定員の「謎」

今朝、快速電車に乗りながら向かいのホームに停車している車輌を何気なく見たら、「定員114」の数字が。
その時、どうでもいいことをふと思ったのです。例えば、朝夕や帰省ラッシュの時に使われる「乗車率○○%」というのは、どういう算定で出しているんだろう、と。ついでに思った。これって、何かの法令に違反していないのかな?と。
例えば車。それぞれの車両の乗員数は定められており、例えば5人乗りの車に7人乗って公道を走ると、道路交通法違反で検挙されます。単純に計算すると、7÷5で「乗車率140%」ということに。同じく飛行機も、運行の安全上、定員以上の乗客を乗せるということはまず考えられません。
転じて鉄道。不思議なことにこちらは、定員が120%であろうと300%であろうと、それを咎められることはないんですね。
ちなみに。鉄道営業法には次のような規定が。
「第26条 鉄道係員旅客ヲ強ヒテ定員ヲ超エ車中ニ乗込マシメタルトキハ30円以下ノ罰金又ハ科料ニ処ス」
要するに、混んでいる電車に駅の係員が「無理矢理乗客を押し込んだら」罰金、ということになるわけですね。
はて…。
こっちじゃ通勤ラッシュというのにはほど遠いので何とも言えないのですが、首都圏やその近辺では結構こういう光景を目にしませんか。
ただ、「強ヒテ」ということなので、「自発的に」電車に乗り込んだ場合は、これは罰金を処されない、ということになるのでしょう。多分そういう解釈なんだと思います。よって、自分から満員の電車に乗り込んで、無理矢理押し込まれたことに腹を立て、駅員に「あんた、それ罰金だよ」と食って掛かるのはお門違い、ということになりかねませんのでご注意を。
さて、話がちょっと「脱線」してしまったようですが、乗車率も実は結構曖昧というか、鉄道会社が勝手に作り上げている数字なんだという感じがしませんか。大体、乗客の実数を駅員や車掌がいつもカウントしているとも思えないし。
で、結論。車輌の定員そのものは、実際あってないようなものなのかな、とか思ったりして。ラッシュ時に座席が消える「立ち席専用」の車輌なんかを考えると、あれは「定数」ではなくて「不定数」ですしね。
この辺のお話、ご存じの方がおられましたらご教示を。

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