It’s About Time / Morris Day

1. The Bird [Live]
2. Jungle Love [Live]
3. Gigolos Get Lonely Too [Live]
4. Cool [Live]
5. Ice Cream Castles [Live]
6. Get It Up/777 [Live]
7. Girl [Live]
8. Fishnet [Live]
9. Ain’t a Damn Thing Changed
10. In My Ride
11. Two Drink Minimum
12. Last Night


もはや伝説のバンドの域に達しつつあるThe Timeのフロントマン、モーリスの新譜が出るというので、ちょっとだけ期待をしていたら、そのちょっとの期待をも裏切る内容。もう、個人的には不満たらたらというか、言いようのない空虚な気持ちが渦巻いています。
内容、そしてタイトルが示すとおり、The Timeの楽曲を自身が唄うという中途半端なライブ8曲と、あまり印象に残らない4曲の新曲が収録されています。
何が不満か。まず、クオリティ。このライブって、モーリスのソロライブからの音源だと思うんですが、素人耳で聴いていても、演奏が下手クソ。1曲目冒頭からその下手っぷりが全開です。ギターのカッティングとドラムの音が合っていないでしょ、そのドラミングもかなり適当っぽい。モーリスはそれなりに頑張ってるような感じですが、周りが、ねぇ…。
それと、ライブ音源の割には、観客の声がほとんど消されているということ。それとも、無人の会場のライブ音源なんでしょうか?これも、何だかなぁって気がします。あと、中途半端なフェードアウトもいただけません。2曲目、恐らく次の曲との繋ぎもあり、フェードアウトしているんだとは思いますが、それにしてもあまりにもお粗末といった感じです。
願わくは、これはThe Timeのライブ盤として聴きたかった。それも、Jamie☆Starrの全面プロデュースで。
だから、なぜモーリスの単品で、The Timeの楽曲ばかりを集めたライブ盤なのかという疑問が沸々とわいてきます。ソロ作品も発表しているんだから、そういう音源があってこそ彼のライブ盤と言えるのではないでしょうか。The Timeを全面にフューチャーする必要性があったのか。それとも、再結成の布石ですか?んなことはないでしょう。では、なぜモーリスは、このタイミングでこういう作品を出したのでしょうか。この作品を聞いていると、そういう疑問符がずっとつきまとって仕方がありません。何となく覇気のない、これもまた意味不明なCDジャケットに載っている彼の顔を見ながら、ちょっと無理してるんじゃないか、そう思わざるを得なかったライブアルバムでした。この流れから続く新曲4曲も、面白味に欠けたごくごくありきたりの作品だったことを一応明記しておきます。
モーリスが本当に好きな人なら、買って損はないでしょうけど、The Timeが好きでその延長としてこの作品を購入すると、多分こういう目に遭うと思いますので…。

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