国際標準化機構、「恥ずかしさ」の国際規格策定に本格着手

【11月20日20時00分配信】

(一部地域では記事が重複します。)
国際標準化機構(ISO)は、スイスのジュネーブにある本部で定例の委員会を開催し、「恥ずかしさ」の国際的な標準となる国際規格の策定に向けた検討を始めることを決定した。

ISOではこれまでも、フィルムの感度や環境マネジメントなど、さまざまな国際標準を定めてきた。
一方で、人間の感性や感触に踏み込んだ国際標準は、痛みの標準単位となる「ハナゲ(hanage)」、その場が凍り付くような発言の後の静けさの標準単位「カエレ(kaere)」、快楽の標準単位「アハン(ahan)」などが国際基準として適当か議論されたが、いずれも策定までには至らず、今回も最終的な合意形成までに及ぶかは不透明だ。

「恥ずかしさ」の単位については14年前にも一度、策定に向けた検討が行われている。
当時は、見知らぬ人の前でおイナリさんを露出してしまったときの恥ずかしさを「1ポロイナリ」とする国際規格を検討、補助単位としてブルマー着用時にパンツがはみ出してしまったときの「ハミパン」の策定も検討されたが、委員の間から「単位が大きすぎる」との声が上がったほか、異論を唱えた国連女性の地位委員会から「ハミチチ」が対案として提出され、更なる対抗基準として、当時世間のお父さんの間で密かに人気を博していた「ドキッ!女性たらけの水泳大会」でのお約束シーン「ポロチクビ」を推す声が上がるなど議論は迷走、結局「イナリ」と「チチ」の溝が埋まらぬまま委員会は紛糾、規格の策定が見送られた経緯がある。

ISOの関係者は「インターネットの普及や情報化社会の急激な発展により、社会情勢は日々大きく変化している。時代に合った国際社会からの要請に応えるのが、我々の責務だ」と、再度検討が決まった新たな国際規格の策定に自信を見せる。

また、委員の一人は「近日中に幾つかの基準案が委員会に示されることになるだろう」と、既に具体的な検討に着手するという見通しを示す。今後は「恥ずかしさ」の基準をどこに置くかが焦点となるが、当紙が独自に入手した情報によると、水着のインナーと誤って母親の下着を持参した時、鍵をかけ忘れた和式トイレのドアを開けられた時、公衆の面前でクシャミをした際に一緒に放屁してしまった時、それぞれの「恥ずかしさ」の度合いについて分析を行うことが検討されている模様。しかし、この他にも複数の規格案が候補として取りざたされており、委員会での調整は難航を極めそうだ。

定例記者会見で羽田官房長官は、閉め忘れた自分の社会の窓に気づかぬまま「恥を忘れつつある全世界の人間にとって、羞恥心を今一度見直す良いきっかけとなる」と、前面の恥ずかしい姿を気にすることもなく全面的な支持を表明。委員会の動向を見守る姿勢を強調しながらも、国際規格の早期策定に期待感をにじませた。

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