Monthly Archives: 9月 2009

標準語にできない津軽弁

【アメル】(あ・める)マ下一
1 腐敗が始まる直前の状態を指す津軽弁の表現。
2 飲食物が発酵状態に陥り、飲食できない態様。
 - 今日の弁当、暑くてアメデしまったじゃ。

昨晩のこと。余った蕎麦があったので、温めて食べようとしたところ、既に臭いのきつい状態に陥っていた。
一口箸をつけた母。「ワイ。この蕎麦、アメデラよ。」
妻も追随するように「うん、これ、アメデラ。」
どれどれ、では一口。「……。」
うん、確かにアメデル。汁に蕎麦からの酸味が移ったようで、ほぼ食えない状態となっていた。

しかしこの「アメル」という津軽弁について、どのように標準語で表現すればよいのか、適切な言葉が見つからないことに気付いた。ちなみに津軽弁とはいうが、実際は青森県南部地方や秋田県北地方でも使われているようだ。
この他標準語にできない津軽弁の代表格としては、「ハバゲル」「カチャマシイ」等々…

【ハバゲル】(はば・げる、はんば・げる) ガ下一
1 窒息あるいは嘔吐の寸前の状態を指す津軽弁の表現。
2 いわゆるオエッとくる状態のこと。
 - 胃カメラ飲んで、ハバゲデマッタジャ。

【カチャマシイ】(かちゃまし・い、かっちゃまし・い)
1 さまざまな場面において総合的に混乱している態様を指す津軽弁の表現。
2 混乱の中、津軽の人が大声で叫ぶ自己表現。
 - アーッ!なんぼカチャマシイんだ!!
3 「カチャクチャネ」とは意を異にする。

法事の後、母方の親戚の人が明かしていたが、僕と父の会話は、側で聞いていても、何を話しているのかチンプンカンプンだったそうだ。約7~8年ほど前のある日、テープ起こしをしながら、自分の訛りが過度にきつくなっていることに気付き愕然としたが、それ以来の衝撃。
うーん。気をつけよう。

父の一周忌

9月7日は、父の一周忌だった。しかし僕の中では、父と対面したのが翌8日だったということもあって、なんとなく今日の方が一周忌という感覚がある。

この日曜日(6日)に、父の一周忌法要をとり行った。親戚や友人など60名近くの人が集まり、父の在りし日の姿に思いを馳せた。読経が流れる中、ぼんやりと父の遺影を眺めながら、ふすまの横からガニ股の父が、何かはにかんだような表情で、ニヤニヤしながらこちらを覗いているような錯覚にとらわれた。
多分、父の懇意にしていた人たちが大勢集まってくれたことを、父も喜んでいるのだろう。

お寺本堂でのおつとめを終え、ある方が僕にかけてくださった何気ない一言が、ジッと耐えていた僕の心を激しく揺さぶった。不覚にも僕は、その場で大粒の涙を零してしまった。
いや、でもこれは僕の涙ではなく、父の涙なのかも知れない。そう思うと溢れ出る涙を止めることはできなかった。
一年経つと落ち着く。いろんな人から言われてきたことだ。しかし、実際この一年はあまりに早すぎて、まるでついこの間のことのように思えてならない、というのが実情だ。正直言って僕は、全然落ち着いてなんていなかった。

法事を終え、会食の場に席を移し、施主として挨拶を述べさせていただいた。例のごとく何を話したのかはあまり覚えていない。どうやらこの時ばかりは、父が憑依するらしい。

その後、急きょご指名となったK先生の献杯を終え、会食が始まった。この時も僕はK先生の挨拶に耳を傾けながら、涙を流していた。

お礼を兼ねて各席を回ったが、相変わらず父を巡る推測や憶測は一部で燻っているようだ。
だが僕はもうそういった話には一切耳を貸さないことにした。

ここにある真実はただ一つ。それは、誰にも真実はわからないということだ。

それにしても、自分たちで全てをこなそうとするには、あまりにも無理があった。
そりゃそうだ。一周忌法要なんてやったことないんだから。
ある方から、事前に何も相談しなかったことをやんわりと咎められながらも、何とか無事に一連のセレモニーを終えることができた。

父のことを話し出せば多分、一冊の本ができちゃうぐらいの思い出があるし、一冊の本でも足りないぐらいいろんな記憶を残していった人だった。残された僕たちができることは、そういった父を巡る記憶や記録の点と点を繋ぎ合わせていくことで、いつまでも父のことを心にとどめておくことだと思っている。そして、そのことが父にとって最良の供養になると確信している。

また、駆け足の一年が始まった。

10Kマラソンにエントリー

10月24日、世界同日開催のランニングイベント「The Human Race 10K」にエントリーしました。10月4日、弘前市で開催されるアップルマラソンにエントリーし損ねたため、何だか気が緩んでしまったといいましょうか、若干全身も緩んできた感じがあったので、何か代替となるマラソンはないかと探していたところにこのレースがあることを思い出し、思い切ってエントリー。
しかし、今年5月から走り始めて、今まで一度たりとも10キロなんて走ったことがありません。

まぁ、8年前にアップルマラソンに出場した時も、ぶっつけ本番で完走できたので、何とかなるでしょう…多分。
ちなみに日本国内での開催は、メイン会場の本栖湖をはじめ大都市圏を中心とするサテライト会場(メイン会場のエントリーは既に終了)。わざわざ10キロ走るためにそこまで行く気にはなれません。ということで僕は、iPodとNike+を使ってのバーチャル参加という形になります。
つまり、その気になればどこでも走れるわけで、登録さえすれば誰でも気軽に参加できるイベントなのです。
どうですか?ちょっと面白そうじゃありませんか?
イベントの概要はこちらから

