200勝投手・工藤公康に最大級の賛辞を

凄いですねぇ巨人・工藤公康。41歳にして200勝達成ですよ。40代での200勝到達は史上初、もちろん最年長記録更新だそうです。もう、昨日はその決定的瞬間を見たくて見たくて、女子ソフト敗戦と同時に、有無も言わさず巨人戦へチャンネルチェンジ。
一時ヤクルトに突き放されかけたものの、工藤自身プロ入り初となる本塁打で逆転するという、まさに昨日は「公康デー」。
巨人といえば、最近は渡辺オーナーの強引とも取れる一リーグ制推進や、明大・一場に対する不祥事(もっとも、あれは氷山の一角だと思いますが)、ファン離れによる視聴率の低迷など、暗い話題ばかりが続いていました。そんな中での工藤公康の200勝達成は、巨人にとって本当に明るい話題だったと思いますし、一見老獪とも思える昨日の彼のピッチングは、観ている一人として震え上がりそうなくらい見事だったと思います。
西武時代は「遊び人」として鳴らしてた工藤のことですので、野球選手としては短命だろうと思っていましたが、ダイエーに移籍して以降も着実に勝ち星を重ねたのは、夫人や家族の支えがあったからなんだとか。
思えば、私が初めて巨人戦を観戦したとき、マウンドに立っていたのは工藤でした。その時、彼は敗戦投手となり、ああ工藤もぼちぼち潮時かなぁ、と思っていましたが、あれから早4年の年月が経ち、昨日のマウンドでようやく200勝達成。
しかも凄いのは、完投で200勝達成というお膳立て。9回、池谷ピッチングコーチがマウンドに駆け寄りましたが、彼は一向に臆する気配も見せず、ベンチも完投を指示。この時ばかりは、堀内監督に拍手を送りたくなりました。
ヒーローインタビューはもちろん工藤。若干目を潤ませながら、「優勝します。絶対優勝します!」と言い切りました。現実はなかなか厳しいものがありそうですが、個人プレーではなく、チームプレーに徹しようという工藤の姿勢に、彼ならまた何かやってくれそうな、そんな予感さえ漂う昨日の巨人戦でした。200勝達成を、自分のバットで、それもプロ入り初の本塁打で決めるというあたりが、何だかとても工藤らしい。
オリンピックの影に隠れて達成された偉業に、心から拍手を。
おめでとうオッサン。まだまだ行けるぞ。

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