「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」サザンオールスターズ宮城公演に行ってきました。


無期限活動休止から5年ぶりに復活したサザン。横浜の日産スタジアムで「サザンオールスターズ」の屋号を預かって以来、僕にとって2度目となる、サザン。

日産スタジアムを皮切りに始まった全国5ヶ所の野外スタジアムでの公演の最終日ということもあり、チケットはさぞ争奪戦になるのだろうと思っていたら、意外なほどあっさりと入手することができた。
ただし、これまでと全く異なっていたのが、購入したチケットは、席の番号が記されたチケットではなく「座席引換券」だったこと、そして入場の際には、身分証明書の提示が必要なことだった。おそらく高騰するオークション販売を警戒してのことなのだろう。まあ、それでも出品されていたチケットはあったけれど(ご丁寧に身分証明書付で)。
聞いた話では、初日の横浜スタジアムでは、入場の際の身分確認に混乱を来たし、開演が50分押したとか…。
何より最終公演の宮城スタジアムは、アクセスの悪さで有名な場所。気合を入れていかないと…と、いつになく綿密な計画を立てた。

会場までの交通手段はいくつかある。自家用車で会場の駐車場まで行く方法、各所から出発するシャトルバスを利用する方法、そして、JR利府駅からタクシーを利用する、という方法。
これまで隣接するセキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ21)で、ほかのアーティスト(桑田佳祐個人を含む)の公演を何度か見たことがあるが、ほとんどは、仙台駅東口から出発するシャトルバスを利用した。

ところが今回、仙台駅東口から出発するシャトルバスのチケットが早々に売り切れたため、やむなく地下鉄の泉中央駅から出発するシャトルバスを利用することにした。
実は仙台駅東口発のシャトルバスチケット、あるにはあったのだけど、乗車時間が定められていて、16時から17時までの乗車分しか販売されていなかったのだ。この日の開演時間は17時。しかも、WOWOWで生中継されることを考えても、そんなに時間が押して始まるとは考えにくい。一方で、仙台駅東口を16時台に出発するバスに乗ったとしても、17時までに確実に到着する確信はなかった。むしろ、17時過ぎに到着するほうが確信が持てた。

ということで今回は、多少面倒ではあるけれども、仙台駅から地下鉄で泉中央駅に向かい、そこから約30分で到着するというシャトルバスを利用することにした。
思った以上に早く仙台市内のホテルに到着した妻と僕は、事前にチェックインを済ませ、移動を開始。まだ早いとは思ったが、こういう時の行動は早いに越したことはないと、珍しく妻も早めの行動に賛同してくれた。
仙台駅から15分ほどで泉中央駅に到着。仙台駅前東口は既にバスを待つ長蛇の列ができていたが、こちらはそれほど人影が多いわけではない。ただ、バスの出発場所がわからない。とりあえず明らかにサザンのコンサートに向かうと思しき格好をした人の後ろをついていく。歩道橋を上り、てくてく進んでいくと、同じ方向に向かってたくさんの人が歩いていることに気づく。遠くにはベガルタ仙台のホームスタジアムであるユアテックスタジアムが見える。そしてその眼下には…。

無数の人が列をなしている姿。何だよ、東口で見た光景と変わらないじゃないか…。

とはいえ僕らの持っているチケットは15時台に乗車可能なバスのチケット。時計はまだ14時10分。あの列に並ぶには、あまりにも早すぎる。
近くをぶらつきながら少しだけ時間を潰し、14時30分過ぎにスタジアムへ向かうと…。

先ほど見かけた列はさらに人が増えており、折り返した5重の列が出来上がっていた。
一方、「当日のチケットの販売はない」と聞いていたはずだったが、「立席のみ」の当日券が500円増しで販売されていて、こちらも長蛇の列が出来上がっていた。
前の人が不安そうに聞く。「すいません、14時台のチケットなんですが、もうすぐ15時で間に合わないんですけど。」「ああ、大丈夫です。混雑しておりますので、時間が過ぎても問題ありません。」
後ろで聞いていた僕は思った。この時間は単なる目安に過ぎず、別に15時台のチケットを持って13時台のバスに乗車しても、きっと何も言われないんだろうな、と。

