この2年間を振り返る


歴代の元マネージャーや元同僚、OBの方々から、「多分こんなに忙しいマネージャーもいなかったと思う」と、憐れみなのか慰めなのかわからない声を掛けていただいたこと数知れず。そんな怒涛の2年間が、間もなく終わります。

振り返ること2年前、ちょうど青森県内で初のコロナウイルス感染者が判明した直後に、4年目にして3度目となる同一課内でのグループ間移動、更に初めてグループマネージャーとして業務に臨むこととなりました。

以来、何が起きたのか紐解いてみましたが、結局のところ1年目の大半はコロナ対応に振り回されて終わっていました。幸いだったのは、本県を始め全国的にも風水害による大きな災害が発生しなかったこと。

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先行きへの不安を語ろう。



無力の人、無抵抗の人を巻き添えにした殺戮ほど惨めで、悲しく、そして虚しいことはない。

僅か一握りの人間による愚行のせいで、地球全体が、毎日大きな溜息をついている。

そしてこちら、本州の端っこにある田舎県でも、相変わらず不穏な空気が漂う中、自分を含めた周りの溜息がどんどん大きくなっている。

なす術のない悔しさ。そして、取り付く島もない相手。

…自分が今まさに取り組んでいる業務は、果たして正しいことなのか。

そしてそれは、人々にとって有益なのか、それとも実は有害なのか。

先行きが全く見通せない中、いよいよわからなくなってきた。

しかし気がつくと3月、そろそろ席替えの季節がやってくる。時間は待ってくれない。

良い仕事を持ち、何の苦労もなければそれで良いのか。

人というものは、どの様に生きることが望ましいか。

実のところ、50歳を過ぎてから、一つの大きな不安に駆られている。

自分が真に必要とされている場所は、一体どこなのか。

そして、自分は真に必要とされている人間なのか…。

そんなこの先の人生に対する不安を急に抱くようになった一つが、定年後の自分を想像した時だった。

今はまだ、役人の端くれとして動き続けているし、辛うじて必要とされる場面もある。

しかし一方で、別に僕がいなくなったところで、何事もなかったかのように社会は回り続ける。
社会とは、そういうものだ。

勤め人であればこそ必要とされる今日だが、定年後、自分が必要とされる場面、場所はあるのだろうか。手に職があるわけでもなければ、特別な資格を持っているわけでもない。さて、どうしたら…。

職場でもらった退職準備プログラム。

ブログやSNSは、自分のことをひけらかすツールだ。

共通の趣味や嗜好から広がる繋がりも確かにあるだろうし、都会と地方、ひいては日本と世界との距離を縮めるツールにだってなり得る。そこから自分の居場所が見つかる可能性は、あるかも知れない。…が、しかし。ツールと居場所とは異なる。

さて。
残りの人生で自分が何をすべきか。残りの人生をどう過ごすか。

かの寺山修司氏は、こんな明言を残している。

「生が終わって死が始まるのではない。
生が終われば死もまた終わってしまうのだ。」

既に50年以上もこの社会を漂っている中、折り返し地点がこの先にあるとは思えない。理不尽な殺戮行為が続く昨今、悔しいけれど人生は自分が思っているほど長くない。
慶事よりも弔事が増えている昨今、自分の中の意識が少しずつ変わっていることを実感している。

思うところがあり、頭を丸めようと考えたが、直前でとどまった。

(不慮のこととはいえ)父が亡くなった年齢に自分自身が近づいているという事実。

いつまでも五体満足というわけにはいかないだろうし、やれることもきっと限られてくる。

でも、具体的に何ができるのだろう。何をすべきなのだろう。

そんな衝動が今、自分の中の何かを激しく揺さぶっている。


ブラック・ミュージックがもたらす妄想の世界



懐古主義といわれても仕方がないのだが、50代を過ぎた今も聴いている音楽は、80年代から90年代に掛けての曲がメインだ。つまり、四半世紀以上前の曲に未だに夢中になり、没頭している、ということ。
とりわけ最近は、いわゆる「ブラック・ミュージック」と言われていた音楽を好んで聴いている。
ブラック・コンテンポラリー、R&B、Rap、New Jack Swing…さまざまなジャンルへと派生されていったブラック・ミュージックの数々。

