弘前市内のさくらポイントを探すジョグ #弘前さくらまつり

史上最長の10連休が始まった。平成から令和への時代の移行が、間もなく始まる。…いや、もう始まっているのか。
例年、4月19日から5月6日まで弘前さくらまつりが開催され、ゴールデンウィーク(GW)を迎える頃になると、弘前公園に咲き誇るさくらを求めて、全国各地…いや、世界中から観光客が集まる。

この時期の弘前公園では、こういう光景を目の当たりにすることができる。

しかし、弘前公園周辺は駐車場を探す県外ナンバーの車で溢れかえることとなり、大渋滞。その公園からわずか1キロしか離れていないところに住んでいる僕なんかは、外出することも億劫になるぐらいなのだが、その気になれば(いや、ならなくとも)公園まで歩いて行ける距離だということを考えると、実はとてつもなく贅沢な環境にいるのかも知れない。

弘前公園がさくらの名所といわれて久しいが、今年は弘前公園で初めて「観桜会」が行われてから100周年を迎えた。その関係で、色々企画も催されるようだ。

最近は地球温暖化の影響で開花の時期がどんどん早まっており、GWは弘前公園のさくらを堪能してください、と声高に言えるのも、今のうちだけかもしれない。

弘前公園のさくらはもちろん綺麗だが、弘前市内、それ以外のところでも当たり前にさくらを楽しめる。いや、これは弘前市に限ったことではないだろう。

この時期、特に日中は弘前公園の周辺をジョギングすることも憚られるため、敢えて弘前公園を遠巻きに見ながら、点在するさくらのポイントを巡るのも楽しい。

…といっても、弘前市内はあちらこちらでさくらを楽しむことができるし、例えば学校の校庭には普通にさくらが咲いている。

(1)弘前大学
正門の横にあるさくら。弘大生は今でも仮装して弘前公園に花見へ出向いているようだが、大学の構内には、この他にも綺麗にさくらが咲いている。まあ、学生にとっては花より団子、か。

(2)弘前高等学校
さくらが咲き誇る高校も多いが、母校の裏に咲くさくらも、なかなかだと思う。

しかし、こうやってそれを全部回っていると、恐らく史上最長の10連休では足りないだろうし、その前に花も散ってしまうことだろう。
ということで今日は、弘前公園以外のさくらのポイント、それも僕の学区内をメインに、かいつまんでご紹介します。

※弘前市内の桜の名所は、(一財)弘前市みどりの協会のページからもご覧いただくことができる。

まずは鉄板ポイント。

(3)天満宮
枝垂桜と岩木山、ソメイヨシノと本殿とのコラボ。弘前公園から約500mのこの場所は、有名すぎて紹介は不要かな。

(4)八坂神社
天満宮と並んで最勝院五重塔が有名だが、その隣にひっそりと建つ八坂神社も、なかなか趣があってよい。

続いて、意外と知られていない、いや意識されていない穴場。多分、日常の風景に馴染んでいるからだろう。

(5)紙漉町緑地
この辺りは、小さい頃から遊び場だった。すぐそばを走るのは弘南鉄道大鰐線。土淵川を渡る車両との撮影を目論んだが、数分遅れで叶わなかった。残念。

(6)旧福島醸造変電所跡地
弘前大学の裏通りにある緑地。残念ながら私有地のため中に立ち入ることができないが、煉瓦造の建物が風情を醸し出している。

(7)土淵川桔梗野第二緑地(土淵川みどり緑地)
さくらの本数は多くないが、見頃を迎えると近所の人たちが散歩に訪れている。散り初めに出くわすと、桜吹雪の歓迎を受ける。

(8)弘前市桜ヶ丘
「桜ヶ丘」というだけあって、土淵川沿いにとどまらずいろんな場所にさくらがたくさん咲いている。ここも地元の皆さんにとって散策の場となっているらしい。

(9)禅林広場
33の禅宗の寺が立ち並ぶ禅林街の最奥にある長勝寺の右手にある禅林広場。ここにある3本のさくらと岩木山とのコラボレーションは、なかなかの絶景。

(10)吉野町緑地
旧吉井酒造の煉瓦倉庫(現在改修中)が隣に建っていることで知られている緑地にも、数少ないさくらがある。ベンチに挟まれたさくらも、風情がある。

おまけ。
(11)中野緑地広場・中野児童公園
交通量の比較的多い県道沿いにある児童公園と、そこから少し路地を入ったところにある緑地広場。ここも地元の方々に昔から愛されている場所で、かつてはブルーシートを広げて宴を楽しむ姿も見受けられたが、最近はそういった光景を見ることもなくなったなあ…。

ということで、このほかにも拾いきれないぐらい多くのさくらのポイントが弘前市内には点在する。弘前公園以外に咲くさくらを探し求めて散策するのも、なかなか楽しいっすよ。