今更ながら土曜日の釣果

遅ればせながら土曜日の釣果です。
結果は推して知るべし(笑)。
…というのもつれないので、詳細なる釣果レポート。なお、今回日焼けはナシよ。


今回出港したのは、津軽半島の北端に位置する中泊町・小泊漁港。弘前市から車で約2時間の距離にあります。
12時出港の予定でしたが、午前中の便がちょっと遅く帰港したこともあり、13時近くになり出港。

乗船したのは全部で7名(うち初対面が3名)。船に乗ればみんな釣り仲間ということで、和気藹々とポイントに向かったのでした。
ちなみにこの日の日本海は、今まで見たことがないくらいのベタ凪。船酔いへの恐怖感が払拭できずにいる僕にとっては、まさに絶好の釣り日和となりました(パインジュースとアネロンという酔い止め薬で何とか克服できました)。

最初に到着したポイントでは、前日晩に自ら作った、40gのルアーに真鯛用の針を2本セットした仕掛けに、イソメを2本掛けして投入。水深50m程の海底から約5?10mのレンジを探ります。船上から陸地はすぐそこに見えていますが、岬からの急激な落ち込みがあるため、あっという間に水深50mのポイントに達します。しかも、潮の流れが速いので、湾内の仕掛けでは底を探ることが出来ないことから、湾内の約2?3倍の重さの仕掛けを使います。

早い人は、開始から10分足らずで30センチほどのチダイを釣り上げていました。聞くと、着底して煽ると、すぐにアタリがあるとかないとか。
やがて背後では、50センチほどの真鯛を釣り上げるなど、船上が賑やかになって来ました。こちらは仕掛けのフォール中に来たということ。
よって、底まで落とせばチダイ、中層では真鯛、というパターンが全員の頭に朧気ながら描かれていったのでした。
この雰囲気に乗らなければ…。

すると…。

グググ…ゴンッ!

まだフォール中で底まで落ちていない仕掛けに、強烈なアタリがあったのです。竿先が大きく引き込まれ、リールから糸がジャーッと音を立てて出ていきます。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

間違いなく真鯛の感覚。
よーし、これは結構良い型かも知れない!!この鯛にローソク3○本も夢じゃないぞ!!
…と思ったその時!!

竿先がフワッと軽くなったのです。

あれ?あれれれ?(焦)

どうやらバラしてしまった模様。始まりました。いつものバラし名人登場…(涙)。
うーん…フッキングが甘かったかな?
そうだね、そうだろうね。

それにしてはやたらと軽くなったラインを巻き取ると、何とラインの先端にあるはずの仕掛けがなくなっていました…。
嗚呼、やっちまった…。

どうやら仕掛けとラインの結び目が甘かったらしく、仕掛けもろとも海の藻屑と消えてしまったのです。
せっかく昨晩作り上げたのに…(号泣)。

船頭曰く「初歩的ミスだな。」

カッチーンと来ましたが、そんなことに腹を立てたら釣りにはなりません。
ここはグッと大人の釣りを…。
というか、そんなことよりせっかく購入して仕上げたピッカピカの仕掛けが、僅か30分も持たずに消えたということの方がショックでした…。

まるでせせら笑うかのように、この頃から波風がやや強くなってきました。しかし、今日は船酔いするわけにはいかないのだ!
改めて仕掛けをセットし、再び日本海に投入。

グググ…コココンッ!

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

真鯛ほど激しいぶっ込みがないので、チダイあるいはその他の魚種であることはすぐに分かりました。今度こそ慎重に慎重に…とたぐり寄せ、揚がってきたのは、約30センチのチダイ。

まずは一匹ゲット!ああ、ヨカッタヨカッタ。これで何とか面目は保てそうな感じ…。

ちなみに。真鯛とチダイの違いというのは、チダイはエラぶた後縁の膜が幅広く赤く、尾鰭の後縁が黒くないことで区別できる、とのこと。
しかも真鯛は50センチオーバーも釣れますが、チダイは40センチほどが限度。要するに、チダイは小振りな鯛というわけですね。

釣る人によっては「チダイは水っぽくてちょっと…」という贅沢な人もいるようですが、こちらにしてみれば鯛は鯛ですので、取りあえず釣れてナンボ。

まずは無事に1匹確保したことで、何となく安堵したのでした。

しかし…その後も続く船上の「鯛祭り」に乗り切ることが出来ず、次第に焦りの色が濃くなってきました。

焦っちゃいかん、と自分に言い聞かせているのですが、どうしてもあと1匹、出来るならビッグな1枚が欲しく、アワセがメチャクチャになっていることに気がつきました。さらに、この頃になると潮の流れも速くなり、底が取れなくなってきました。軌道修正しなければ…。

