4年ぶりのフルマラソン(前半) #NAHAマラソン

ホテルの中にあったホワイトボードに感動。

コロナ禍がようやく終息しつつある中、意を決しマラソンの大会に参加した。 復帰第一戦は、9年振り2度目の出場となる「NAHAマラソン」。前回投稿したとおり、母を沖縄に連れてくる口実であり、4年ぶりに沖縄訪問を果たす契機だった。

このユニフォームに袖を通すのは、初めてとなる。

4年振りのフルマラソンということもあって緊張するのかと思いきや、全く緊張することもなく、受付で受け取ったゼッケンナンバーをシャツに装着し、レース中の補給食を揃え、旅の疲れもあって21時過ぎに就寝。 

翌朝は、4時半に目が覚めた。 いよいよこの日を迎えることの喜び。今日は自分自身が楽しめるよう、気分良く走ろうじゃないか。

朝食会場で自分で仕込んだ「ゆし豆腐そば」

ホテルの朝食、胃袋5つ欲しいです。

ブルーシールアイスも食べ放題。

朝からガッツリ沖縄料理を。

NAHAマラソンは、沿道の声援が凄いことで知られている。運営側が設置したエイドがなくとも、勝手に沿道の住民が水やらコーラやら飴やらを準備しているので、水や食料に困ることはないのだ。 

スタート会場。遂にここまで来たぞ!

しかしその一方で、コースとしては結構走りにくい。

実際、前半はしばらく上り基調が続く。長くダラダラ続く上り坂もある。このコースの怖いところは、中間地点手前から30km地点付近まで一気に下り、その後平坦な道が続くことだ。前回は坂を下ったところで完全に脚を使い切ってしまい、散々な目に遭ったことを思い出した。

今回はせめて、30km過ぎまで余力を残しておきたいところ。 ちなみに、この日の気温は25度ほどまで上がったらしい。

何せまともに練習もしていないので、記録は二の次。まずはゴールを目指すこと、そして願わくば4時間30分以内でゴールすることをターゲットにした。

集合時間の8時20分、僕はFブロックの中に佇んでいた。スタート地点はもちろん、先のブロックすら見えない。

Fブロック。先には更なる人が…。

しかし、時計が進むとともに前進が始まり、スタートの鐘が鳴らされた9時には、Cブロック付近にいた。

スタート地点通過まで約5分だった。もっと時間を要すると思ったので、これは意外だった。がしかし噂に聞いていたとおり、国際通りを抜けるまで、いや、抜けた後もしばらくは、なかなか思い通り先に進めない状況が続いた。

普段のジョギングペース以下で走るのは結構苦痛。まずは自分の走りやすいペースに落ち着かせ、先行くランナーを遠慮がちに追い抜きながら進んでいく。

7km付近のYMCAポイント。強制ではないものの、ランナーはYMCAの曲に合わせて腕を広げている。「まだ走り始めなのに無駄な体力を使ってもらい、本当にありがとうございます」との声援が飛ぶ。ニヤリとしながらサムアップをかざすと、ステージ上からサムアップを返された。ちょっと嬉しい。 

スタート時から青空が広がり、走り始めこそ気持ちいいと感じたが、時間が経つにつれて発汗が酷くなっていることを自覚した。 

周囲に目もくれず、余裕をなくして悶々と走るのではなく、時折沿道に笑顔を振りまくぐらい余裕を持って走るのは気持ちがいい。しかし、こんなにリラックスして大会に出ることも、今までなかったかも知れない。 

聞いたところでは確か、30km地点付近にチキンラーメンを提供するオープンカーがいるという。あと、最南端にある吉野家が提供するカップ牛丼も外せないだろう。最低限この二つはマストで、あとは気になったエイドに立ち寄って行こう。 

1kmごとに距離表示があるはずなのだが、10kmを過ぎてもなお、なかなか見つけることができなかった。とはいえ時計には極力視線を送らず、タイムを意識しない作戦。 

ただ、10km地点の電光掲示板にはつい目が行き、通過タイムは58分と確認!!
スタートのタイムロスを加味しても、なかなかのスロースタートとなったようだ。

直感的には1km5分前後で走っている感覚だったし、息づかいもごくごく普通。心拍数も上がっていないことを実感していたので、これぐらいのペースで進めばちょうどいいのだろう。実際走り終えた後でラップを見たら、32kmまでは大体5分/kmペースで落ち着いていたので、自分の感覚は間違いではなかった。

この先の17km過ぎでコースは右折、平和祈念公園そしてひめゆりの塔の前を通過する。中間地点手前の上りが一番エグいこと、そこから30kmまで一気に下り基調となり、その後は平坦なコース。しかし、38kmから40km付近にかけて、ダラダラと上りがある。

そういえば、15km付近まで風が当たってこないことに気がついた。どうやら風向は追い風になっているらしい。ということは、中間地点付近から向かい風が待ち受ける、ということになる。 

いや、先のことを考えるのはやめよう。大体にして、後半のイメージを描いて好走したことは、一度もないんだから。 

最大の難所、20km手前の坂はさすがに脚が止まりそうになる。歩いている人もいるが、ここはグッと我慢。ここが終われば、あとは下り基調に変わる。

いや、でも先はまだまだ長いのだ。(後半に続く)