今週の「どんだんず」

今日は、物凄くローカルなお話をしたいと思います。まず、題名の「どんだんず」という言葉は、ビートルズとかドリフターズの類ではなく、「どうなってるの?」といった意味の津軽弁です。
かれこれ20年も前になるのですが、「SAY! MUSIC FELLOW!」という地元AMのラジオ番組がありました。「今週のどんだんず」というのは、その番組の人気コーナーで、金曜の深夜0時頃にもかかわらず、聴視率が6%を超えるというお化け番組だったといいます。
ちなみにこの番組では、まだブレイクする前の岡村靖幸や渡辺美里、そして地元出身の小比類巻かほるをプッシュしたり、最新の洋楽情報を提供していました。ちょうど私が中学生の頃でしたので、今思えば、洋楽にどっぷりハマる礎となったといっても過言ではありません。タワーレコード渋谷店店長お勧めの輸入盤の紹介コーナーもあり、そのレコード(CD)をプレゼントするということで、僕も幾度となく葉書職人に徹し、いくつかの作品をゲットしたこともあります(一時期懸賞にもハマったのも、この番組が原因でした)。しまいには、よほど葉書を投稿していたのか、高校一年の時には、大晦日の特番に(録音ではありますが)電話でクイズ回答者として出演させられたこともあるという、いろんな思い出が詰まった番組なのです(嗚呼、恥ずかしい)。
そんな「音楽番組」から生まれた名物コーナー。地元ではこの「どんだんず」という言葉は、ごくごく当たり前に使われていました。イヤ、今思えばこのラジオの影響だったのかも知れません。いわば流行語みたいな感じ。週明けの学級は「どんだんず聴いた?」という話題で持ちきりだったというのも、誇張した表現ではないと思います。
さて、このコーナーがどういう内容かといいますと、どこにでもありがちな話題を、津軽弁で面白おかしく綴り(もちろんネタは、全て津軽弁で葉書に書かれている)、締めで「どんだんず〜!」と絶叫するもの。恥ずかしながら私も何枚(何十枚?)か投稿し、何度かネタがOAされたことがあります。その週のネタで一番面白かったものに与えられる「今週のどんだんず賞」を貰ったこともあるのです。
しかしながら、時代の流れと共に番組は終了し、新番組が始まったのですが、この「今週のどんだんず」だけはしばらくそのまま残っていました。
私もそれなりに年を重ね、深夜番組を聴くこともなくなり、今やごく普通の平凡な給料取りとなりました。
ところが、見つけてしまったのです。
ローソンのレジ横に並ぶCD。何とそこには「今週のどんだんず」の字が躍っているではありませんか。
ウラ面を見ると、過去の作品から厳選したものを約70分に渡って収録しているというのです。それも、ローソン限定販売。
懐かしい…。
気が付くと僕は、そのCDを手に2,100円を払っていました。
急いで家に帰り、早速MDに録音、今朝の電車で途中まで聴いてきました(電車に乗っているのは35分だから、全ては聞くことができないのです)。とにかく、懐かしさと嬉しさがこみ上げると共に、笑いをこらえるのが大変で、何度咳払いをしたことか…。
恐らく、津軽弁を知らない方、とりわけ青森県以外の方には何の食指も動かないCDでしょう。というか、青森県以外では購入できないんですね。
地元民よ。
「どんだんず」を知る有志よ。
これを聞いて笑いなさい。青春を思い出しなさい。笑うことがストレス解消になるというのは、ウソではないぞ。
青森県内のローソン各店で発売中。2,100円。


ちなみに…
私が「大賞を取ったネタ」というのは今でも覚えておりますので、ここに記しておきたいと思います。
もちろん津軽弁で。ちなみに当時、高校1年生。
英語の授業の時のことだんズ。夏休み明けだはんデ、みんなボーッとしてで、中には寝てるヤツもいだんズ。
先生が、黒板さチョークで「learn」って書いで、「この意味ワガルの、手挙げて。」って聞いだんズ。
でも、誰も手挙げねんズ。
したっきゃ先生、呆れだ顔して「オメだち、コシダタのもわがんねんだが。いいが?この意味は「学ぶ」だ。」って喋ったんズ。
すると突然、それまで机さ顔ビッタド付けで、グースカ寝であったクラスの人気者・学君がいぎなりムクッと立ち上がって、教科書持って慌ててワンドさ「どご?どご?」って聞ぐんズ。
それ見だ先生怒ってマテ、「学、オメちょっと職員室サ来い!」
学君のお陰で、その後の授業は自習になりました。どんだんず〜!

