日別アーカイブ: 2026-02-11

2026年事始め(後篇)~念願のこんぴら参り~

2日目。この日が今回の香川県訪問のハイライト。初めての香川県が県庁所在地の高松市ではなく、琴平町だというのも何かいい。その琴平町で、自治体職員を中心とした集まりである「四国OM(オフサイトミーティング)の勉強会が開催されるというので、それに参加するのが今回の目的だった。
開催は午後1時からなので、まずは朝、「こんぴら参り」をすると決めていた。自分の中では、香川県を訪れると決めた時点で絶対にこれだけは敢行したいと思っていた。なので、6時30分に起床(前日より3時間も遅い起床。笑)した時点で既に心が躍っていた。

到着した前日、香川県内なのに雪がちらつくという光景を目の当たりにし、雪を連れてきてしまったと凹んだが、朝はキリリと身が立つような冷たい空気が町を覆っていた。ちょうど午前8時、いよいよ宿を出発し、こんぴら参りをスタート。

こんぴら参り(1) 旧高松街道から参道を抜け、石段へ。象頭山に鎮座しているので象がいたり、海の神様なので船舶用スクリュープロペラが奉納されていたり。

目的地は1368段の石段の最奥にある厳魂神社(奥社)。香川県の地図全体は頭に叩き込まなかったが、金刀比羅宮の配置は頭の中に叩き込んでいたので、だいたい1時間もあれば辿り着けるだろう、という算段。喉の調子は相変わらずだし声も出ないが、走る格好だけは完ぺきだった。
表参道をとおり、いよいよ石段へと差し掛かる。まずは本宮を目指して一歩一歩足を運ぶ。

石段の両側に立つ土産物店や飲食店も気になるところだが、まずは先を目指す。
前日に降った雪か雨が石段を濡らし、少し走りづらいところもある。というよりも、大門が見えてきた300段にも到達しないうちに息切れを発動し、喉がヒーヒー言い始める。呼吸を整えるため歩きに変えたり途中でまた駆け上ったりを繰り返しつつ、途中あちこち寄り道しながら8時30分前に本宮到達。ちょうど授与所が開いたようなので、御朱印等を授かる。

こんぴら参り(2) 本宮から奥社へ。うっすらと雪が積もっている光景に、複雑な思いを抱いたのは事実。

さてと。一呼吸整えて、更に先にある奥社を目指す。本宮周辺には、御祈祷のためにやってきたと思しき造船会社の方々が大勢いたが、奥社へと続く石段は一気に人の数が減る。途中、うっすらと積もる雪を避けながら、8時50分に奥社へ達した。

達成感なのか澄んだ空気のせいなのか、気持ちが洗われる。パワースポットと言われるのもわかる気がした。ここでも御朱印とお守りを授かり、来た道を下る。

こんぴら参り(3) 復路は膝がガクガク。神馬の2頭とじっくり対峙できたのは良かった。

上りの石段はヒーヒー言いながら脚がパンパンになりそうだったが、下りの石段は滑るかも知れないという先入観が発動し、内心ビクビク膝ガクガク状態になりながら下った。

石段の69段目、金刀比羅宮境内で特別に商売を許されている「五人百姓」のうちの1軒である「池商店」に立ち寄り、「加美代(かみよ)飴」を購入していると、先週初めてお会いしたばかりの坂出市役所職員、藤田さんとバッタリ遭遇。

加美代飴。箱の中には小鎚が入っています。飴を割って幸せを分け合う、という意が込められているようです。

「後ほどお会いしましょう」と声を掛け合い、無事「こんぴら参り」を終えて宿所に戻った。
昼食にはまだ早いが朝食を取っていなかったので、その藤田さんに教えてもらった「むさし」でカレーうどんを食らう。流儀としては、うどんを食らった後に白米をぶち込んで食べる、というのが美味しいらしい。

