a Go Go Mix)
4.マシュマロ ハネムーン (CO-FUSION REMIX)
5.マシュマロ ハネムーン (テキスト×フォーマットMIX)
6.セックス (Lust Version)
7.セックス (Ski’s sexy beats mix)
8.セックス (COLDFEET remix)
9.なごり雪
10.せぶんてぃーん
11.Peach X’mas (Lowkyu Okamura mix)
12.Peach X’mas (Takkyu Ishino Re mix)
ディスク: 8 『Live弾き語り集』
1.Live弾き語り 1996年2月14日 日本武道館
2.Live弾き語り 1992年12月26日 東京ベイNKホール
3.Live弾き語り 1991年3月11日 中野サンプラザ
4.Live弾き語り 1991年1月6日 PARCO劇場
5.Live弾き語り 1996年2月10日 日本武道館
ディスク: 9 『e-clips』
DVD 内容は割愛
ディスク: 10『eZ名場面集』
DVD 内容は割愛

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