全国ツアー千秋楽の前の公演。
会場の盛岡市民文化ホールは、盛岡駅から徒歩で5分もかからず行くことのできる、非常に立地に恵まれた場所にある。
今回は土曜日の公演、開演時間が17時30分。終演の時間を想定しても、弘前からだと余裕を持って日帰りで行くことができる。
自家用車で東北道を利用して行くことも可能だが、週末の盛岡駅周辺は駐車場の確保が非常に困難というこれまでの苦い経験があるため、今回は迷うことなく東北新幹線を利用することにした。
会場の収容人員数は1500人程度だが、3階まで座席がある縦長なホールということで、今回確保した2階席の前から2列目という位置からはとても見晴らしがいい。
17時30分の開演に合わせ会場に足を踏み入れると、既に多くの観客で席は埋まっていた。
8月には65歳になる本日の主役、角松敏生。僕は80年代の後半から好んで聞くようになったが、紆余曲折あったとはいえ、ここ最近のシティポップブームも相まって、彼の音楽に対する評価が再び高まっていることは素直に嬉しいことだが、何よりもここ数年続いている積極的なアルバムの発表に、自分の耳が追い付いていないという焦りがあったのも事実だ。
今回は、4月に発表されたアルバムがメインになるだろうと思ったが、実はここ数年で発表された作品をまとめて聴いていたため、最新作だけを聞き込んでコンサートに臨んだわけではなかったことは、今だから明かそう。(なので、明確にわかる曲とうろ覚えで聴いたことのある曲が入り交じっている感じだった。)
17時32分、ほぼ定刻通りにコンサートが始まった。やはり予想通り最新作が中心の構成となっている。
中盤に進むにつれ、過去の楽曲やコーラスで参加している女性2人が結成したユニットの楽曲が披露されたりと、バラエティに富んだ内容。中盤には「休憩時間」のようなステージ上の企画(内容は伏せておく)が設けられるなど、客層を意識した構成となっていた。
ちなみにその客層、男女比はほぼ半々で、年齢層は50代オーバーの人たちが圧倒的に多い。そういうこともあってステージ上の企画と称した「トイレ休憩」を挟んだ内容となっていた、というわけ。1階席は老若男女問わず席から立ち上がっているが、2階席は非常におとなしい。目の前の最前列に座っている人たちは、微動だにしないぐらい静穏。この温度差は何なんだろうと思いながら、とある曲が始まった途端、居ても立っても居られなり、思わず立ち上がった。(が、周囲は相変わらず着座のまま。何だかなあ…)
曲間のMCで「シングルのヒット曲がないんですよ。だから代表曲がない。ツアーのセットリストを組む時も、皆さんがどんな曲を聴きたがっているのか思案する」といった趣旨の話をしていたが、そんなことないですよ。そもそも、会場がほぼ満席になるぐらい埋まるということは、ずっと応援しているファンがいるという証左。
今回のツアー、東北は盛岡のこの会場のみ。仙台の会場を目論んでいたが、確保できなかったのだそう。じゃあ盛岡があるじゃないか、ということで、今回の会場に白羽の矢が立ったらしい。青森は選択肢にも入らなかったということなのかね…。
あれよあれよとステージ上では演奏が繰り広げられ、本編が終わったのは19時50分頃。すぐにアンコールへと突入し、終演時間は20時20分頃。まさにあっという間だった。
紙飛行機が飛び交ったり、「代表曲」のあれこれが披露されたり、あの楽曲も披露されたりと、非常に満足度の高い内容だった。個人的には、サックス奏者の本田雅人氏による、サックスにとどまらない八面六臂の活躍が今回もじっくり堪能できたのがとっても嬉しかった。
僕自身、角松敏生のライブに毎回毎回参戦しているわけではないけれど、ライブで聴きたいなぁ、と思っている楽曲がまだ幾つかあるので、それはまた次回(?)への繰越しということにしておこう。
さて、帰りをどうしようか考えていたが、この時間に終演なら、新青森へ向かう盛岡駅発の20時37分発に間に合うぞ!と思い、小走りで盛岡駅へ向かったところ、夕方にクマと新幹線の接触があったらしく、その影響で10分も遅れて運行されていたというオチが待っていたのは余計だった。東北新幹線は、秋田も山形も含め、ここ最近ずーっとトラブルが続いていますねえ。大丈夫なんだろうか。
それはそうと角松敏生も、来年はデビューから45周年を迎えるそうだ。
「アレ」もあるようなので、続報を楽しみにしようと思う。ホントにいいコンサートでした。(一部敬称略)