…確かこんな感じ。
CDには、これよりもっと笑える内容が約70分収録。
しっかし、活字にすると全く面白くないですね(苦笑)

今週の「どんだんず」」への6件のフィードバック

  1. mayte

    声に出して読むと、充分面白かったですw
    私は九州生まれで、九州弁、特に鹿児島弁というのは日本語ではないと常々言われたりしているわけですが
    私にしてみりゃ東北弁ほど聞きづらいものはないんであります。
    だけどなんだろ、妙に人がいい感じするんですよね。
    方言使うと、ださくなる反面、無条件にいい人って感じになるのはなんででしょ。
    この文章も、笑える上に何故かほんわかした気分になるのはその、方言マジックのなせる技かと。
    しかし・・・昔はめちゃめちゃラジオ聞いてましたよね。
    ついこの間友達とオールナイトニッポンの昔と言うお題で語り明かしたところでした。
    どんだんずも、聞いてみたい気がします。

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  2. nonvey

    先日沖縄方面に行った時、現地の方々の言葉は全く聞き取ることができませんでした。その後秋葉原で、津軽弁丸出しで会話をしていたら、異国の方と思しき店員から中国語で話しかけられたという…。
    下手に標準語を使おうとしてボロを出すよりは、最初から津軽弁で話した方がいいのかな、と最近は考えています。ま、もちろんそれも臨機応変ですけどね(笑)
    津軽弁にもっと誇りを持とうと思いました。
    私もラジオはよく聴いていました。「どんだんず→オールナイト」というのは必然的な流れでした。ただ、僕の場合は「どんだんずの前に寝てしまう→目が覚めた時にはオールナイトニッポンも終わっていた」というのが、たびたびありましたが…。金曜日のオールナイトって、誰だったっけなぁ。

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  3. mayte

    あ〜、何だっけかなあ。
    月曜日が中島みゆきで
    火曜日はお休みで(自分の)
    水曜日がラジオっ子とか、いろいろ変わった記憶で
    木曜日が早口のビートたけしで
    土曜日が楽しみで仕方なかった『わんばんこ〜』の鶴光だったわけですが
    金曜日って何だっけ。
    いろいろ変わったんじゃなかったっけ。
    とんねるずとかもやってたことありましたよね。
    ん〜〜〜。検索してみたけど手応えがなかったわ〜。

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  4. nonvey

    とんねるずは火曜日担当でしたよ。確かその後、月曜日はデーモン小暮が担当したという記憶がうっすらと残っておりますが、ちょうど世代交代というか、入れ替わりの頃だったんですよね。ちなみに私、水曜日は「コサキン」聴いていました。
    いや〜。懐かしいですね(笑)。

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  5. me-chang

    はじめまして。
    どんだんずで検索してたらたどりつきました。
    なんて懐かしい・・・。
    今は神奈川に住んでいますが青森出身なもので、つい・・・。
    CD欲しいんですよ!どこかで買えないですかね〜?

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  6. nonvey

    はい。初めまして。
    どんだんずのCDは、今もローソンで販売しているのかは不明です。それはこのCDが、限定枚数の販売だからです(まぁ売り切れるとは考えにくいのですが)。
    青森県内のローソン限定販売ということになっていますが、お近くのローソンに、取り寄せできないか尋ねてみるというのはいかがでしょう?
    あとは、直接青森に乗り込むか、知人を頼るという方法しか浮かんで来ないのですが…。

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