そうだ。重い仕掛けに代えてみよう。ついでだから、いつも釣っていた金色のブラー。ひとまずこれで原点回帰してみよう。
周囲の人たちがみんなルアー釣りに興じているので、一緒になってルアー釣りに興じていましたが、考えてみたら僕はルアーで鯛を釣った実績よりブラーに頼った方が釣果は良かったんだよな。

夕日を背に、60gの金ブラーを投入してみると…。
着底するかどうかのあたりで、竿先が大きく撓るのが分かりました。
ん?
ヒョイッと竿先を挙げた途端、リールからジャーッと音を立ててラインが出て行きます。

こ、今度こそキタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

間違いなく真鯛のアタリ。これはデカイぞ逃さないぞー!!
慎重に真鯛との格闘を繰り返すこと約5分。ようやく水面に姿を現した真鯛は、60センチ近いグッドサイズ!
ああ、やっと真鯛だ…。チダイばかり釣れていた船上も、久しぶりの真鯛、それも良型に驚嘆の声が上がります。
慎重に慎重にたぐり寄せ、船頭の持つ玉網にまさに入ろうとしたその時!!

「竿を立てろ!」と叫ぶ船頭。
え?なんで?竿を立てる必要ないじゃん…?

とその時、突如バシャバシャと水面で暴れ出した真鯛の口から、針が外れたのです!!

見ていた一同が「あっ!」と声を上げた衝撃的な光景。
真鯛は再び静かに竜宮城へと消えていきました…とさ。

ウソだべ…!?

まさに茫然自失に陥る僕。
船頭は「あーっ!くたびれ損だった!」と捨て台詞。
いよいよムッと来た僕(このあと怒りが沸々とこみ上げてきて、ずーーーーーーーっと無言に)。
今思い出しても悔やまれる、真鯛との格闘だったのでした。

大体ここで動揺して何も釣れなくなる、というのが今までの僕でしたが、土曜日はちょっと違ってました。
その後もう一枚チダイを釣り上げ、まだまだ戦闘モード。
信ずるものは救われる。やっぱり金ブラーだったんだ…最初からこれで攻めればよかった、と反省しながら、再び海の底へ沈めると…。

ゴンッ!

前アタリもなくいきなりヒット!しかも、凄く重いし、何か引きがハンパじゃないんですが…。これって、鯛?チダイかな?イヤ、真鯛っぽい?どっちだ?

「すいませーん。タモ網お願いしまーす!」

畏友T先生がタモ網を持って構えます。
水面に上がってきた魚影を見て、驚愕。
何と、鯛だと思っていたら、40センチを超えるクロソイだったのです!!

何だよ!チダイよりでかいじゃん!(苦笑)
とはいえこんなクロソイは見たことがない、という騒ぎになり、すっかり意気揚々となったのでした(単純ですね)。

結果、チダイ3匹(28?30センチ)、クロソイ1匹(42センチ)で午後7時過ぎ納竿。
午後10時過ぎに帰宅、妻に釣果報告。
というか、帰宅した時の妻の第一声が「釣れた?」だったので、一応釣果は期待していたみたいね。
ローソクを立てられるほどの大きさじゃないチダイしか釣れなかったのは残念でしたが、ま、こんなもんでしょうな。
ホントはこれに真鯛2匹が加わっているはずだったんですが…。
とはいえ、これ以上釣り上げても食べきれないしね♪(と、言い訳)

そういえば、先日も船釣りに行ったT先生。
久しぶりに同行し、爆釣モード突入だったT先生弟君を見て、某先生が「お前は何でそんなに釣れるんだ!?」と聞いたそうな。
するとT先生弟君、自信満々な顔で無言のまま左腕をポンポンと叩いたそうな。

確かにそうなんだよな…。俺にはそれがない….。

今回の教訓

他人の意見には、耳を貸すべき時と貸さなくていい時がある。
周りの空気に飲み込まれた時。それは、自分自身を見失っている時。




上:チダイ30センチ。他のチダイもほぼこのサイズであと2枚。
下:クロソイ42センチ。このお腹には、脂肪がたっぷり付いておりました…。

2 thoughts on “今更ながら土曜日の釣果

  1. nonvey

    (下)このサイズだと、中三では3,000円を余裕で超えると思います。というか、このサイズでは残念ながら販売していません。これ、見た目は何かイマイチですが、食べると最高に美味いのです。煮て良し焼いて良し蒸して良し刺身でも良しな魚なのだ。

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