見たところ、圧倒的にチケットを事前購入した列に並ぶ人の数が多く、当日券である立席の列はそれほどではないのだが、進むスピードを見ると、当日券を手にしたほうが進みが速い。最初気のせいかと思ったが、それは気のせいではなく、紛れもない事実だった。

ふと見ると、たくさんの人を乗せたバスの横には、「仙台市営バス」と書かれている。何と泉中央駅からのシャトルバスは、いわゆる路線バスの車両を使っているのだ。列に並んでからちょうど1時間でようやく乗車できたが、座席の数は25名程度。これに対し、立席の乗客は40名近く乗り込んでくる。なるほどこれでは立席の列の進みが速いわけだと納得。

予定では30分程度で会場に到着とのことであったが、会場に近づくにつれ、数少ない前売の駐車券を購入した一般車両や、あてもなく駐車場(空き地)を探す一般車両が増えてきて、入り口手前は大混雑。それでも、45分ほどで無事に会場近くのバス乗降場に到着した。

僕らのチケットには、ゲートが「W」であることが記されている。席は抽選とは言いながら、ある程度の位置は決まっていることになる。ちなみに、スタジアムのゲートは他に「E」と「N」がある。そちらに向かう人の数が圧倒的に多い。しかも「W」ゲートはバスの乗り場から一番遠方にある。先般のサッカー日本代表の国際試合の際に、試合終了後のバス乗り場がシャレにならないほど混雑し、仙台駅東口に24時近くになってようやく到着した人がいたことを聞いており、これはさらに作戦を練らなければならない、と妻と話しながら会場入り口に向かった。

10分ぐらい歩いて、他の会場では50分ぐらい待たされたと聞いていた身分チェックのための入場ゲートの付近にようやく到着。
多少の列はできているが、思ったほどではない。むしろ、会場外に設けられた飲食ブースやトイレに並ぶ列のほうがすごい。既にスタジアム内からは、何が起きているのかわからないが、歓声が聞こえてくる。
入場引換券と身分証明書を手に、列に並ぶ。2分もせずに、係員のチェックがあった。しかし、身分証明書と入場引換券をちゃんと持っていることを確認したぐらいで、例えば身分証明書の写真と同一人物なのかという確認は、ハッキリ言ってほとんど行われなかったといっていいだろう。
パソコンに入場引換券のバーコードを読み込ませ、座席番号が手渡される。

…最初から期待はしていなかったが、想定通り、ステージから最奥部のスタンド席だった。

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やっとのことで座席に着くと、時計のようなリストバンドが座席にガムテープで貼り付けられている。どうやらコンサートの最中に使うものらしい。程なく、テストを行うので、リストバンドのスイッチを入れて欲しいというアナウンスが流れる。スイッチをオンにしておくと、突然光を放ち始めた。赤、白、緑、黄色、青。会場からは一斉に「おお!」という歓声が上がる。

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時計を見ると、開演15分前。しかし、見たところグラウンド(アリーナ)席もスタンド席も、まだ空席が目立つ。こりゃしばらく始まらないな…と腹をくくる。
灼熱とはかけ離れた寒さ。時折吹く秋風が、半袖では耐えられないぐらい冷たい。その間も会場内では、グラウンド席もスタンド席もウェーブが沸き起こっている。
定刻の17時。会場はかなり人で埋まったが、まだ空席が見える。焦ってグラウンド内を走っている人たちが何だか蟻のように見える。

17時10分。だいぶ会場の席が埋まった。会場内は注意喚起のアナウンスが流れる。いよいよ開演が近づいた。自然と手拍子が沸き起こる。
そして、17時15分、いよいよメンバーが姿を現し、会場が大歓声に包まれた。

…あとは、WOWOWで放映されたとおりなので、内容は割愛(笑)。屋号は、無事にお返ししました。

初日となった横浜・日産スタジアムの公演では、1曲目に「海」を演奏したらしいが、2日目以降は「Ya Ya (あの時代を忘れない)」に変わったらしい。アンコール1曲目の「青葉城恋唄」は、もちろん宮城のみでの演奏。
サザンのコンサートは基本的に、大カラオケ大会だと考えて臨んだほうがいい。大概の人は、桑田佳祐の歌に合わせて口ずさんでいる。ちなみに僕の隣の人は、最初からずーっと大声で歌い続けていた。正直僕は、あんたの歌を聞きに来たんじゃないんだ、と辟易していたけれど。

