20~23日のこと。

長文駄文失礼。

【20日】
母と妻と3人で昼食。食う気はあるのに、やる気がない。なんだか無気力になってしまっている。
結局TUSUTAYA DISCAS vs 楽天レンタルの結果は、TSUTAYAの圧勝に終わる。迅速な対応により、TSUTAYAは19日の時点で月の上限である4回目のレンタル作品が到着していたのに対し、楽天は20日になってようやく3回目の貸し出し分が到着。この時点で、楽天の4回目はあきらめた。

しかーし!!

楽天からレンタルした今回の作品は、ここ最近で一番観たい作品だったといっても過言ではなく、午後は久しぶりにDVD鑑賞に耽る。
ちなみに何の作品かといえば、「吉田類の酒場放浪記」のその壱とその弐(笑)。

ご存じの方も結構多いかもしれないがこの作品、都内にある、風情ある大衆酒場を紹介するというもの。
立ち飲み激戦区である茅場町の「ニューカヤバ」、上野アメ横ガード下にある「大統領」、ウナギのフルコース(!?)が楽しめる国立の「うなちゃん」、何となく敷居の高そうな雰囲気のある神保町の「民衆酒場 兵六」等々…。

青森や弘前でも大衆酒場はどんどん姿を消し、その代わりにどこへ行っても大して変わり映えしない居酒屋スタイルが台頭しているが、都内中心部に近いところに、このような大衆文化が未だに根付いていることは垂涎でもある。と同時に、見知らぬ人同士が楽しく飲み語らう光景は、ある意味古くもあり新しくもあるコミュニティの形であり、僕は羨望の眼差しを注ぎながらすっかり食い入るように観ていた。単なる酒好きの人、必見。


【21日】
この日は夕方から約20年前にアルバイトをしていたところでのクリスマスパーティーに。
ホントはクリスマスなんて気分ではないけれど、いわば付き合いで無理矢理買わされたものなので、致し方なく妻とともに行くことにした(母は「気が引ける」ということで行かなかった)。
まあ、ハッキリ言って内容はどうでもよかったのが(笑)、既に降り始めていた雪が大分積もっていた。なにやら明日の朝は大変なことになっていそうな予感が…。

【22日】
明け方5時に目が覚める。外に出てみると、想像を遙かに超えた積雪が…。しかも、水分をズッシリ含んだ雪は、簡単に動かない。よく見ると、折れた枝があちこちに落ちている。
さらに、家の前に出てみると、除雪車がまだ来ておらず、道路が雪で波打っている、いわゆる轍状態になっていた。

とりあえず家の前を…と雪を片づけていると、そこへ遅ればせながら除雪車がやってきて、道路につもった雪をドドド…と目の前に置いていった。嗚呼…。

約40分除雪に没頭し、身支度を済ませて家から出ようとすると、母が慌てて外から駆け込んできた。

「大変!車の前に雪がどっさり!」

え?さっき雪かきしたけど…。何と僕が見た除雪車は第一弾で、その後第二弾がさらにしっかりと道路に積もった雪を寄せていったらしい。結局朝だけで2度も雪かきをする羽目に。
更に妻の車で駅まで行くと、ホームにいつも停まっているはずの電車の姿が見えなかった。
これは!と思いエスカレーターを上ると、案の定電車を待つ乗客でごった返していた。
「これから東京なんですよ…」と途方に暮れる後輩。高速道も早朝の事故で区間閉鎖されており、盛岡までの高速バスも使えず、しかも前日の雪で、青森空港発の始発便となるはずだった羽田からの最終便が着陸できずに引き返しており、弘前は半分陸の孤島になってしまったような状態だ。
「今日は休めないんだよな」と苦渋の表情を浮かべる元同僚。片や「今日は飲み会なんだよな…」と苦笑する同僚。結局のところ今日休めないその大半の理由が、夜に飲み会があるということだということを知る。
人それぞれ思い思いに電車の運行再開を待つが、情報が伝わってきたのは約30分後。何でも山間部を走っていた貨物列車が雪の重みで垂れ下がった枝に接触して停車、そのまま動けなくなったこと、さらにその復旧作業にはこれから「1時間ほど要する」ことが伝えられた。こういう非常事態に出動する代行バスも、「道路事情が劣悪であるために」運行しないとのこと。この時点で僕は既に職場に行く気が失せていたのだけれど、結局8時過ぎまで改札口付近でうろうろしていた。ところが、この段階になると1時間といっていたはずの復旧作業時間が1時間30分となり、早くとも復旧が10時近くになることが判明。
既に1時間以上もその場で待っていたが、いよいよ冷えも限界に来た。というか、この無駄な時間の過ごし方は、何なんだ!職場に電話を入れる。
「すいません、今日何もなければ休みます。」
「あ、いいよいいよ。」
というわけでこの時点で4連休決定。

さて、休むことが決まったのはいいが、どうしよう。
何をして過ごすか考えつつ、てくてく歩きながらとりあえず家に戻ることにした。

てくてく、てくてく。

歩道の雪が行く手を阻む。

てくてく、てくてく。

大雪のせいで道幅が狭くなって、車の流れが極端に悪くなっている。

てくてく、てくてく。

あ、ここでも太い枝が折れている。

てくてく、てくてく。

メモリアルドッグも頭上に沢山の雪を乗せて、重たそうにしている。



てくてく、てくってく。

足が滑った。路面がまだ凍結しているみたいだな。

てくてく、てくてく。

やっと家が近づいた。犬がうるさいだろうな…。

わんわん!わんわん!

案の定吠えられた。

結局、朝方適当に済ませた雪かきを改めてやり直す。全身から湯気が出そうなぐらい汗がこぼれ落ちる。
腰痛いこと、忘れちゃったよ…。

夕方になると、あれほどあった雪は気温が上がったこともあり積雪量を減らし、代わりに更に酷い路面凍結が待ちかまえていた。結局この日は、自宅で自己研鑽に努め….るつもりだったが、あまり意味のない時間をダラダラと過ごしていた。

【23日】
昨日の雪は更に量を減らし、路面にはほとんど雪がなくなった。しかし、中途半端になっているというもう一ヶ所の雪かきのため、妻と共に出かける。
固い雪、凍った雪が作業のじゃまをする。
それでも約20分、妻とともに雪かき作業を黙々と進め、お昼前に作業を終えた。

午後、何をすることなく家に帰ってボーっとしていたら、そのまま1時間ほど眠り込んでしまった…。

雪の下に隠れる氷の塊を砕くためにツルハシを購入。
正月飾りもたくさん売られているが、どうやら世の中はまず先にクリスマスのイベントをしなければならないらしい。以前「お父さんが貰ってきたお菓子の入ったクリスマスブーツを仏壇に供え、毎日サンタさんにお祈りをしていたけれど、中を開けてガッカリした」という、サンタも仏もあったもんじゃないという無宗教な家族の話を聞いて笑ったことがあるが、多分、クリスマスケーキを神仏に供えたことがあるのはうちだけではないはずだ。

まぁ、今年の場合は今まで以上にそういった行事とは無縁だけどな。
こうやって何となく年を越して行くのだろうか。

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