Maceo Parker / Roots and Grooves


ルーツ&グルーヴ
ルーツ&グルーヴ


メイシオ・パーカー

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昨日の書籍に続き、今日は音楽の紹介を。
昨年9月に発売された、メイシオおじさん約2年半振りのアルバム。この作品の発表後に来日公演しているので、この作品をご存じの方も多いかも知れません。まあ、そういう意味では時期を完全に逸している感も否めませんが、とにかくいろんな意味でブッたまげてしまったので紹介することにしました。


さて、今回の作品は何と2枚組で、しかもビッグ・バンドを従えたライブ・アルバムと来たもんだ。
1枚目が「トリビュート・トゥ・レイ・チャールズ」と銘打たれたレイ・チャールズへのトリビュート盤で、2枚目が「バック・トゥ・ファンク」と銘打たれたJB’s?ソロ時代の回帰盤。

ここ最近は、「サックス」よりも「歌唱」に肩入れしているのかな?と勘ぐりたくなるメイシオおじさん。
どうもおじさんは自分がレイ・チャールズに(歌声が)似ていることをどうして認めてもらいたいのか、本作でもサックスそっちのけで歌唱に没頭しています。まぁ、その渋い歌声は確かに似ていないこともないのだけれど、個人的にはおじさんの歌声よりもサックスを聴きたいんだよな…。ま、1枚目全ての曲で歌声を披露している訳ではないし、もちろんクールなサックスも聴けるのですが、実はあまりに2枚目が凄すぎて、1枚目は何だか準備体操が長い時間続いているような感じ。というか、1枚目そのものが2枚目のための準備体操といってもいいぐらい…それぐらい2枚目が凄いのであります(その種明かしは後ほど)。

ということで、ハッキリ言って本作の聞き所は濃厚ファンクが延々と続く2枚目に集約されてます。じゃあ1枚目は「斬り」か?といわれればそういう訳でもないのがまたこの作品のいいところ。
会場の盛り上がりもハンパではなく、特にメイシオおじさんのサックス…ではなくデニス・チェンバースのドラムテクが凄い!
じゃあ、何で1枚目と2枚目でこれほど落差を感じたのかというと、ハイ種明かし。

実は、ドラマーが異なるからなんですね。
それにしても、ドラム一つでこれほど音が変わるのか!?というくらいドラムの重要性を認識させられます。メイシオおじさんには悪いけど、デニスが打ち出すリズムが作品(ライブ)全体の質を高め、会場を盛り上げていることは間違いないでしょう。とりわけ「Pass The Peas」で披露されるソロドラミング、これを聴けるだけでもこの作品は「買い」なのであります。

毎日、例の福袋に入っていたBOSEのインイヤーヘッドホンでこの作品を聴いているのですが、重低音の響きが物凄くいい!だから、デニス・チェンバースのドラミングが最高に格好よく聞こえてしまうのでしょう。

あ、あくまでこの作品は「Maceo Parker」の作品ですのでお忘れなく。それにしても、デニスのリズムにきっちり合わせてくるメイシオおじさん他の演者も流石。
最大級の賛辞を送ります。大拍手。

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