二人の母の誕生日

全く夏の気配を感じぬまま、遂に8月に突入しました。今日から弘前ねぷたまつりが開幕。定時退庁に努めないと、大変なことになります。そしてまつりの後には、秋の気配がやってくるという…。

さて。
今日8月1日は、僕の母そして妻の母の誕生日です。
うちの母が58歳で、妻の母が56歳になったんだっけ?
10年前は二人とも若いと思っていましたが、還暦カウントダウンが始まったということで、やはり年相応になりつつあります。

プレゼントは、うちの母には妻のチョイスで洋服を買ってあげました。妻の母に「何か欲しいものある?」と尋ねたら「サマージャンボ」と一言だけ返ってきたそうな(苦笑)。

どうでもいいことですが、うちの妹と妻の父は、ともに1月2日生まれです。
なので、うちの家族と妻の家族で同じ誕生日が二組いるわけ。

妻とは、付き合い始めた当初からこういう妙な繋がりに「運命的」なものを感じていました。
決定的だったのは平成4年7月21日。大学4年の夏。

それは、決して忘れることのできない「運命の」一日。

その日の午前、当時付き合っていた彼女(=妻)から、一本の電話が掛かってきました。

「おばあちゃんが…死んじゃった…。」

電話口で泣きながら話す彼女の声に、耳を疑いました。

朝まで、ごく普通に一緒に生活を送っていた祖母の突然の他界。
彼女のショックが尋常ではないことは、電話口の声を聞いても明らかでした。

「こんな時に行ったら、迷惑でしょ。」

母親に諭され、どうすることも出来ず、ただ家で打ちひしがれる僕。

その直後、郵便局の人が1通の手紙を届けにやってきました。

僕宛の手紙でしたが、宛名の字は僕の筆跡でした。
え…ウソ…。

その手紙は、今の職場の採用試験の一次試験合格通知だったのです。
その知らせを受け取った時の、何とも言えぬ嬉しさと空しさといったら、今も忘れることが出来ません。

「悲喜こもごも」とは、まさにこのことでした。ただただ涙が止まりませんでした。

おばあちゃんありがとう。彼女は俺が幸せにするから。俺が彼女を守るから。
無意識のうちに、僕はそんな思いを抱いていました。

今、こうやって(それなりに)真っ当な仕事をしていられるのは、うちの家族はもちろん、妻の家族の支え、応援があったからだと確信しています。これだけは、胸を張って言えます。

今の仕事での目標は目先だけでしかありませんが、まだまだ志し半ば。
家族の支えがあるから、今の仕事をさせてもらっているんだということをいつも胸に秘めつつ、節目節目を大事にしていきたいと思います。

生きている以上、自分の意志とは無関係にみんな歳を重ねていきます。
うちの母も大分白髪が増えました。妻の母も、心なしか皺が増えてきました。
体型も、おばちゃん体型からおばあちゃん体型にジワリジワリと近づいているような気がします。

ホント、大事にしてあげなきゃと思う今日この頃。
二人のオッカァ、いつもホントありがとな。

誕生日おめでとう。

2 thoughts on “二人の母の誕生日

  1. じゃん子

    >「サマージャンボ」と一言だけ返ってきたそうな(苦笑)。
    ガッハッハ。さすがママちゃんだ!まさかあげたの!?
    いろいろな縁があったんですねぇ。その頃は一緒に住んでたはずなのに、何も知りませんでした・・。
    気が付いたら、親もいい年になりましたなぁ。
    本当、これからもますます大事にしてあげましょう!

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  2. nonvey

    >まさかあげたの!?
    ええ。ちゃんとのし袋に入れて、裏には「金 おそらく3億円也」と書いて渡しましたが、何か?(笑)
    ホントにさ、自分もいい年になったけど、もうすぐ還暦だと思うと、何か急に老け込んだようなように思えてきたよ。
    二人とも大事にしてあげなきゃな。

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