絢香の延期公演日程が決まりました。

まずは決まってよかった。けど、10月って寒すぎないですか?しかも午後4時からって、もう少し早い時間でもいいような…。あとは、天気と本人の体調が万全であることを望みます。楽しみにしてますよ!ホントにicon:F99F










「DREAM SUMMER LIVE in 地球村 ~みんな空の下~ 」延期公演日程についてのお知らせ



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2009年8月22日(土)に公演予定されていたライブは、絢香の体調不良により急遽出演が中止となりました。
公演を楽しみにしてご来場いただいたお客様には、多大なご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。

延期公演の詳細が決定致しましたのでお客さまにお知らせ申し上げます。

日程 2009年10月10日 土曜日
会場 つがる地球村円形劇場
開場 14:30
開演 16:00

本公演へのお問合せはABAチケットセンター:017-777-4545までお願いいたします。

●チケット払戻しについて
・チケット払戻期間は、9月1日~10日までの期間内でお願い致します。
・チケット払戻しは、チケット購入店舗でしか出来ませんのでお間違えないようご注意ください。 

●チケットの払戻しの問合せ
・チケットぴあHP http://t.pia.jp/ 
・チケットぴあ お問合せ電話番号:0570-02-9111(10:00~18:00)
・ABAチケットセンター:017-777-4545(平日10:00~17:00)

●有料駐車場のチケット払戻しのお問合せ
つがる地球村:0173-26-2855 にお問合せ下さい。

※8月22日のご来場チケットで10月10日のコンサートにご入場出来ますので、チケットはお手元に大切に保管いただけますようお願い致します。

ファンの皆様、ご来場いただいた皆様には大変ご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございませんが、ご理解のほどお願い申し上げます。

追記。
そういえば開場時間が前回は開演の1時間前だったのに、今回は1時間半前になっています。少しは反省したのかな?あとは会場の整理がどうなるか、これに尽きますね。

県内行脚も終盤戦突入

6月下旬から始まった県内行脚もいよいよ佳境を迎えた。

昨日は五所川原市を訪れ、関係者の方々と意見交換を交わした。
昼の時間になり、昼食がてら五所川原駅前を歩いてみた。五所川原市は、最近では「立佞武多(たちねぷた)」が有名となり、今年は5日間で140万人の観客動員数があったという。しかしながら五所川原市が盛り上がるのは実質この5日間のみであり、少なくとも駅前から中心商店街に向かう地域については、平日の昼ということもあってだろうか、実に閑散としている。

「レトロな町並みで味わいがありますね」なんて、思ってもみないようなセリフを口にしてみたが、例えて言うならばこの街は「ねずみ色の街」である。実際に歩いてみても、ねずみ色のシャッターが閉まったままの店舗が立ち並び、中には廃墟のようなビルもある。せいぜい異彩を放っているのは、駅前にあるパチンコ屋ぐらいだ。

五所川原といえば立佞武多も有名だが、吉幾三を凌ぐ有名人になってしまった羽柴誠三の出身地でもある(といっても二人とも合併前の旧金木町出身)。
五所川原市役所の向かいにあるビルには、羽柴誠三の名前と「決戦 大阪城攻略」と書かれた謎の看板が屋上に掲げられていたようだが、今でもその看板はそのまま設置されているのだろうか。

ちょうど五所川原駅からは、「リゾートトレインしらかみ」が出発するところだった。風光明媚な景色が広がることでも知られる五能線沿線の中で一番大きな駅がこの五所川原駅であり、隣にはストーブ列車で知られる津軽鉄道の駅舎もある。しかし見たところ、この列車から五所川原駅に降り立った人はほとんどなかったようだ。

こうやってみると何だか活気のない街にも見えるが、駅の東側約2キロのところには「エルムの街」というショッピングモールが存在する。
イトーヨーカドーを核テナントとするこの商業施設は、周辺にもユニクロをはじめとする店舗が集積しており、五所川原市内のみならず、西北津軽地域、青森市、はたまた県外からも客がやってくるほどの集客力を有している。

ちなみに、五所川原市の中心商店街は駅西側の南北に広がっており、現在も周辺で区画整理が進められている。しかし、「エルムの街」をはじめとする東側の地区が先に区画整理されてしまったこと、更にこの「エルムの街」自体が第三セクターにより運営されていることを鑑みても、商圏がこちらにシフトすることは、市としても織り込み済みだったのかもしれない。更に昨今の不景気により投資の手控えが始まり、区画整理後の土地への物件建築が進まず、空き地が多くあるようだ。ただ、市としてはエルムとの共存共栄を考えているようだが、肝心の中心商店街と言えば、3つあった地元資本の大型店が相次いで撤退し、現在では食料品店ですら皆無の状況らしい。

さらに五所川原市と岩木川を挟んだ対岸、つがる市には、イオン系のショッピングモールがある。その距離、五所川原駅から5キロ足らず。つまり五所川原駅前から広がる市の中心商店街は、二つの郊外型ショッピングモールに挟まれてしまっている、という訳だ。

こうなると果たして五所川原市の中心市街地はどうなってしまうのか、と他人事ながら危惧してしまうのだが、まだ区画整理も終わっていないので、これから何とかなるのではないかという楽観の声も聞かれた。

確かに弘前駅前の再開発(区画整理)も、開始から数十年経った今でも空き地があることを考えると、区画整理が終わったからといって再開発が進むというものではない。

ただ、五所川原を巡るそれは、弘前とは何となく事情が違うような、そんな気がしてならない。