だんだん周囲が闇に包まれていく。空に立ち込めた灰色の雲が、光と音を跳ね返しているようだ。
みんなが知っている曲、オールドファンを唸らせる曲、新旧織り交ぜながら演奏は続く。相変わらずMCは、会場の爆笑を誘う。

「涙の海で抱かれたい ~SEA OF LOVE~」の演奏が終わると、スクリーンには被災地の画像が現れた。陸前高田の一本松。「もう一度あなたに逢いたい」の文字。次の曲が何なのかをすぐに悟った。

画面が消え、一瞬真っ暗闇になったその次の瞬間、会場内にいた観客が腕につけていたリストバンドが、一斉に緑色の光を放った。歓声と感嘆の声が入り混じる中、新曲「蛍」の演奏が始まった。

…ふと、5年前のことを思い出す。横浜の日産スタジアムで観た「最初で最後の」サザンオールスターズ。帰宅すると父が、「どんだったば。(どうだった?)」と珍しく感想を求めてきた。「…ああ、ながながオモフェがったよ。(面白かったよ)」
…父親と息子にはありがちな、気のない会話。

それから約2週間後、父は何も言わず、この世に別れを告げた…。

…感傷に浸る中、隣の客の歌声が相変わらずうるさい。これ見よがしに左耳を覆い、ステージに向ける。あなたの歌は聞きたくないんだというアピールをすると、それに気づいたのか、歌声がぴたりと止んだ。

緑色に光るリストバンドとステージを眺めながら、あの日のこと、5年前のことを思い出していた。思わず僕は、腕のリストバンドを見つめながら、涙を流していた。誰にも悟られまいと思ったが、隣の人にも、妻にもその姿を見られた。隣の人は完全に閉口していた。妻も、涙を流していた。

…サザンオールスターズは復活したが、父が復活することは、もうない。

忸怩たる思いで過ごしたあの頃のことが僕の胸を締め付けてくる。しかし、会場内を埋め尽くした緑色の光を見つめながら、心が少しずつ洗われていくのがわかる。

来てよかった。この会場に来られて、本当によかった。

後にも先にも涙を流したのはこの時だけだった。この後は畳み掛けるような「ハイライト」が続く。こうなれば、閉口した隣の人にもお構いなしで歌えや踊れの大騒ぎ。

アンコールが終わり、花火が打ち上げられる。しかし、スタンドの屋根が邪魔をして、まるで花火が見えない。

煙と火薬の臭いに咽びながら、いち早くスタジアムの外に出ようと、妻の手を握る。
会場出口に向かう人波を掻き分け、一番遠い「W」のゲートからバスの出発場所を目指す。珍しく妻が走る。おそらく500人以上の人たちをごぼう抜きしたのではないだろうか。

それでも、「N」や「E」のゲートから出てきた人たちより早く着けるはずもなく、既にバス乗り場には長蛇の列が出来上がっていた。これぞまさに「W」の悲劇。

思った以上に列はスムーズに流れ、15分程度で例のバスに乗車することができた。座席に座ると、相変わらず立席客は容赦なく詰め込まれる。

泉中央駅までの帰りは、懸念していたほどの渋滞には巻き込まれなかった。むしろ、往路よりはるかに順調だった。きっと地下鉄は大混雑だろう…と思ったが、どうやら泉中央駅周辺に車を停めた人や、この界隈からの観客も多かったらしく、思った以上に地下鉄は空いていた。

15分後、地下鉄仙台駅に到着。バスが会場を出てからちょうど1時間が経過していた。東口に向かう連絡通路の向こうからは、会場で見かけたTシャツやタオルを身に着けた人たちが歩いてくる。どうやら東口にも続々とバスが到着しているらしい。連絡通路を抜けてから、軽く夕食を摂る。軽く…といっても要するにビールを飲みたいがために、軽くなっただけだけれど。

