Monthly Archives: 12月 2015

「まわしよみ新聞」のこと

毎朝、職場で2つの新聞を読み漁り、業務に関連するような記事をピックアップする、という作業が私の日課となっています。
その日その日でたくさんの記事が掲載されていることがあれば、ほとんど掲載されていないということもあります。恐らく、3月11日が近づくにつれ、そのボリュームは増えていくことになるのでしょう…。

「まわしよみ新聞」というのを御存知でしょうか。もちろんこの記事にたどり着いた方の中には「そんなの知ってるよ」とか「やったことあるよ」とか、ひょっとしたら「何を今さら…」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。

実は先日、この「まわしよみ新聞@青森」に参加してきまして、色々思うところがあったものですから、今日はそのことをネタにしようと思います。

まず、まわしよみ新聞が何なのかから説明しようと思いましたが、詳細に書かれた公式サイトがありますので、そちらをご覧ください。

うちらが学生だった頃は、雑誌「宝島」に「VOW」という読者投稿のコーナーがあって、それをまとめた書籍も販売されていました。(今はウェブサイトがあるみたいです)
その中で登場していたのがあり得ない新聞の誤植や変な新聞記事だったのですが、実は私、高校生の頃にそれを真似て新聞を切り取り、ありもしない記事や番組紹介を作り上げるという実にくだらないことを、ごくごく一部の仲間の間でやっていました。(…って私は一体、どんな高校生活を送っていたのでしょう。)

このまわしよみ新聞は、ネタを探すという点では共通していますが、自分が共感した記事や人に広めたいと思った記事を切り取るというものです。うちらがやっていたような、記事を捏造するものではありません。

何が凄いかといいますと、これ、「完全フリー&オープンソース」なんですね。つまり、別に許可なくとも誰でもやれるし、営利を目的としてやるんだったら御自由にどうぞ、ということ。

で、実際やってみるとホント楽しい。学校の教材なんかでも使えそうな感じ。切り取った記事を模造紙等に貼り付け、コメントや色んなことを書き添えていく。例えるならば、恐らく誰でも作ったことがあるであろう壁新聞、あれに近い感じでしょうかね。

年齢や性別にとらわれることなく、自由に参加することもできるし(実際、青森でのワークショップには小学5年の児童が参加、発表の際には自分の意見もしっかり述べていて、オジさんはちょっと感動してしまいました)、コミュニケーションツールにもなるわけです。

新聞

で、私が参画したグループは4人の構成だったのですが、年齢層がそれなりに近いということもあって、和気藹々とした雰囲気で進んでいきました。
机上に置かれたたくさんの新聞、これが地元紙のみでなく全国紙や業界紙など、いろんな種類の新聞があったり、昭和30年代の頃の新聞の写しがあったりと、ちょっとした新聞アーカイブスみたいな感じ。
多分、一般紙だけじゃなくスポーツ紙とか駅売りされているちょっと変わった新聞があっても、楽しいんだろうな、と新聞を切り取りながら考えていました。

DSC_9906

DSC_9912

ちなみに私がチョイスした記事は、東京鉄鋼販売業連合会という団体が挑戦し、ギネス記録を達成した「手でハート型を作って繋がった人の最も長いチェーン」(1936人参加)という日刊鉄鋼新聞の記事と、さいたま市にある鉄道博物館に展示されている蒸気機関車C57が転車台に移動したという記事(日刊工業新聞)と、地元東奥日報に掲載されていた「過去10年間の今年の10大ニュース」という記事でした。

何でこれをチョイスしたのかというと、前者二つはいわゆる業界紙の記事で、恐らく一般紙ではあまり見かけないちょっとマニアックな記事だったということ、地元紙の記事は、そういうことを語る季節なんだなあ、ということを感じさせたという安易な思考からでした。

他の方は古い新聞を切り抜いたり、掲載されている広告そのものを切り抜いたりしていましたが、その方々の言わば「センス」や「着眼点」を垣間見ることができますし、自分に置き換えたときに、果たしてそういう記事や広告を切り取るだろうか、という振り返り(言わば自分の着眼点の振り幅がどの程度なのか、という確認)をすることもできます。

DSC_9913

ただ、ちょっと怖いな、と思ったのが、一歩間違えると自分の嗜好や見識の押しつけになる可能性も秘めているということ。そのことを否定するつもりはないのですが、裏を返せば自分やその方の思想をさらけ出すという恐ろしさもありますし、ちょっと特異な考えの持ち主なのだろうか、という誤解を与えることにもなりかねません。

まあそれも、気になれば気になるのでしょうし、気にしなければいいといえばそれまで。ワークショップの基本である、「他人を否定しない、卑下しない、反論しない」ことを意識さえすれば、きっと「ああ、世の中には色んな思考の持ち主がいるものなのだなあ(棒読み)」という視点に立つこともできると思います。

