つくばへの道 #つくばマラソン

カンフル剤の処方箋を求めて行くことにした茨城県のつくば市。年内に浮上のきっかけを掴みたい、それだけの一心でした。

【11月18日】毎日の習慣となっている飲酒を断ち、アルコール抜きを開始。来る「その日」に向けて、やれることをやらずに後悔するぐらいなら、やってみて納得すればいい、それだけの話。そういえば背中に痛みを覚えるも、何でこうなったのか覚えがないという。肩のストレッチをやり過ぎた?否、一つ思い当たる節があるとすれば、冬タイヤを車に積み込んだことだろうか。我ながら、脆い背中になったものだ。

【11月19日】この日は午後3時から某学校にて約40人を前に50分×2コマの講義。地震のこと、津波のこと、自分が直接見て聞いて体験してきた、業務としての被災者支援のことなど。パワーポイントを使いながら、目一杯時間を使わせてもらった。最後は喉がカラカラになったけれど、それに甘んじることもなくこの日もアルコール抜き。それにしても相変わらず背中がズキズキと痛む。更にふくらはぎに張りを感じたので、軽くマッサージの後、薬を塗り込む。

【11月20日】朝から青森市内のホテルを会場に、地域防災力向上シンポジウムの設営や受付の補助。用意されたスタッフ用の昼食のボリュームに驚きながら、完食してしまった。それでも夕方になってちゃんと空腹を覚えたのは、ずっと立ちっぱなしだったからかも知れない。シンポジウムには約300名が集まり、高校生のポスターセッションなどもあり、盛況だった。この日の夜も飲酒を控え、今の思いの丈をぶつけるべくブログを更新。25日のことはさておき、あまり歯切れのよくない、何だかオブラートに包んだような内容となってしまったし、結果として思いの丈をぶつけるところからはかなり離れてしまったが、本心を自分の胸に秘めておくべきこともあるわけで。

【11月21日】アルコールに続き、この日からカフェイン抜きもスタート。毎朝のコーヒーは日課だが、カフェインレスのものに切り替える。アルコールもカフェインもどうせ無駄なことなのは、最初から織り込み済みだから。

ようやく背中の痛みが治まってきた。そのこともあって19日から全く走らず、思い切った休足を継続中。明日ぐらいは少し走った方がいいかな。

【11月22日】レースまであと3日となった。断酒してからも睡眠時間は6時間程度だが、電車に乗り込んだ直後に爆睡する頻度が増えた。断酒して疲労を抜いているつもりだが、睡眠で疲労が溜まっている?…まさか。

久し振りにトレーニングジムで汗を流すことも考えたが、今週は何かと多忙だったこともあってか、とにかく疲労感が半端なく、結局やめた。まずはこの脳と心の疲労を抜くことから始めないと。

イメージトレーニングも開始、とはいえ、やるだけのことをやりきったわけではないし、左アキレス腱に限って言えば、まだ7割程度の回復具合。でもできることならば、3時間15分は切りたい。今の自分の状態では無理だって、薄々わかっていることではあるけれど、当たって砕けろ、なのか、石橋を叩いて渡るのか、悩ましいところ。

【11月23日】勤労感謝の日。朝、やたらと外が明るい。見ると、外が一面真っ白だった。いきなりの積雪。それはともかくいよいよ明後日なのに、依然として当日の作戦が固まらない。マズいな、これ。今日も各地で大会があったが、誰が出場していたとか、その結果を見てしまうと、自分の雑念や迷いになってしまうので、できるだけSNSを眺めないようにした。正確には、20日にブログを更新した後、SNSから少し距離を置いている。結局、迷いが生じるのはSNSから入ってくる情報に振り回されているからじゃないか?だったら、そんなものは見ない方がいい。色んな情報が転がっているのもSNSならば、自分の足枷になるのもSNSなのだ。今回は自分の走りに集中したいから、お願いだから、誰も横槍を入れないでください。今はそんな思いだ。

雪が小康状態となった合間を縫って、午後から雪上ジョグを7.4km。ゆっくりペースなのに息が上がる。帰宅後、体重計に乗ると63.3kgを指した。全然減量できていない。減量に失敗した競走馬のようだ。オッズは100倍オーバー、もちろん予想は無印で穴馬にもならない。これが今の状態だ。ただ、走らない人には理解できないかもしれないが、走って抜ける疲労もあるのですよ。再び降り始めた雪とは裏腹に、少しだけ気が晴れた。

【11月24日】移動日。朝方シャワーを浴びたあとに体重計に乗ってみたら、いよいよ64kgを指していた。完全なる調整ミス。しかしここまできたら、もはや開き直る他ない。カーボローディングは敢えて意識していない。それをやると、食べ過ぎてしまう傾向にあるから。もはやこれだけ体内に蓄積があるなら、エネルギーは充分でしょう。
弘前から二度の乗り換えを経て、茨城県の牛久を目指す。新青森始発の東北新幹線「はやぶさ20号」に乗り込む。5時間を超える行程、決して近いところではない。…しかし今更ながら、なぜ「つくばマラソン」だったのだろう。首都圏からはともかく、青森からわざわざ足を運ぶその意図は、何だったんだろう。高速コースと言われるこの大会に、淡い期待を抱いているのだろうか。付け刃でフルマラソンを走れるほど甘いものじゃないということは、これまで何度も思い知らされて来たのに。圧倒的に少ない練習量。疲労を抜くことに重点を置いてきた一週間。まあいい。この期に及んでそんなことを自問自答したところで、なんの結論も出てこない。今はただ、約3か月ぶりで大会に出場できることを、素直に喜ぼう。
夕方、同時刻に大阪を駆け抜けるO先生からメッセージ。互いの健闘と終わったあとの慰労会を約束した。気負いはない。焦りもない。一点集中とリラックス。これだけ。

【11月25日】ついに「その日」、つくばマラソン当日。出場することを知っている人は知っている、知らない人は知らない。つれない言い方かも知れないけど、とにかく今回は、昔のように独りで大会出場、あの感覚を思い出したかった。だから誰に知らせる必要もないと思ったし、ホントはこうやって結果をアップすることもためらったぐらい。

4時30分に起床、睡眠時間は7時間ぐらいだろうか。牛久のホテルからバスで会場の近くまで連れていってくれるという。いずれにせよここからの詳細はまた改めて記事にまとめたい。

(略)

9時スタート、12時半前にゴール。結果は3時間25分。道中で色々あったけれど、自分の中で「復活への足掛かり」」と位置付けたレースとしては、まあ、こんなものかな、と。ただ、気分としては「こんなので終われるわけねえじゃんwww」と自分のことなのに他人事みたいに嘲笑。

なるほどマラソンって難しいっすね。結果はともかく、次に繋げるきっかけを得ただけでも、つくばまで足を運んだ意味はあったのかな。

今年は結局、フルで昨年の記録を上回ることはできなかった。アルコール抜きも、カフェイン抜きも用を為さなかった。でも、色んな発見をできたのは大きかったのですよ、実は。

ということで今年のレースはこれで終わりだけど、来年は「年男」、48歳になってもう一あがきしてみたいと思う。もう無理だと言われてもな…。へへ。

#のんべ終わった