そんな中、最近どっぷりと嵌ってしまったのが、2020年11月から段階的にタワーレコード限定で発売されている「Midnight Love – SMOOTH R&B ESSENTIALS」のシリーズ3部作。ソニー、ワーナー、ユニバーサル、それぞれのレーベルに属していたアーティストの珠玉の名曲が、これでもかと言わんばかりに収録されている。32曲、32曲、48曲なので、計112曲。これだけ収録されていれば、もはや初めて耳にした曲だって気にならないし、逆に新しい発見があったりもするというものだ。
それぞれのアルバムの解説を務めるのは、ブラック・ミュージック研究の第一人者、JAM氏で、歌詞も付されているほか、最新のマスタリングが施された音源となっている(よって、全ての楽曲は一定の音圧で聴くことができる)。

のんべ
のんべ
画像をクリックすると、タワーレコードの各ページへ飛びます。ちなみにタワーレコード限定販売です。

しかし、若かりし頃、何でこんな曲ばかり聴いていたかということを考えてみたが、単なる「大人ムード」への憧れであり、その先にある官能的な世界の妄想に利用していただけだったのかも知れない。早い話が、スケベ心を掻き立てる一助となっていた、ということだろうか。
まだ「大人エレベーター」に乗るほどの段階ではなく、「大人への階段」の踊り場で、独りティッシュ片手にムニャムニャ…例えるならばそんな感じ。
今になって改めてこれらの楽曲を聴いてみると、新鮮な気持ちと当時の(いろんな意味で)モヤモヤした気持ち、感情が複雑に入り交じっていた当時のことを思い出し、ちょっと照れくさくもなる。

当時、FM雑誌に掲載されていた(ちなみに私は、1998年に休刊となった「FM STATION」派でした)チャートを眺めながら、一生懸命カセットテープを編集して(いつやってくるのかもわからない)ドライブに備えていたが、結局そのテープは自室でのBGMと化し、本来の出番を迎えることはなかった、なんてことを思い出した。

いわゆる「一発屋」の方々が多く収録されているのも特徴的で、これもまた当時の音楽業界が群雄割拠の状況だったことを示す一つの象徴なのだろうか、と思ってしまう。ちなみに、私がこよなく愛しているPrinceや、R&Bとは完全に一線を画することとなったMichael Jacksonはこれらの作品に登場しないが、Princeのカバー曲(Do Me Babyが収録されていたり、関連アーティストが数名登場しているのは、ちょっと嬉しい。

更に、このシリーズ第1作目が発表されるちょうど2年前、ユニバーサルミュージックから「NEW JACK SWING the Best Collection」なる3枚組50曲を収録したコンピレーションアルバムが発売されていたことを知る。このジャンルを確立させた人物と言われるGuyのメンバーでもあるプロデューサーのTeddy Riley、そして、歌い手の立場からそのジャンルを確立させていったBobby Brownをはじめ、一世を風靡したアーティストがてんこ盛り。内ジャケットには、収録曲のジャケットカバーが掲載されているのだが、その風貌がまた何とも当時を思い起こさせるいで立ちばかりで、これだけでも結構ニヤリとさせられる。レーベルを越えた日本独自の編集盤となっているほか、初CD化の音源も多数収録されており、これだけでも「買い」の要素は十分。

のんべ
のんべ
こちらはAmazonでも販売。安価なのは、Amazonかな。

個人的には、この4作品があれば、80年代から90年代にかけてのブラック・ミュージックの潮流を結構押さえることができるんじゃないかと思っている。

とはいえ、ラップやクラブミュージック、DJなど様々なジャンルの音楽がこの頃はひしめき合っていたのも事実なので、裏を返せばこんなのは氷山の一角、と言えるのかも知れないが。

昭和の時代に戻るならば、これらはいわゆる懐メロ、ムード歌謡といったジャンルに分類されても不思議ではない。
そして、何よりも強調しておきたいことが一つ。
収録されているアーティストの大半は、「あの人は今」に登場しそうなクラスの方々で占められておりますので、念のため。