5月の自己研鑽(1)~今月2度目の東京~

ここ数年、月日の流れるスピードがどんどん加速度を増しているように感じる。
しかも最近は、ブログに投稿するネタすら思い浮かばないというよりも、文章作成の能力が格段に下がっているような気がして、ちょっと焦りも感じ始めている。 仕事に追われていたというのは単なる言い訳。そもそも自分を労わる時間、自分自身を高める時間を確保していなかった。
自然の摂理に抗うことはできないかも知れないが、もう少し自己研鑽をしなければ、本当に老い耄れになってしまいそうな気がして、怖い。

何をすることもなく漫然と日々を過ごすわけにもいかないということで、52歳になった時に、いくつかやりたいこと、やっておかなければならないことを密かに打ち立てていた。

例えば、人に会う機会を増やそうということで、3月には同じ職種の方々と会う機会に接し、5月には高校の同期会を主催。その前日には、上京のタイミングに合わせて高校時代からの友人とも会った。

更に、消防大学校の実務講習として「危機管理・国民保護コース」を約1週間にわたり受講し、全国各地で同じような仕事に励む方々との繋がりを持つことができた。
そんな連休明け、怒涛の出来事を整理。

5月9日。
いよいよ始まる9泊10日の長期出張。
連休明けでまだ身体も頭も冴えない中、まずは翌日行われる叙勲伝達式の随行員を務めるため、午後から東京行きの新幹線に乗車。
18時過ぎに東京駅に到着、宿泊先の浜松町へと向かう。この日は、昨年10月に来青してくれたTさんと軽く一献設けることにしていた。

六本木駅で待ち合わせてTさん御夫妻と合流、この日の目的地であるHard Rock Cafe東京へ。
敬愛するプリンスが愛用していた黄色のクラウドギターを眺めながら、優雅なひと時を過ごした。

ノンアルコールのストロベリーダイキリまで頂き、至福の時間を過ごした。
その後浜松町に移動してクラフトビールを堪能し、宿に戻ったのは24時近くだった。(Tさん、平日にもかかわらずありがとうございました!)

5月10日。
朝、軽めに酒抜きのジョグを済ませた後、午前中から叙勲伝達式の随行員。15時前に役割を終え、三鷹への移動の合間を縫って、高校時代からの友人である「文画師」Ganiが出展している「いんすぴ展」「KSアーティストクラブ展」「ドラゴンアートフェスタ」を鑑賞しに、汐留~銀座~有楽町を闊歩。

それぞれ異なる作風に触れ、作品の持つ奥深さみたいなものにちょっとだけ接した気分。
しかしホント凄いわ。うちの同期、ホント凄い。

その後、もう一つ用事を済ませ、三鷹市へ移動。中学時代からの知り合いであるMasao氏が足を運び、Facebookで紹介していた「中華そばみたか」で夕食。

これがまた本当に美味かった!ということで明日からの長丁場に備え、この日は早めに休むことにした。

5月11日。
いよいよ消防大学校入校日。今日から18日までの短期間だけれど寮生活が始まる。一体どんな状況が待ち構えているのか、全く予想がつかなかった。
消防大学校へは、実は今回で4度目の入校エントリーとなる。
3年前と2年前は、エントリー直後に人事異動によるレギュラー交代で入校できず。昨年は、入校当日になって家族にコロナ感染が発覚、荷物を引きずって上京するはずが、そのまま帰宅するという憂き目に遭った。
なので、ようやく入校を果たす、ということになる。
もっとも、この3年だけでも危機管理事案への対応を幾つか余儀なくされることとなったので、多少なりともアドバンテージはあるのではないかと意気込んでいた。

20日と21日は、別件の講座を受講することにしていて、今月はどっぷり学習に浸る。
そういう意味では、久し振りに自分自身を高める、自己研鑽に浸るいいタイミング。キャリーバッグの中には、20日からの講座の資料も忍ばせて時間外の研鑽に努めよう、という魂胆だった。

ガイダンス、入講式を終え、早速各班に分かれての課題討議となった。
初めて顔を合わせる6名の「仲間」は、北は青森から西は岡山までとさまざまな地域から集まった、職種も異なる布陣。とはいえ、国民保護・危機管理事案に対する各地域の取組がまちまちだということを知ることとなった。それだけでも、この場に来た意義があった。

新型コロナウイルス感染症の位置づけが第5類となり、ある程度の行動が緩和される中、受講者の多くが楽しみにしていたのが、講義を終えた後の「談話」だったようだ。
我々が入寮した北寮は個室タイプ、対面にある南寮は複数名が同室に入居するメゾネットタイプ。
北寮には各階に談話室があり、同じフロアのメンバー(2班12名)が適宜集まって談話(つまり飲み会)が始まる、ということがほぼ毎日続いた。話題の内容は、絶対に口外できないようなものも多数あったので、ここでは触れないでおこう。

5月12日。
2日目となる12日の夜は金曜日ということもあり、ちょっと酒量が増えてしまった。いや、ちょっとどころではない。入校以来酒量は確実に増えている。全国から取り寄せた(事前に送られてきた)我が自慢の酒が次から次へと出されるのだ。さて、こんな調子で所期の目的は達成できるのだろうか、ちょっと不安になってきた。

(つづく)