ボビーに曙、吉田に小川、小林に美川

年末恒例行事となった格闘技。今年も年末の「Dynamite!」と「PRIDE 男祭り」で注目を浴びそうな対戦カードが相次いで発表になりましたが、どうなんだろうねぇ…。注目度では間違いなく吉田×小川に軍配が上がりましたねぇ。


「Dynamite!」でボビー・オロゴンとの対戦が決まった曙は相当憤慨していたみたいだけど、何せ勝ち星という実績がないという現実があるわけで。対戦相手のボビーは、去年シビル・アビディから大金星を挙げたという実績があり、そういう意味では曙が、マッチメイクに対してああだこうだと言える立場にはないんだなぁ…残念だけど。
そういえばボビーは確か「もう格闘技参戦はしない」と言っていたはずなのに、密かにGRABAKAなんかでトレーニングを積んでいたらしく、いつでも臨戦態勢は整えていたんだろうな。というか、TBSもK-1も仕掛け方がイヤらしい。
一方の曙にしてみれば、元横綱だし、体格がいいからどんな格闘技でも通用するかといえば、そんな世の中うまくいくはずもなく、総合格闘技の戦績というのは目を覆いたくなるような結果ばかり。この先プロレスでしかメシを喰っていけなくなるという事態になるかどうか、生活の掛かった大事な一戦になることは間違いないけれど、記者会見を見る限りでは、完全にボビーに喰われてたな。曙にしてみれば、何で「素人の」ボビーと対戦しなきゃならないんだ?と思うところもあるだろうし、この対戦そのものが屈辱的だということは明らかだけど、だって、そういう戦績しか挙げてないんだから。ね?だからバタービーンくらいがちょうどよかったんだって…。大丈夫か曙?
一方「PRIDE」の吉田と小川。水面下で交渉が進められていることがマスコミにすっぱ抜かれてから、その動向に注目が集まっていたけど、昨日になって遂に正式発表。
この二人、元々仲が悪いことは有名で、同じ場に立つこと自体が「あり得ない」事件。昨晩たまたま「サムライ!」で記者会見の模様を拝見したけど、双方とも非常に居心地の悪そうな感じがありました。記者からの質問に対する回答も非常に歯切れが悪く、小川は今ひとつ乗り切っていないのかなぁと思ったんですが、そういうことではなかったんだね。
小川は、吉田をかなり意識しての言動だったことは間違いなく、かなり緊迫したムードしての記者会見でしたな。というかホント、小川もよく引き受けたなぁ、といった感じ。まぁ、小川にしてみれば吉田は「後輩」に当たるわけで、先輩としての意地を見せつけたい、そして過去に一度だけ行われた柔道の対戦で敗れているというその屈辱を晴らしたいという気持ちにみなぎっているんでしょう。ともに「平常心」を装いつつも、小川は吉田と同じ場にいて同じ空気を吸っていること自体が不愉快みたいな雰囲気で、その一触即発のムードは見ていても伝わってくるモノがありました。
ところでこの試合、総合格闘技ルールで何でもアリってことになれば、それはそれで面白い試合になりそうな予感もしますが、一方で二人が柔道技しか出さなかったらどうしよう、という一抹の不安も。ジャッジは白旗赤旗だったりして。
というかこれじゃ、水泳の自由型で平泳ぎのレースを見せられるのと変わりないな、ウン?違うか。
ま、冗談はともかく恐らく近年稀に見るようなとんでもない試合になりそうな予感(いや、感情剥き出しで試合にならないかも?)。
ここ数年のNHK紅白歌合戦を観ていると、もはや「昭和の遺産」的印象が強くなっており、今年もまた視聴率を更新(もちろん最低の方)するだろうし、そういう意味では、この二つの格闘技が今年は話題から視聴率からみんなかっさらって行く可能性は、ある(NHKはいい加減そのことに気づいた方がいいと思う)。
ただその一方で、何で年末の大晦日に、わざわざ格闘技の試合をテレビで放映しなきゃならないんだ?っていう疑問も、ある。
一家団欒の場で、血生臭い格闘技を観ながら年を越すということに対し、少なからず抵抗があるというのも事実。
だからといって、ヒマなお笑いタレントばかり集めた収拾のつかないような番組なんぞ間違っても観たくない、というのも事実。
でも、小林幸子と美川憲一の衣装対決でまた話題作りしようとする紅白歌合戦はもっと観たくないというのが正直なところ。
仮に奴らが紅白歌合戦で格闘技をやるといっても、絶対観たくない。そんなことあり得ないけど。
あー何だかこんな話をしていると、年末が近づいているんだなぁって実感が沸いてきました(笑)。
ところで我が家は、吉田×小川の対決を観たいと思っても、フジ系がネットされていないので観ることはできないんでした。トホホ…。

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