CLIE撤退ですか…。

CLIEの歴史に幕〜ソニー、新機種投入を終了
ソニーは、同社のPalm OS搭載PDA「CLIE」シリーズについて、新機種投入を終了すると発表した。現行ラインアップの「PEG-TH55」「PEG-TH55DK」「PEG-VZ90」は、7月末で生産を終了、修理に関しては、製品の最終出荷終了から6年間継続するという。なおネットワークサービスやコンテンツ販売、CLIEドメインのメールアドレスなどは、今後もサービスを提供するとしている。

海外での新機種投入が既に終了していることから、国内も時間の問題かと覚悟はしていましたが、遂にこの日が来てしまいましたか…。PCと携帯電話の狭間にあったともいうべきPDAは、もはや「死に体」なのでしょうか。


私も密かにCLIEを使っており、既に同機種を利用して3年以上経過します。カメラも音楽も必要ないので、純然たるPDAとしての機能のみを求め、新機種の購入はずっと見送っていたわけですが、いい加減バッテリーの持ちも悪くなり、そろそろ新機種への移行を考えていただけに、国内産のPDAがなくなるというのは痛手です。もっとも、これではPDAも普及しないわけです。
最近のCLIEの戦略を見ていても、明らかに「迷い」が感じられました。特に、最新のCLIEは10万弱と、PDAにふさわしい価格設定とは言い難いものでした。そのターゲットは「ハイエンドユーザー」とは言うものの、そんなユーザーがゴロゴロいるような市場にまで成熟しきっていない状態でのあの新機種投入は、恐らく今後CLIEが縮小あるいは撤退を考えていることを想像するに容易でした。事実、サイトを見てもCLIEよりも電子辞書に肩入れしているのが露骨に見て取れる内容。陰ながらCLIEファンを標榜していた私としては、非常にいたたまれない思いに駆られていました。
そんなところへの今回のアナウンスに接し、嗚呼とうとう来るべき時が来たのか、という無念と恨み節ばかりが口をついて出てきます。
とはいえ、海外市場の現状を考えるに、今後はPDA+携帯電話という、新たな戦略で登場する可能性も否定できないわけですし、SONYなら何となくそれをやらかしてくれそうな気もします。
とはいえ、PDA市場が風前の灯状態にある中、それを期待する方が馬鹿なのかも知れませんが…。
結局今の機種(PEG-N600!!)と心中するしかないのかな。イヤ、こうなりゃ在庫を購入だ!

2 thoughts on “CLIE撤退ですか…。

  1. apple2

    TBありがとうございます。当方からもTBさせていただきました。
    個人的には、ベーシックでハイパフォーマンスなCLIEの登場を待っていたのですが、本当に残念でなりません。
    PDAは、携帯にとってかわられた、とか言われますが、使い方をしっかり訴求してこなかっただけではないかと思います。携帯では、WordやExcelファイルを開くこともできないし、編集することもできません。見られる画像にも限度があります。
    DBを使ったり、時にはオセロや将棋をしたり、また、関数電卓代りにもなるというPDA。ヘビーユーザーって結構いると思うのですけれどね。
    Blog界でもかなりの人が、この事件に記事を寄せていますが、SONYは、そして他の企業はどう動くのか。。とっても気になります。
    そうそう、私も、TJ25を買いあさろうかと(^^;

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  2. nonvey

    「撤退」が報じられた途端、一斉にCLIEに対して注目が集まることとなり、各所で売り切れが続出しているようですね。何とも皮肉なものです。
    市場が縮小傾向にあることは知っていましたが、いざ現実となると、ショックです。
    残念ですが、今後の動向にも注視していきたいと思います。

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