田んぼアートの田植えに行ってきた

というわけで雨は降るわ気温は低いわの悪天候の中、約1時間に渡り田植えをしてきました。
何とこの日、会場に集まったのは1,500名!(ただし主催者発表)
1,500人は怪しいにしても、1,000人は軽く超える人たちはいたでしょうか。雨合羽に身を包み、サンダル履きで寒そうな表情を浮かべる、親に手を引かれた小さな子供たちから、大学の留学生、ツアーでやって来た県外の人たちに近所のお年寄りまで、老若男女人種国籍をも超えた人たちが、ドッと集結したのでした。

職場から参加した我々6名は、エントリーを済ませたあと、雨を避けるため、公民館のエントランスあたりをうろうろしながら談笑していると、見ず知らずの人から突然「引率の先生ですか?」と尋ねられました。

な、何?確かにこの面子では一番年上だけど…何で先生なの?

同僚の人たちに爆笑されながらウロウロしていると、今度は何やら黄色い法被を纏った人たちが登場。
どうやら主催者側の代表の人たちらしいです。
そして、マイクのトラブルに見舞われながらも、9時30分から開会式が始まりました。
主催者側を代表して、村長の挨拶。

これが妙に長い…。

風雨に晒されながらも、村長の話に耳を傾ける(いや、耳を傾けているフリをする)子供たちが可哀想。
村長の話が終わると、「何とか協議会メンバー」の紹介。

これ、ホントに必要なの?(苦笑)

ちなみにこの方々は、屋根の下で雨を避けていたので、全く濡れることなく、これから田植えに臨む人たちだけが雨に晒されたまま、粛々と開会式は進められたのでした。

田植えの方法について一通り説明が終わると、早速田植えの行われる田んぼへ移動が始まりました。


たまたま知り合いがいたので話を伺うことが出来たのですが、どうやら例年田植えの時期は天候が悪いらしく、しかも参加している多くは、毎年参加しているリピーターの人ばかりらしいです。天候が悪くてもこの日を楽しみにやってくる人たちは、相当いるということですね。

はじめに、地元のサッカーチームと思しき子供たちが一斉に田んぼに入り、手慣れた感じで作業を始めます。田んぼは4面あり、続々と人たちが田植えを始めています。
不慣れな我々は…とりあえず恐る恐る田んぼのそばまで行きますが、足を踏み入れるまでは至りません。しかし、それでは来た意味がない。ということで、AIGLEの長靴にモンベルの黄色い防水ジャンパーという、その場には似つかわしくない完全武装で身を纏った私が、躊躇するなく田に足を踏み入れます。

ズボッ

うぉっ!う、動けない!
ぬかるみに足を取られつつ、それでも何とか体制を整え、田植えを開始。初めての田植えは、誰も教えてくれる人がいないので見様見真似で始めたのですが、慣れてくると結構手際よく作業が進みます。この間、泥が「汚い」とかそういった意識はまるでなし(※ ちなみにこの時、明らかに地元の人で、他のグループの人たちに対して「そうしちゃダメだこうしちゃダメだ」と苦言ばかり呈する人がいたのですが、だったらちゃんと教えて下さい。ダメダメばかりだと、やる気が失せるものです。)。

雨脚はどんどん強くなっていくものの、皆さんずぶ濡れになりながらも嬉々としながら田植えをするという不思議な光景が広がっていました。
その頃には、一緒に行った全員が躊躇なく田植えを始めていました。しかも、僕以外は全員裸足(笑)。時間が進むにつれ、手慣れた手つきで作業を進めていました。しかしながら、中腰の体制をずっと続けていられる訳もなく、約1時間(体感としては2時間)で、田んぼから引き上げました。ふと見ると、田植えに飽き、我々のすぐ近くで泥遊びを始めていた迷惑千万な子供たち(※ ちなみに同行者2名が、「泥を被る」という被害に遭いました。所詮子供のやることだから、と我々は敢えて黙認していましたが、県外からいらした方や、外国の方に泥をぶつけるようなことになったら、どういった印象を与えたでしょう。随行者や指導者は、徹底して注意すべきです。)が姿を消したのをきっかけに、人影はどんどん減っていました。

こうやって、結局最後に残るのは、農協や農家の人たちなのでしょう。結局それを見届けることもなく、我々は勝手に撤収してしまいました。というか、あれ以上続けていたら風邪をぶり返していたかも知れません。

田から引き上げた時点でも、雨は一向に止む気配がありませんでした。泥の付いた足、長靴を洗い、公民館の中へ入ると、おにぎりと豚汁が我々を出迎えてくれました。
豚汁がこんなに温かいものだったとは…。

窓越しに外を見ると、雨脚が若干弱まっていました(しかもその後、雨は小康状態となり、やがて止みました…)。よりによって一番雨の強い時間帯に田植えをしなければならなかった自分の運のなさを憂いながら、田舎館村を後にしたのでした。

あとは、天候に恵まれて稲がすくすくと生長することを祈るだけ。

秋には稲刈りツアーが行われるそうで、この時はさすがに天気が良いらしいです。
それにしても今回は、いかに農家が大変かということを思い知らされる、いい経験になりました。
ちなみに、腰は大丈夫のようですが、太腿のあたりの筋肉痛が、ちょっとヤバい感じになっています。

余談ではありますがこの後上司と二人で、上司の「念願」でもあった「黒石つゆ焼きそば」を堪能してきました。訪れたのは黒石市内にある「妙光」というお店で、店にはホンジャマカ石塚英彦氏やTBSアナ安住紳一郎氏のサインをはじめ、有名人のサインが所狭しと並べられていました。

この店、どこにでもありそうな単なる食堂だったのですが、萩本欽一氏がテレビの番組で訪れてからは、「つゆ焼きそば」といえばここ、みたいなブームとなり、一時は外に10名以上の行列が出来るぐらいの店だったのですが、我々が訪れた時間は、お昼過ぎだったにもかかわらず、意外と空いていました。

上司曰く「醤油、塩、味噌のラーメンは食べるけれど、ソース味のラーメン(正確にはラーメンではなく焼きそばです)は食べたことがないので斬新。クセになるかも」とのことでした。
味は、期待していなかった分美味しく感じられました。そんなに塩辛くもなかったし。

そういえば、田んぼの写真を一枚だけ撮っただけで、写真を全然撮っていなかったことに、帰宅してから気がつきました。残念。

2 thoughts on “田んぼアートの田植えに行ってきた

  1. gunnie orange@FreeTibet

    田植えご苦労様!
    ワシの田植え体験は、ちびっ子の頃、じいちゃんの田んぼでやったっきりです。
    足がぬけなくなるんだよなw
    減反政策が見直されるみたいで、よかった。

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  2. nonvey

    爪の間に挟まった泥は、未だ取れていません(笑)
    そうそう、足が抜けなくなった。転ばなかったは、奇跡だよ。

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