佐野元春 / VISITORS 20th Anniversary Edition

Disc 1
1. COMPLICATION SHAKEDOWN
2. TONIGHT
3. WILD ON THE STREET
4. SUNDAY MORNING BLUE
5. VISITORS
6. SHAME – 君を汚したのは誰
7. COME SHINING
8. NEW AGE
9. TONIGHT (Special Extended Club Mix)
10. COMPLICATION SHAKEDOWN (Special Extended Club Mix)
11. WILD ON THE STREET (Special Extended Club Mix)
Disc 2
1. COME SHINING(Live re-mix version)
2. COMPLICATION SHAKEDOWN
 (Live re-mix version)
3. TONIGHT (music clip by Bob Lampel)
4. NEW AGE (music clip by Tim Pope)
5. COMPLICATION SHAKEDOWN
 (未発表PV music clip by John Samborn)
6. N.Y.C 1983〜1984


「SOMEDAY」に引き続き、「VISITORS」の20周年記念盤が発売されました。今回も完全限定盤です。ちなみに前作「SOMEDAY」は、かなり高額で取引されているようです。
さて内容。Disc1では全曲デジタルリマスター、そして当時12インチでしか発売されなかったミックスヴァージョン3曲が初CD化。Disc 2はDVDで、品川アイスアリーナでのライブ映像、そしてお蔵入りしていた「COMPLICATION…」の幻のPVが登場するなど、今回も話題盛りだくさんの作品に仕上がっています。
実は僕自身、このアルバムに関しては当時リアルタイムで聴いてはいません。86年に発表された「Cafe Bohemia」と一緒に聴いたのが初めてでした。とは言っても、何曲かは既におなじみの曲だったのでそれほど違和感はないだろうと思っていたのですが、「Cafe Bohemia」を聴いた後にこのアルバムを聴いた時の違和感というか、何とも言えない複雑な心境は、何か聴いてはいけないモノを聴いてしまったような、そんな思いに駆られたことを今でも覚えています。それだけ衝撃的だったのでしょう。
今でこそ無意味に韻を踏むような状況のヒップポップですが、この手法をいち早く取り入れたことは、ファンの間でも賛否両論が渦巻くこととなり、作品に関しての評価も二分したようです。しかし、例えばアルバムからリミックスした曲を12インチでシングルカットするといったことは、当時まだほとんど誰も手法として取り入れておらず、そういう意味では、極めて先鋭的な作品であったと評価することが出来ると思います。Hip Popが広まった時期が90年代後半であることを考えると、この作品はある意味「お手本」だったのかも知れません。
実際、アルバム「Stones and Eggs」では、Dragon Ashの降谷建志が1曲手がけており、そういう意味では、彼なりのこの「Visitors」に対するアンサーだったかも知れません。
DVD。こちらも20年前の姿ということで非常に若いのですが、PVに登場する元春の姿が、あまりにも滑稽というか、化粧濃すぎです(笑)。観ていて赤面してしまいました。
レア度:★★★☆☆
懐古度:★★★★★
お得感:★★☆☆☆

Leave a Reply