今回は置かれていた新聞をぞれぞれ無造作にチョイスし、そこから記事を拾うという作業でしたが、例えば(あまり偏りすぎない程度の)何らかのお題を与える、といったやり方も「アリ」かも知れませんね。

色んな業界紙が存在しますので、異業種異文化の業界紙を持ち寄ってワークショップを繰り広げる、なーんていうまわしよみ新聞も楽しそうです。

いずれにせよ、最低限のやり方さえ踏襲すれば、「これは絶対」ということはありませんし、作成された新聞をどう活用するのかも、そのシチュエーションによって異なると思うので、さまざまな応用ができそうなツールだと思いました。

今季も開催決定!第2回弘前城リレーマラソン冬の陣

弘前公園内で繰り広げられるリレーマラソン、今年6月に開催された3回目の大会も、雨に降られましたが非常に盛り上がったようです(僕は仕事で行けなかったんだよね)。既に来年6月の開催も決定し、ある意味弘前公園の恒例イベントとして定着しそうな気がしています。

そしてこのリレーマラソン、今年に引き続き来年の2月も「冬の陣」が開催されることになりました。
今年の2月は、前日まで大荒れの天気が続いていたのに、開催当日となった11日はウソみたいな快晴に恵まれ、老若男女400人以上の方々が冬の弘前公園(西堀周辺)を駆け抜け、心地よい汗を流しました。

3回目2

1周約1.3キロの周回コースを3時間で何周できるかを競うという大会、今年の優勝チームは何と40周も走っていますが、そこはほら、何せ冬道雪道凍結路ということで、転倒してもゲラゲラ笑いながら襷を繋ぐという奇妙な光景が繰り広げられ、しまいには転倒防止用の砂が撒かれたという…。まあ、今年の2月は気温が3月上旬並みまで上がったということもあり、実際上着なしでも走れましたし、中には半袖ランパンという格好で走る強者もいましたからねえ。

そして、来年2月の第2回開催に向けて、参加申し込みが始まったようです。今回は第1回に続いて一般の部50チームを募集するほか、二人三脚の部、合コンの部なるものも設けられています(こちらは1周約300メートルだそうです)。

昨年参加して思ったこと、これ、チームや個人の走力うんぬんというより、走ることの楽しさ、特に冬に走れることの楽しさを実感できる大会です。
いや、もちろん昨年は天候に恵まれたということもありましたが、それを差し引いても面白いですよ。冬の時期、身体をもてあますことも多いと思いますし、逆に雪片付けで疲弊しているかも知れませんが、子どもの頃を思い出して外をかけずり回るのも楽しいものです。

ちなみに、今年2月の投稿はこちら。
第1回弘前城リレーマラソン冬の陣に参加してきました。

開催要項や参加お申し込みは、こちら↓から。

弘前城リレーマラソン冬の陣

プリンス、「HITnRUN Phase Two」を突如発表!

あまりにも突然かつ唐突すぎる発表にビックリしてしまったんですが、この間の日曜日(日本時間の13日)、我が愛しのプリンス御大が僅か3か月というインターバルで、アルバム「HITnRUN Phase Two」を発表しました。
既に日本国内でもちょっとした話題になっておりまして、多くのブロガーの皆さんがこの内容に関する投稿を行っています。後塵を拝してしまいましたが、ちょっとだけ私も投稿させて下さい。

…といっても今回も、前作「HITnRUN Phase One」同様に音楽ストリーミングサービスのTIDALから配信しており、日本国内で聴くことができるのは触りの30秒だけ。恐らくそのうちiTunesでの発表や、CDでの発売開始があるかも知れないので、期待しながら待ってみましょう。…と思ったらiTunesでの発売が始まったようで…仕事早いな、おい。

phasetwo
01 Baltimore
02 RocknRoll Love Affair
03 2 Y. 2 D.
04 Look at Me, Look at U
05 Stare
06 Xtraloveable
07 Groovy Potential
08 When She Comes
09 Screwdriver
10 Black Muse
11 Revelation
12 Big City

収録されているのは12曲ですが、うち半分は既発曲です。なので、新旧織り交ぜた何となくまとまりのない作品なのかな、と思いきやそうでもなく、古い曲でも新たなアレンジが施されているものもあり、むしろ楽曲に壮大感を増したというか、奥行きが深くなったというか、思わず「なるほどなあ…」といった感じを抱いてしまいます。そういう意味では、恐らく「Phase Oneよりこっちの方が好き」、というファンが多そうな気がしないわけでもありません。少なくとも僕はPhase Oneより好きかも。あ、でもこの2作は通しで聴くのがいいのかな。

