津軽ひろさき検定

津軽ひろさき歴史文化観光検定【初級】

「津軽ひろさき検定」試験は、弘前を中心とした周辺地域に関する歴史・文化・産業・地理・人々の暮らしなどの学習を通じて、地域に対する愛着や誇りを再認識、再発見していただき、津軽ひろさきの魅力を全国の方々へおもてなしの心を持って紹介できる人材を育成することを目指して実施します。

第1回試験日
平成20年3月9日(日) 午前10時30分?

お申込期間
平成19年12月10日(月)?平成20年2月8日(金)

試験会場
弘前会場:弘前大学(弘前市文京町1)
東京会場:人事労務会館(東京都品川区大崎2-4-3)

受講料
一般 3,000円 / 中学生以下 1,500円

お問合せ
社団法人弘前観光コンベンション協会
TEL 0172-35-3131
http://www.hirosaki.co.jp/htcb/sightseeing/index.html

僕が津軽・弘前に生まれ、生活してきた期間は、約37年(来週誕生日を迎えて37歳です)のうち約33年間。いいところもイヤなところもいろいろ見聞き、経験しながら、これまで「地元」に根を下ろして暮らしてきました。他に居を構えたのは青森市が1年半、八戸市が丸2年ということで、実は青森県内から外に出て暮らしたことが一度もありません。

灯台もと暗し、とでも言えばいいのでしょうか、自分の行動範囲の中で収まる部分については、得意満面で地元のことを語ることができるのですが、いざ県外の人や観光客に地元のことを詳しく説明しようと思っても、意外と知らないことが多いというのは僕だけではないはずです。

ひょっとしたら、「美味しんぼ」第100巻級の盛り上がりしか期待できない(「美味しんぼ」第100巻は、青森が舞台だった)予感満載ではありますが、今回、僕の住んでいる弘前市でも「ご当地検定」が実施されることになりました。

実はこのご当地検定、その多くは各商工会議所主催によるものなのですが、「津軽ひろさき検定」は(社)弘前観光コンベンション協会が主催です。僕の勝手な推測ですが、市町村合併により弘前市と岩木町、相馬村が合併したものの、弘前商工会議所と岩木町・相馬村の各商工会が併存状態にあるため、今回の対象である「津軽ひろさき」と謳ったエリアとなると、それぞれの団体が所管するエリアに跨ることになることから、結局コンベンション協会が主催となることで落ち着いたのかも知れません。
ま、そんな推測はともかく、全国各地において、地域の活性化に結びつけるための方策として「ご当地検定」が開催されています。

「津軽ひろさき検定」の設問は100問、三択式で7割以上の正解で「合格」になるとか。また、検定試験終了後には、実際に出題された場所を巡るツアーもオプションで企画されているようです。

ちなみにコンベンション協会のサイトにはQRコードも掲載されていて、こちらから携帯電話でアクセスすると、「津軽ひろさきプチ検定」を楽しむことができます。
更に、このプチ検定で連続10問正解するとプレゼント(記念品)をもらえるということで、躍起になって挑戦したところ、ようやく全問正解(どうしても9問の壁を越えられなかったのです)。
喜び勇んで弘前駅にあるインフォメーションセンターに立ち寄ったところ、弘前のさくらの画像集(700円相当)を頂きました。微妙…(苦笑)。

ただ、僕自身は3,000円という受験料もさることながら、検定によって得られる意義を見出すことができず、ちょっぴり悩んでいて(というか、もし不合格だったらどうしようという不安を抱えていて)、未だ受験するかどうか迷っているところではありますが、とりあえず発売されたばかりの「公式テキストブック」を購入(@1,680円)。
これがまた、意外と知らない、というよりも全然知らないことばかりで、受験するしないの意志にかかわらず、結構いい勉強になっています。ちなみに中身を見ると、まるで教科書や参考書を彷彿させる作りなのが、読み手の意を削ぐ恐れあり(笑)。
敢えて難癖をつけるとするならば、発売直後、いきなりA4版で1枚ぎっしりの正誤表というのはいかがなものかと。解釈の相違が生じたものはここでは棚に上げるとして、実にくだらない誤字脱字があまりに多過ぎではないでしょうか。これがセンター試験なら、関係者は間違いなく更迭ものです。できれば精度の高いものを制作して頂きたかったなぁ、というのが率直な感想です。

ちなみにこのテキストブック、弘前市の各書店をはじめ、青森市、黒石市、五所川原市の書店でも販売されていますが、県外では販売されていないらしいです。

そういえばちょっと話が逸れますが、つい先日、「津軽学3号」(@1,500円)も出版されました。1号、2号と異なり、ネット上でほとんど流通していないため、Amazonや楽天では売切・品薄状態になっているらしく、特にAmazonでは5,200円というぼったくり価格で販売されています。まだ書店で平積みされていることを考えると、いくら何でもこの価格はちょっと酷すぎるような気もしますが…。

さて、話を戻して津軽ひろさき検定。
この企画、津軽・弘前を盛り上げようという意気込みは十分伝わってきますし、側面から支援したい気持ちもあります。

ただ、一つ疑問が湧いていることがあります。
今回は【初級】ということですので、今後【中級】あるいは【上級】の開催も検討されているのでしょうか。
せっかく【初級】と謳っているのですから、一過性のイベントに終わることなく、継続した盛り上がりを期待したいところです。
ただしそれは、企画に携わった一部の人たちの盛り上がりではなく、受験した人たちも巻き込みながら、地域全体の盛り上がりへと結びつけていくことが大事だと思います。人材育成に重きを置くのであれば、それ相応のアフターフォローも必要になるでしょう。また、この検定が地域活性化の一翼を担うことが第一義的な目的だとすれば、具体的な成果を実際どうやって地域活性化に結びつけていくかが、今後重要になってくるのではないかと、勝手に思っています。要するに、3,000円も払って受験する訳ですから、それ相応の難問奇問を用意した方がいいと思いますし、受験生に大鉈を振るぐらいの気持ちで問題を作るべきでしょう。いくら【初級】だからといって、受験してみたらあまりに問題が簡単すぎて、合格率100%だった、なんていう結果では、あまりに中身が薄っぺら過ぎます。それだけは絶対に避けて欲しいのです。むしろ、50%にも満たないぐらいの合格率で、再度受験したくなるような、そういった重みのある検定内容の方がいいと思うのは僕だけでしょうか。受験料+ガイドブックで5,000円近く散財する人の気持ちも汲んで頂き、是非「濃厚な検定だった」と言わしめるくらいの内容を、そして、難関を突破した「津軽ひろさきマイスター」が、地域活性化の一助となることに期待を寄せたいと思います。

余談ではありますが、ガイドブックは2,000冊販売予定とのこと。当然盛り上がりとともに完売することが理想なのかも知れませんが、青森市内の某書店では10冊ほど平積みされていました(隣には「美味しんぼ100巻」が…)。
どれぐらいの受験数を想定しているのかな(1/17現在では250名程度だそうです)。

2月8日まで、僕も受験するか否か悶々と悩むことになりそうです。

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