県議会は2月定例会を開催中

(同業者の方には、不愉快な思いをさせる記事かも知れませんが、私見ですのであらかじめご了承下さい)
青森県議会は、一般質問3日目を迎えた。5日間に渡って行われる一般質問の折り返し、しかも金曜日。ある意味で、今日は「ヤマ場」である。
職場では一般質疑がライブ中継されているので、質問する議員、答弁側の理事者(県の要職、知事や部長)の顔や声を随時観ることができる。
毎回思うことなのだが、中継を通じて議員の質問を聞いていると、「この人は自分が質問している内容を理解しているのだろうか?」と思しき方が数名いる。さらに、持ち時間を大幅に超えているにもかかわらず、ルールを無視して質問を続ける議員。「黙って座っていては示しがつかないので取りあえず壇上に立った」という、アリバイづくりが見え見えの議員。いろんな議員が居て、観ていると面白い。
所詮県議会というのは、国会のように与野党が激しく対立しているわけでもなく、よって罵声が飛び交うわけでもなく、非常に穏便に議事が進行していく。結局のところこの議員達は、事務方の作り上げたシナリオに乗っかって粛々と議事を進行するだけ。要するに「役者」なのだ。


なんてことを言うと、とても暴言を吐いているような感じがするが、県政与党が大勢を占める中にあっては、議会は単なる知事の諮問機関に過ぎず、時折笑い声が起きるなど、緊張感が感じられない。ハッキリ言えば、議会としての監視機能が本当に果たされているのか、大いに疑問を感じるのである。昨日も、自分の質問原稿を読み間違えた議員が、壇上で「ワイ!間違ったジャ!」と大声を上げ、議場が爆笑に包まれるシーンがあった。こう言っては悪いが、彼らは本来、140万県民の付託に応えるために、県を監視するという立場から質問しなければならないはずなのだ。それが、爆笑に包まれるとは何事だろう。
最近議会が注目を浴びたのは、前知事の不信任案が提出された時だった。あの時だけは、議員も真摯な態度で議会に臨み、結果として前知事は辞任に追い込まれた。
ところが、その後注目を浴びたのは現知事が初めて議会に臨んだ時や、選挙によって新たに選出された議員が初登壇した時くらいで、その後は議会が行われていることすらほとんど知られていないのではないだろうか。
彼らには、県民からの付託に応えるという認識があるのだろうか。選挙によって今の議員が選出され、ちょうど2年が経とうとしている。いわば、4年の任期の折り返し地点である。「アリバイ」のために登壇するのは構わないが、今一度自分たちの掲げた「公約」が、どの程度達成されているか、是非とも公の場で検証して頂きたいものだ。
ちなみに私は「こういう仕事」に就いているので、一つだけ裏話を暴露すると、「○○のことを聞きたいのだが、質問も考えてくれないか」などという、とんでもない議員が稀にいることを明記しておきたい。
彼らに、議員提案の条例案上程を望むのは、あまりにも酷な願望のようだ。
県民の方々には、是非とも議員の方々を「監視」して頂きたい。
青森県議会のインターネット中継はこちらから。

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