氷室京介Podcast「番外編」

休眠から5日。突然の復活です。といってもスポット参戦です。
あ、皆さんコメントありがとうございます。
只今鋭気を養いつつ、じわりじわりと機が熟するのを待っています。


僕は根っからのBOOWYファンだというわけではないし、氷室京介についても「好きな部類のアーティスト」と一人ではあるけれど、熱狂的なファンではない。

最近は生活の拠点を米国に移し、帰国する回数も減ってしまっているらしい氷室京介。
その氷室が、突然Podcastを始めた。

それだけでも結構驚愕だったのに、内容がまたなかなか面白かった。


開始時期がアルバム発売の時期と重なったので、宣伝を兼ねたあっという間に終わるような内容なんだろうと思っていたが、氷室自身はPodcastを「スポンサーがつかない分、自由に表現できるメディア」として捉えているようで、取り上げたテーマは何と「イジメ」。

それも相当シリアスな内容で、約25分間に渡って、氷室はオブラートに包み隠すことなく思ったことを語りっぱなしだった。
自殺報道に疑問を投げかけつつ、いじめているヤツに対しては
「お前らこそ死ね。いじめるならタイマンでいじめろ。」
「いじめるヤツはみんなルーザーだ。」
といった感じ。表現がストレートだ。
途中、瞬間湯沸器に火が付いたような突然のヒートアップも聞いていてわかったし、全てに同意できるものではなかったけれど、興味深い内容だった。
ここで画期的だと思ったのは、自身のサイトでこの内容に対する意見や感想を求めるという。
なるほど。これだけでは暖簾は下ろさないよ、という意思表示だな。

で、第2回は第1回の内容に対するリスナーからのコメントを紹介するというものだった。しかも、前編後編の2部構成という大放出(収録時間はともに約25分ほど)。
何だこの人、結構喋るの好きなんじゃないの?

この中でも氷室京介、ヒートアップ。ただ、相手が悪かった。
第1回の内容というのは、どちらかというと学校内でのイジメ、つまりティーンエイジャーを対象にしたイジメについて語っているようにも確かに思えたのだけれど、第2回でコメントを寄せたのは、28歳の方だった。しかもこの方、公式Webからの投稿ではなく、直接東芝EMIにメールしたということで目にとまったようだ。家庭内イジメ、学校内イジメから情緒不安定そして精神不安定へと陥ったらしく、現在も治療を続けているといった内容。
で、この方「氷室さんは日本のイジメの現状を本当に認識されているのでしょうか」といったような、ちょっと挑発的かつネガティブな内容でコメントを寄せたものだからさぁ大変。

氷室先生、またもヒートアップ。
「俺は医者でもないしカウンセリングの資格もないよ」と開き直った挙げ句「小学2年からリストカットしていますなんて、何の自慢にもならないんだよ!」と一喝。
しまいには「自分から変われよ」、みたいな(ホントはもっと過激なことを言っている)。

あちゃ?。確かに一理あるけどさ、これって個人攻撃にも聞こえちゃうなぁ。いくら氷室だからって、言い過ぎじゃないのか?
…と思ったら、やっぱりね。

第2回配信開始から僅か2日後には、何と「番外編」が配信開始。
しかもその中では「第2回の配信では、つい熱くなって言い過ぎた」と反省しきりで、余程自分の発言がマズいと思ったのか、氷室の槍玉に挙げられた28歳を擁護するコメントを多く紹介。


きっと、番外編を配信しなければならないくらい反響が大きかったのだろうし、それだけ氷室に対する否定的な意見も寄せられたことだろう。それでも、とにかくヒートアップしないよう抑えながら抑えながらコメントを紹介する氷室。

氷室はここ10年以上自分の作品を作詞していないらしいんだけれど、「このPodcastに触発されて作詞が出来そうだ」とか「ファンとの一体感を非常に強く感じている」といったことを強調。
何としてもこのPodcastがネガティブな方向に向かないように必死さが感じられると共に、どこかで「炎上」しないことを食い止めようとしているような感じ。

ただ意外だったのは、氷室京介くらいのアーティストなら、こんなの「やっつけ仕事」だくらいにしか考えていないんだろうと思っていたけれど、意外と真摯に取り組んでいる、ということ。
発信するだけの一方通行ではなく、いろんな意見や感想をリスナーというかファンに求めるというのもなかなか面白いと思うし、ファンとの接点をこういう形で求めていくって、今まであまり見られることのなかった画期的な方法じゃないかな、と思う。しかも、自身が語っているように、スポンサーがないから自由気ままに発言することが出来る(勿論それが仇となる可能性もあるけれど)。
意外と新しいファンの発掘にも繋がりそうな気がするな。離れていく人もいるだろうけれど(笑)。
他のアーティストも追随しないかな、これ。

百聞は一見にしかず(ちょっと違うか)、ということで、機会がありましたら通しで聞いてみて下さい。(要iTunes)
http://www.himuro.com/podcast/howto.html

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