『Prince / Fury (12inch)』顛末記

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Who’s the guilty one when there ain’t no judge or jury?
Shadow to the sun, lets do the one
Hell ain’t got no fury

久しぶりに全米1位を獲得したアルバム『3121』からシングルカットされたこの曲に関しては、ファンの間でも賛否両論があって大変面白いところなのですが(どちらかといえば「否」の意見が多いけれど、個人的には「賛」。ま、あのアルバムからだとどれを切っても「賛」ですが)、「Black Sweat」に続いて、今回も12インチピクチャー盤が発売されていることは、ファンの皆様ならご存じのとおり。

もはやこの類の商品は、コアなファンの蒐集アイテムと化している感も否めなくはないのですが、他聞に漏れず僕も無性に欲しくなり、ついつい購入してしまいました。レコードプレーヤーは壊れて使い物にならないのに(苦笑)。
インテリア的なものとして購入してはみたものの、結局は一人で現物を見てニヤニヤ、と。端から見ると非常に怪しい感じを醸し出しているはずです。


さて、今回「Fury」を注文したのは、某大手レコード店のCI○CO Records。ファンの間でも悪い話を聞いたことがありませんし、オンラインでレコードを取り扱う規模としては日本でも有数だということで、安心して注文しました。
注文してから到着までは、3日間。これまた大手のH○Vとほぼ変わらぬ日数で配送されてきました。

ところが…。

箱に収められていたレコードを取り出してみて、軽くショックを覚えました。
レコード盤はもちろんピカピカで何ともないのですが、それが封入されている黒いビニールパック(「PRINCE」の文字が印刷されている)に、配送の際にレコードが擦れて生じたと思われる裂け目(穴)があったのです。箱から出してみると、レコード盤の3分の1が、ジャケット代わりの黒いビニールパックの底部からはみ出した状態に…。

前回「Black Sweat」のピクチャー盤は他社から購入したのですが、隙間が生じないような梱包がされており、全くそういったトラブルには見舞われませんでした。
しかし今回、段ボール箱に収められていたレコードは、上下に緩衝材としてエアキャップ(潰すとパチパチ音がするヤツ)が入っていただけで、配送の際に箱の中で前後左右にレコード盤が動くかも知れない、といったことは、全く考慮されていないようでした。

言わば、盤には傷がないけれど、ジャケットに傷がついた状態。

これは、完全なる不良品ですよね?そう思いません?違いますか?

ということで私、早速CI○CO Recordsに電話を入れました。
n:「あのぉ、配送されてきたレコードなんですが、レコード盤が封入されていたジャケット代わりの袋に、レコード盤で擦り切れたと思われる裂け目がありまして…。」
C:「それは大変申し訳ございませんでした。早速代替品を送らせて頂きます。不良品につきましては、代替品と一緒に宅配便の送り状を同梱させて頂きますので、そちらをご利用下さい。」

おお!こちらから商品を送って確認するのではなく、先に商品を送ってくれるんだ…。へぇ…。対応いいじゃん。

そして昨日、「代替品」が到着。早い!!プリンスの誕生日に送られてくるなんて、CI○COもやるじゃねぇか(って、CI○COは全くそんなこと意識していないハズですが)。

嬉々として箱を開けてみると….。

………….(絶句)。

何と、今度は黒いビニールパックの2辺に穴が空いているのです!開口部は別にして、底辺と側面のそれぞれ1ヶ所ずつに、前回と同じような裂け目があるじゃないかー!!何が「代替品」だよ!!こっちの方が状態が酷いじゃないか!!

ふと箱の中身を確認すると、前回は上下に1枚ずつ入っていた緩衝材が、1枚しか入っていませんでした。
この、何ともいいようのない空しさ。裂け目の入った黒いビニールパックを見ていたら、無性に悲しくなってきました。

CI○COさんでは、そもそもレコードを1枚だけ通販で購入するヤツなんていない、そういう考え方なのでしょうか。確かにあの箱の容量なら、レコード盤10枚くらい入るような感じでした。ただ、今回のような特殊な商品についても、通常の紙ジャケットに入ったレコード盤と全く同じように取り扱うというのは、僕にはちょっと解せませんでした。

徹底して抗議したくもなりましたが、何かこのままだと同じやり取りを繰り返して終わりそうな感じ。結局最後はこっちが馬鹿を見るんだ…そう思えてきました。

結局、何のために代替品を送ってもらったのかその意味を見出せぬまま、今回送られてきた状態で返送することにしました。加えて、前回封入されていた緩衝材2枚を封入し(よって緩衝材は3枚に)、更には何故こういう事態が生じたのかよく考えて頂きたい旨手紙を添えて。ただし、これ以上代替品は送らなくてもいい旨も書き添えました。

だって、こういうやり取りを繰り返すということは、単にムダになる商品を増やすだけで、その分市場に出回る枚数が減ることになるのですから。

ただ、最初に送られてきた「Fury」は、手許に残しています。代金はクレジットカードで支払済ですし、あとは先方がどういった対策を講じるのか、様子を見たいと思います。でも、CI○COさんからレコードを通販で購入するのは、当面見送ろうと思います。少なくとも今後同じようなアイテムが販売されても、CI○COさんは利用しないようにしよう…。

嗚呼、悔しい。ホントに悔しい。

というわけで、ジャケットに裂け目がありますけど、欲しい人います?

4 thoughts on “『Prince / Fury (12inch)』顛末記

  1. とーます

    まだ手に入れてない!!
    HMVから全然連絡ないし・・・。
    CDはAmazonで到着済なんですが?。
    まぁ、レコードプレーヤで聴く訳でなし、飾るだけだから、手に入ればいつでもいいんだけど。
    2回も同じじゃ腹立ちますよね。
    まぁ?荷物なんか運送屋は平気で投げてますから(笑

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  2. nonvey

    1度ならまだしも、2度目の方が状態が酷いということに、かなり凹みました。
    HMVは24時間以内出荷になってますね…余剰在庫ができたのかな。ちょっと早まったな…。

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