ただ疑問なのは、確かに早い時期に「Phase Two」が発表されるのではないかという噂はあったのですが、何でこのタイミングなのかなあ、と。
そこで何となく頭をよぎったのが、11月に発生したフランスでの同時多発テロ事件のことでした。プリンスはその頃、欧州ツアーをスタートさせていたのですが、この事件を契機にツアーの予定を全てキャンセル(延期)してしまいました。
そのお詫びというわけではないにせよ、多少なりともあのテロ事件のことが彼の意識に何らかの影響を与え、急遽「Phase Two」の発表に至ったのではないか、という勝手な推測をしている一ファンです。それが、前述の「なるほどなぁ…」という感想に繋がっています。

前作のように突如国内盤の発売が決定、なんてこともあるのでしょうか。まあ、この辺は事情に詳しい方々に聞いてみないとわからないですけどね。
となると更なる疑問が沸いてくるのですが、当初噂されていた形態での「Phase Two」ではなかった、ということで、「Phase Three」も…って、それはないか。

僕がAmazon Fireタブレットでやってみたかったこと

なければなくてもいいけれど、あると何となく重宝しそうなもの。
先日勢いで購入したAmazon Fireタブレットは、僕にとってそんな位置付けのいわゆる「オトナのオモチャ」みたいなものです。

7インチ、8GBのメモリを搭載し、microSDカードで128GBまで拡張可能である一方、解像度は1024 x 600 、カメラの性能も200万画素という一昔前のガラケーみたいなスペックと正直今ひとつながら、何せ1万円を切る価格というのが凄いわけですよ。
8,980円、何かバーゲンセールの投げ売りみたいな価格設定ですが、更に年3,900円のAmazonプライムに登録することにより、4,000円分のAmazonポイントがバックされるということで、実質5,000円を切る価格でタブレットを手にすることができるわけです。
僕はこれまでタブレットを所有したことがなかったので、まあ、「お試しタブレット」だと割り切ればいいんだろうな、みたいな気分で早速食指を伸ばしてみました。

某雑誌では、「こんな中途半端なスペックのタブレット、買わない方がいい。安物買いの銭失い」みたいなことも書かれていて、正直あまり評判はよろしくないみたい。
何がよろしくないかというと、まずその独特なOSであるFire OS 5 「Bellini」への抵抗があるんじゃないか、と。もう一つは、Amazon独自のアプリに埋め尽くされた画面。そして、Googleのアカウントに対応していない、というのが一番痛い。
…まあでも、よく考えてみると他のタブレットと違って、Amazon仕様に特化されたものなんだからこれはこれで仕方がないのかな、と思っていたのですが。
で、Amazonプライムに仮登録して購入してみたFire、まず何をやったかというと、ビデオから映画「ビーン(字幕版)」をダウンロードしました。言わずもがな、Mr.Beanの映画ね。
この作品を含めて、プライム会員向けに無料で提供されている動画が多数あります。WOWOWで放映されたドラマなどもあります。これをmicroSDにダウンロードしてしまえば、いつでもどこでも観られるワケですね。ただ、正直申し上げて私、映画や動画はあまり観ないので…(この時点でタブレットの購入動機がブレまくっています)。

Amazonアプリストアには、約30万本のアプリが登録されていますが、GoogleのPlayストアは140万本以上。AppleのApp Storeをはるかにしのぐ数のアプリが登録されています。
App Storeのアプリは別として、Playストアに登録されていてAmazonアプリストアにはないアプリを使うことはできないものなのかねぇ…。

…と思っていたら、やはりありました。ググってみたらすぐに出てきました。
モニョモニョすると、特殊なOSを採用しているFire上でもPlayストアが動作し、Amazonアプリにはないアプリの登録が可能となります。というのもこの特殊なOSが、Android OSをベースにしたものなのだからだそうで。

AmazonだとKindleという電子書籍がありますが、なんと、モニョモニョした結果、Xperiaの上で起動していたSonyの「電子書籍Reader」が起動するようになりました。これ、Amazonアプリストアにはなかったアプリです(って、当然か)。
正直言って、これだけでもこのタブレットを購入する意義がありました(購入動機のブレが解消されました。よかったよかった)。

更に、家計簿ソフトとして重宝している「Money Forward」も起動するようになりましたが、画素数の低いFireに装着されたカメラでのレシート読み込みには、どうやら対応していないみたいです。

この他、Amazonアプリストアにはない「LINE」も一部機能が制約されているものの(コインが使えない?)インストールできるらしいです。

一方、写真投稿のSNSである「Instagram」が利用できないほか、FireにはGPS機能がないため、GPS機能を利用するアプリは正常に動作しないらしいです。ということは、「Nike」 や「Runtastic」などのランニングアプリも動作しない、ということに。時々ランニングを嗜む私、さすがに300グラムを超えるこのタブレットを持参して走る気はさらさらないので、GPS機能はいらないといえばいらないし、そもそも200万画素のカメラでInstagramに投稿する気にはなれないのですが…。

