変えるな。もういい。

ちょっぴりシリアスなグダメギを。

弘前再開発B再生手続き開始申立

弘前市駅前町で複合商業ビル・ジョッパルを管理運営する市出資の第三セクター・弘前再開発ビル(對馬宏制社長)は九日午後、青森地裁弘前支部に対し、民事再生手続きの開始を申し立てた。これを受けて、同支部は弁済禁止の保全命令を出した。
弘前再開発ビルは二〇〇五年十月末にダイエー弘前店が撤退し、同店跡地へのテナントの誘致を実施。〇六年十一月から宮脇書店(本社・高松市)や衣料品店など計七店舗が新規出店した。ビル側は、「民事再生手続開始申立のお知らせ」の中で「テナントの営業面での支障は一切無く、(七店舗を含む全テナントは)従来通り営業を継続していく」としている。

いつかこうなるんじゃないかと予想はしていましたが、遂にその日が来ましたか。これでまた弘前市の中心商店街がぐらつき始めることは必至。


といっても弘前市の中心商店街は、もはや中心商店街としての機能がほとんどないんだよね。
誰が悪いとは言いませんが、ハッキリ言って街をあまりに弄りすぎましたね。

以前、東京からあきみゆさんがお見えになった際に、その後のご本人の来弘日記に対し、僕はこういうコメントを残していました。

住んでいながらこんなことを言うのも何ですが、弘前の風景の変貌振りは、正直言ってちょっと呆れています。
土手町の活性化を叫ぶ一方で、あのようにどんどん郊外に店が出来ていき、そして無秩序に道路が出来ていくという現実。
就労先が増えるという点ではいいのかも知れませんが、結果的に収益は全て県外に出て行ってしまいます。
青森県が貧乏なのも頷けます。
車社会とはいえ、やはり中心商店街である土手町にはもう少し活気が欲しいものです。
今度こちらにお見えになる時には、弘前はどんな街になっているのでしょうね。また来たい、と思えるような魅力のある街になって欲しいものです。

今もこの考えには変わりありません。
日本政府や経済団体は、こぞって景気が回復傾向にあるといいますが、地方に目を向けると、それを実感できるとはいいがたい状況にあります。

再開発を行うには、住民の同意が必要となりますし、当然それ相応の労苦を伴います。
それが、駅前再開発の目玉ともいうべき母体が頓挫してしまえば、一体何が再開発だったのかと問う声も上がるかも知れません。

弘前市のみならず、無秩序に広がる商圏の広がり。とりわけ津軽地方の商圏は、土地の価格も安く交通(道路)の利便性が高い郊外へ郊外へと広がりを見せ、結果的に中心商店街は閑古鳥が啼いている、といった状態が、どの街を見ても共通して見ることが出来ます。

さて、その無秩序に商圏を広げた「犯人」は誰か。
こればかりは地元商店街との絡みもありますし、いろんな私利私欲等が絡んでいることでしょうから、何とも言えません。

しかし、その商圏の半数以上に必ずといっていいほど顔を出しているのが、ご存じイオ○グループ。
ここ最近のイ○ングループの展開を見ていても、ちょっと呆れるモノがあります。

○オングループには何の恨み辛みはありません。
ただ、これだけは言っておきたい。もういいんじゃないですか?と。

あなた達は、やれ環境破壊に配慮だとか木を植えていますだとか綺麗事ばかり並べていますが、結局は地方の商圏には全く配慮することなく、地域に深く根付いていた商店街を次から次へと破壊していることには、営利追求企業だから全く無関係なのでしょうね。

地球温暖化防止だCO2の削減だとか立派なことを言っていますが、住宅地も何もないようなところに無秩序に作られていく複合型商業施設に向かうためには、CO2を排出する乗用車を利用しなければ行くことが出来ないということは、全くもって関係のないことだとお考えなのでしょうね。

ハッキリ言って、あんなどこに行っても同じような商業施設はもうウンザリです。
これなら東京23区内にある小さな駅にくっついている地元商店街の方が余程味わいがあります。

願わくば、昔の土手町の賑わいを、もう一度見てみたいものです。

2 thoughts on “変えるな。もういい。

  1. とーます

    おととし初めて弘前を訪れたので、かつての繁栄は知りませんが?、18時にほとんどの店が閉まる光景を見て、いわゆる地方都市はみんなこうなのかなぁ?と。
    さびれ具合を感じたのは確かですね。
    それに引き換え?つい先日訪問した山形県の鶴岡は、弘前のような感じかと思ったら、ショッピングモールが21時まで営業してるんでビックリ(笑) 店も多く結構栄えてました。
    弘前も是非頑張って頂きたい!!
    また伺いますので?よろしくどうぞw
    (今はもう岩木山走って30分で登って降りてくる体力に自信ナイな?)

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  2. nonvey

    以前から店が閉まるのは早かったです(笑)。
    ただ、最近はずっと閉まりっぱなしの店がホントに増えましたね。
    郊外店への流出あるいはオンラインショッピングで容易にいろんなものが手に入るようになったこともあって、地元商店街の魅力がどんどん薄れていったことは否めない事実かも知れません。
    勿論地元擁護派ですが、敢えて苦言を呈するならば、いくら外見を良くしても、中身が何も変わらないようではいくら投資しても無意味だということ。足並みも揃っていないし、お互いを牽制し合い、「足フパリ」と呼ばれる醜聞が未だに蔓延っていますからね。あれじゃダメです。

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