2004.04.16 綾戸智絵 Tour 2004 at青森文化会館

Members:綾戸智絵(vo,p)、宮野弘紀(g)、今出宏(harm)、森下滋(p,org)
数年ぶりの青森文化会館。会場に到着したのは17時40分過ぎ。職場から徒歩で会場に来ることができるというのは、非常に楽である。
首都圏ではプラチナチケットと化しているらしいが、意外なほどスムーズに手に入ったのが不思議である。これも地方都市の強みだろうか。それでも、新聞広告による先行販売の情報以外、一度もCMを見かけることがなかったのは、相当早い段階で売り切れたからだろう。綾戸は「あるところにはチケットが余っていたらしい。」と笑っていたが。
到着すると同時にちょうど開場となったが、混雑することもなくスムーズに客が入っていく。年齢層は、彼女と同年代でもある40代の女性を中心に、中には60代と思しき男性や、女子高生の姿も見受けられるなど、非常に幅広い。ただ、僕は間違いなく平均年齢を下げている方に入るだろう。
18時20分に待ち合わせしていた妻と会場入り。既に8割以上の席が埋まっていた。18時30分を過ぎた頃には、約2,200人の席はほぼ満席となった。


開演時間から5分ほど経って、ゆっくりと会場の照明が暗くなった。ちなみに、今まで幾度となくこの会場には足を運んできたが、開演時に緞帳が下りたままになっているのは初めてだ。
ピアノの音が流れ出し、ゆっくり緞帳が上がる…と思いきやまた下がる。ドッと笑いが起こる。そして幕は開けた。
ツアーはまだ継続中で、あんまり書くとネタばれになるので、詳細は触れないでおきたいと思う。ただ、予想通り「笑いと感動のライブ」であったことだけは明記しておこう。
アンコールの2曲は5月に発売されるニューアルバムから。最初の2曲、そしてアンコールの2曲を聴けただけで、あー来てよかったなぁ、と思えるライブだった。
ちなみに彼女が「サンプリング」のネタにしたのは、津軽弁で言うところの「鼻モゲル」そして「ワイハ」。鼻モゲルは、「鼻が曲がる」よりも臭いことを意味する。「ワイハ」は、「あらまぁ!」といった感嘆の意。この二つがやたらと気に入ったらしく、終演まで何度も連呼していた。
歌半分、話半分、エンターテナーとしての資質を思う存分見せつけられた。ただ…何となく物足りなさを感じたのは、彼女の「話」ではなく「歌」をもっと聴きたかったからだろうか。さらに、確かに話術は巧みで、さすが関西のオバちゃんといった感じだったが。
会場内は終始オバちゃんの笑いの渦が巻き起こり、圧倒されっぱなしだった。いや、その空気になんとなく居場所をなくしていたのかも知れない。座りっぱなしの2時間15分、会場の椅子の堅さと、音響の悪さには相変わらず閉口してしまったが…。
アンコールラスト。彼女がピアノで弾き語りしながら再び緞帳が下りる。静かであっけない幕切れが、感動だけを残した。
「本日はご来場ありがとうございました…」というアナウンスはもちろん本人の声。再び笑いが起こる。そして、「また来ます!」の声に、帰路に就こうと立ち上がっていた人たちからも拍手がわき起こる。帰りの道は僕が運転手で、道路はもの凄く混んでいたけど、なんとなくほのぼのした雰囲気で、気分よく帰路に就くことができた。
感動度:★★★★☆
笑い度:★★★★★

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