店を出たのが23時頃。依然として東口には、シャトルバスが続々と到着し、疲労の表情を浮かべた観客がひっきりなしに降りてくる。そう考えると、泉中央駅からのシャトルバスは、(多少高くついたが)結果として正しい選択だったのかも知れない。
…この日の模様はちゃんと録画していたので、帰宅後、断片的にではあるが、その模様を鑑賞。結局、同じ場面で涙ぐんでしまった。
この曲、ちょっとヤバいです。しばらく涙腺を刺激されそうです。

サザン、宮城で復活ツアー完走 35万人動員
(ORICON STYLE 2013年09月23日 04時00分配信)

今夏5年ぶりに復活したサザンオールスターズが22日、宮城スタジアムで野外スタジアムツアー最終公演を行い、全国5ヶ所9公演を完走した。ボーカル桑田佳祐にとって宮城公演は、東日本大震災から半年後の2011年9月、闘病後初となる復帰ステージを行ってから3年連続。アンコールでは同所にちなんで「青葉城恋唄」のカバーを披露するなど、全33曲の圧巻のパフォーマンスで5万人を熱狂させた。

一昨年9月の「宮城ライブ」、昨年9月の桑田ソロツアー初日同様、今回はサザンとして、宮城のファンを縁日の雰囲気で「おもてなし」。サザンとともに全国を回ってきた無数の提灯が宮城に戻って会場を灯し、東北各地から集まった35もの出店が並び、大賑わいをみせた。

ライブは名曲「Ya Ya(あの時代を忘れない)」(82年)からスタートし、アンコール最後の「希望の轍」(90年)まで33曲もの新旧ヒット曲を惜しみなく披露。本編終盤で新曲「蛍」(8月発売)の演奏が始まると、先月31日に桑田の故郷、神奈川・茅ヶ崎で行われた公演同様、観客の一人ひとりに配布された遠隔操作で光る「胸熱リストバンド」が一斉に点灯し、幻想的な雰囲気に包まれた。

本編終了後には「このライブツアーのファイナルを祝して『胸熱リストバンド』で一緒に人文字を作りましょう!」との案内がスクリーンに流れた。観客が腕をあげ「サザン」「(ハートマーク)」「東北」の文字と記号がきれいに浮かび上がると、5万人から感嘆の声があがった。

8月10日の横浜・日産スタジアム公演を皮切りにスタートした本ツアーは、全国5ヶ所9公演でトータル35万人を動員。サザンの復活に沸いた“熱い”夏が終わった。

WOWOWでは、本ツアーを凝縮した特番を11月23日午後7時半から放送する。

■サザンオールスターズ SUPER SUMMER LIVE 2013
『灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!』セットリスト
01.Ya Ya (あの時代を忘れない)
02.My Foreplay Music
03.勝手にシンドバッド
04.YOU
05.愛する女性とのすれ違い
06.涙のキッス
07.夏をあきらめて
08.タバコ・ロードにセクシーばあちゃん
09.Moon Light Lover
10.さよならベイビー
11.愛の言霊 ~Spiritual Message~
12.人生の散歩道
13.栄光の男
14.ラチエン通りのシスター
15.NEVER FALL IN LOVE AGAIN
16.神の島遥か国
17.慕情
18.太陽は罪な奴
19.Bye Bye My Love(U are the one)
20.真夏の果実
21.LOVE AFFAIR ~秘密のデート~
22.涙の海で抱かれたい ~SEA OF LOVE~
23.蛍
24.ピースとハイライト
25.マチルダBABY
26.ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
27.みんなのうた
28.マンピーのG★SPOT
【アンコール】
29.青葉城恋唄
30.ロックンロール・スーパーマン ~Rock’n Roll Superman~
31.HOTEL PACIFIC
32.いとしのエリー
33.希望の轍


投稿者: のんべ

1971(昭和46)年 青森県生まれ。弘前市在住の青森県職員。 プリンスとビールと豆腐とラーメンを愛する。安いカメラでいかに安っぽくない写真を撮影するかに興味あり。 ブログの内容の多くは、いつの間にか趣味となった「走ること」がメインです。

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