津軽学 2号

ただいま!…と元気に声高らかに叫びたいところですが、火曜日だというのに若干二日酔い気味でございます。
ハイ。改めましてただいま。

…(「おかえりー!」の声を待っている)

ええと、小休止を頂いておりましたが、何とか気力も回復しつつあり、徐々に元のペースに戻していきたいと思います。ただし、あくまでマイペースで。

昨晩は弘前にて、いつも飲みに誘って下さる元同僚のJさん、そして弘前大学のY教官とともに酒を酌み交わしていました。
Y教官は、以前僕が大学院に派遣されていた際に「津軽選挙」について共同研究したお相手。Jさんとは仕事の関係で色々とお付き合いがあり、ひょんなことから3人で飲むことになりました。

といっても当日までY教官には僕が同席することが伝わっていなかったらしく、遅れてやって来たY教官、僕の顔を見るなり「あれ?nonveyさんとは以前から約束してましたっけ?」と軽いジャブ。
僕はといえばY教官と久しぶりに酒を酌み交わすことの出来る楽しみの方が大きく、一人半分舞い上がった状態に陥っていました。

社会学を専門とするY教官、相変わらず引き出しが多く、いろんな興味深いお話を聞かせてもらいました。
で、ホントは僕のためではなかったらしいのですが(苦笑)、「津軽学 2号」という書籍を頂きました。


実は出版されていたことは知っており、機会があれば是非購入しようと目論んでいたのですが、どういうわけか書店から足が遠のいていて、未だ購入せずにいたところ、何とY教官が執筆者に名を連ねているということで、思いがけぬ形で書籍を手にすることが出来ました。

「津軽学」というだけあって、津軽のことがてんこ盛りの内容。執筆者はY教官を含む大学講師陣や、ルポライターの鎌田慧氏、地元の民俗研究者等多彩な顔ぶれとなっており、製本がしっかりしています。しかも使われている写真が非常に見事。なるほど知る人ぞ知る故沢田教一氏の写真だったんですね。
一見すると薄い冊子なのに1,500円。しかし、ザッと見た限りでは非常に内容が濃く、1,500円に相応するだけの価値は十分に期待できそうです。
教官は勿論、自分の執筆した内容を僕たちにしきりに勧めていたのですが、端折って伺った説明が非常に興味深いものでした。
ま、ちょっとヘヴィな内容だったので、ここでは割愛(笑)。
「2号」ということなので「1号」もあるのかな?と思ったら、既に出版済みとのこと。し、知りませんでした…。
でもって「3号」の出版もあり得るのですか?という問いかけには、有耶無耶とした回答でしたが、まず間違いなく出版されることでしょう(一つ連載的なテーマを取り上げているものがあったので)。

こちらから、「津軽の一代様」の研究なんか誰か執筆してくれないものですかね?と聞いてみたら「ああ、あれは方位学から来てるんでしょ。」といとも簡単に返されました。
萎縮しまくっている僕の脳味噌から出てくる発想は、その程度でした(苦笑)。

Jさんは青森に帰らなければならないということで21時頃店を後に。残されたY教官と僕の二人であれやこれやと語り尽くしておりましたが、気が付いたら酒は1升を空け、時は既に23時30分でした。翌朝6時起床を考えた途端顔が青くなり、慌ててお開きとなった次第。

津軽選挙については以前お話ししたことがあったはずなのでここでは割愛しますが、我々がまとめたものは文献として非常に評価が高く(学内の紀要に掲載するものではなく、加筆して出版しろ、という声があったらしい)、英文化して国際学会に出ても何ら恥ずかしくない内容だというお墨付きを頂いているとか。
社交辞令なのかも知れませんが、「また津軽選挙(の研究)、やりましょう!」というY教官の言葉に呼応し、帰路に就きました。

「津軽学 2号」についてはこれからじっくり読破していきたいと思います。
残念ながら地元書店を中心に販売されており、ネット上等にはあまり流通していない模様ですので念のため。

4 thoughts on “津軽学 2号

  1. E.R.O.@NC

    最初が僕気が引けますが、先輩!オカエンなサイ!!
    納豆のねつ造でのぞいてみたら、おかえんんなさい。
    熱い本ですね。こちら寒いです。とても。

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  2. こう

    おかえり?。
    いつものペースじゃなくても時々戻ってきてくれたら嬉しいですわ。

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  3. けいこりん

    おかえりなさいーーーー
    「津軽学」って見ると、津軽の人達は自分の地域をすごく大切に考えているんだなと羨ましくさえ思ってしまいます。
    ちょっと覗いてみたいなぁ

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  4. nonvey

    >>エロ威さん
    ありがとう。納豆の騒ぎは一体何だったんだ?というくらいに店には納豆が溢れかえっています。そんな光景がまた腹立たしさを覚えます。
    「津軽学 2号」なんて書くと、キミの好きな「南極○号」の男性版みたいですが、内容は本当に濃いです。非常に興味深い。
    >>こうさん
    ありがとうございます。少しだけ先が見えてきたので、復活してみました。ジワリジワリと下らないことを書きつづっていきますので、どうぞ今後ともご贔屓に!
    >>けいこりんさん
    ただいまです。ありがとうございます。
    「津軽学」については、実は「東北学」という観点から派生していて、他に「会津学(福島)」「仙台学(宮城)」「盛岡学(岩手)」「村山学(山形)」の研究が進められています。更に、「最上学」「庄内学」(いずれも山形)についても準備が進められているらしいです。
    この「津軽学」、津軽内部から沸き起こったというよりも、他部からやって来て津軽に根付いた人たちが中立的な視点で津軽を検証している、といった要素が多く含まれています。
    各県内のみの販売ながら、岩手県では「バカの壁」に匹敵するぐらいの販売があったらしいです。ひょっとしたらあちらこちらに波及するのでは?

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