「むさし」のカレーうどんとご飯。福神漬けが付いてきた。

うどんを食べ終えた後、残ったカレーにご飯をイン。これが美味い。

…確かにこれはうまい。というか、こんなカレーうどんを食したのは初めてかも知れない。
こういった「初経験」にまたしても心ときめきながら、次の目的地へ。

前夜の懇親会の場で、福田さんから日本最古の芝居小屋「旧金毘羅大芝居」(金丸座)が今回の会場のすぐ近くにあると聞いていたので、開場の前に訪れてみようと決めていた。

入館料500円を払い、中へと足を踏み入れる。入場して靴を脱ぐと、ガイドを務める年配の方に「もしよろしければご案内しますよ」と声を掛けられる。
ガイド料は無料なので、絶対にお話を聞いた方が良いです。

「旧金毘羅大芝居」(金丸座)。いやあ、素晴しい施設だった。ここはホントに行って良かった。

春には「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開催され、錚々たる顔ぶれの歌舞伎役者が顔を揃えるという芝居小屋。造りもさることながら、その一つ一つの建築美にうっとりしながら、約40分間にわたって中を回った。

四国OM勉強会の会場は、この建物の至近距離、道路を挟んだ反対側にある琴平町公会堂。
こちらもまた木造日本建築の立派な建物で、中もまた、こういう建築物大好きな私が心躍らせるような、非常に立派な建物だった。

四国OMが開催された琴平町公会堂。素晴らしい建物で、熱のこもった勉強会が繰り広げられた。

13時から始まった勉強会は休憩を挟んで17時過ぎまで続いた。
琴平町の町長も参加した今回の勉強会、私はどちらかといえば部外者的立場なので傍観していようと思ったが、一緒に参加した皆さんの熱い思いに乗せられ、問題点や課題のあぶり出し、その解決方法に頭を捻った。

会場の後片付けも参加者みんなで実施。夕方から開催された参加者同士の交流の場となる懇親会にも参加させていただいたが、何せ声が出ない。

勉強会当日に誕生日を迎えた福田さん。喜色満面の笑みにみんなが癒される。

これに呼応するように体調も相当悪化し、頭もボーっとする中、失礼極まりないとんでもない失態を2度にわたり繰り返してしまったため、一次会で逃げ帰るように宿所へ戻った。

3日目。この日は青森へ帰るだけだが、どうも天気が怪しい。またしても寒波の影響で大雪となり、航空機が飛ぶかどうかもわからなくなってきた。高松空港からの帰りの便は、初日に50分遅れで高松空港に降り立った便の折り返し。琴平から坂出経由で岡山まで行き、山陽・東海道新幹線と東北新幹線を乗り継いで帰ることも頭をよぎったが、ひとまず空港に行ってみることにした。きっと行けば何とかなるだろう。

気を揉みながらかなり早めに空港へ向かったが、結局高松からの便はほぼ定刻に高松空港を離陸、機上の人に。
が、予想通り羽田からの乗継便が遅れたため、結局青森空港には30分遅れで到着、自宅に戻ったのは20時頃だった。

初の香川県は最初から最後まで気を揉み続けることとなったし、体調不良もあり忸怩たる思いをすることも多々あったけれど、琴平町の雰囲気がとても良くて、また訪れてみたいと素直に思った。

今回お目にかかれた皆さまには心から感謝申し上げるとともに、自分の不手際で聞き取りにくい声や突然の咳き込みなどにより御迷惑をお掛けしたこと、そして、失礼極まりない失態により不快にさせてしまった方々に、心の奥底深くからお詫び申し上げます。

皆さん、本当にありがとうございました。そして、本当に申し訳ありませんでした。
いつか絶対また香川に行くぞ。

結論。香川県内のうどんはどこでも美味しいっす。

釜玉うどんに鯛ちくわをトッピングで頂きました。

琴平町の醬油屋さんの店頭に貼ってあった。正体不明に心ときめく。