僕は敢えてXperiaを音楽再生機器として利用し、Fireについては電子書籍やダウンロードした動画を楽しむ副次的な利用に切り分けようかと考えています。

FireはBluetoothにも対応していますので、将来的にはアレですかね、大して観ることもない動画をインストールして、Bluetooth対応のイヤホンを装着して、ジムで活用するなんてこともやってみたらいいんですかね。何せFireのスピーカーがショボ過ぎます。まあ、日常的・汎用的に利用できるほどのスペックでもなさそうなので、あまり期待しちゃダメなんですけど。でも、もしもFireで音楽を聴くのであればイヤホンは必須だと思います。

実質価格5,000円弱のタブレット、画面が割れたり壊れたりしないのであれば、少しぐらいの酷使もそんなに気にはならないことでしょう。
Amazonに特化したタブレットだけど実質5,000円弱だったらいいか!と購入してみましたが、Playストアのアプリをインストールできるようになったのは、かなり大きいかも知れません。

 

万年筆のこと

突然だが、僕は万年筆が好きだ。
初めて万年筆を手にしてみたのは、多分小学校に入学するかしないかの頃だったと思う。たまたま父が机上に置いていた奇妙な形をしたそのペンに手を触れ、何を思ったか僕は覚えたばかりの字を書き始めた。上手く書けず四苦八苦していたところに父が登場、こっぴどく叱られたことを朧気ながら覚えている。
あの日以来、「万年筆=持ったら叱られるペン」という印象をしばらく拭えなかったのだが…。

大学に入学した頃、初めて自分のお金で万年筆を購入した。確かパイロットの安物ではあったが、初めて「自分のもの」として手にした万年筆に優越感を覚え、その後も色んな場面で万年筆を走らせる機会が増えた。初めて購入した万年筆は、いよいよインク漏れが激しくなり数年前にさよならしたけれど、ひょっとしたら修理でもう少し長く使うことができたかも知れない、と回顧している。

最近では雑誌の付録として万年筆が登場することも多くなり、ついつい色んな雑誌の付録に食指を伸ばした結果、気がついたら手元には5本以上の万年筆がある。
とはいえ、そのうち実際に使っているものは2~3本のみ。なので、うっかりするとインクカートリッジのインクが蒸発又は固形化してしまい、何も書けなくなった、ということも少なくない。まあ、そうなってしまった場合はインクカートリッジを取り出した上で、ペン先をぬるま湯に浸すという作業を行えば、再び使用可能になるのであまり気にはしていないのだけれど、ぬるま湯に何度も浸す作業は万年筆そのものの劣化、つまり耐用年数の短縮を招いていることだろう。

ちなみに実際に使っている中でも使用頻度が高いのは、LAMYのサファリ(2015年限定色のネオンライム)と、無印良品のポケットアルミ万年筆。というか、この2本があれば他の万年筆は正直言っていらないぐらいなのだけど。

LAMYの万年筆については、胴体の一部が空いていて、中のインクの量が確認できるのがいい。手にしてみるととても軽いし、とてもチープに見える。それに、若干太めに見えるので日本人の手には馴染まないのかな?と思ってキャップを外すと、指がかかる部分2か所が窪んでいて、長時間使ってもあまり疲れない。インクの量も安定していて、何よりも、ペン先の太さを選べるのが嬉しい。ちなみに私、一番細いペン先を使っております、ハイ。

一方、無印良品のポケットアルミ万年筆(以下敬意を込めて「ポケ万」と呼ばせていただく。)は、メモ帳やスケジュール帳でもペン先を走らせる機会が多く、元々小物に偏りがちな僕の嗜好とも相まって、重宝するアイテムの一つとなっている。(実のところこちらを使う機会はLAMYと比べてもかなり多い。)

そもそも比較すること自体がナンセンス、と怒られそうだが、やはり雑誌の付録についている万年筆とこれら2本、根本的に書き味が違うのである。ペン先を走らせるときに引っかかりがないというか、なめらかな書き味ってきっとこういうことなんだろうね、みたいな。そういう点からすると、書き味に関して僕の中では、

LAMY >>> ポケ万 >>>>>>>>>>>> 雑誌の付録万年筆

ぐらいの差があると思っている。

元をたどるとこのポケ万は「OHTO Tasche」のOEMらしく、OHTOのそれと比較検証しているサイトも幾つかあるようだ。そこでも書かれているけれど税抜き1,500円という価格設定は、この手の代物にしては「ん?」ということのようだが(要するに高い)、そもそもこういった万年筆がないことを考えると、まあまあ妥当な価格なのではないかと僕は割り切っている(ちなみにOHTO Tascheは、税抜き1,000円だったらしい。)

ただ、当たり前のことだけれど、アルミの質感をそのまま残しているため、キャップを本体軸の反対側に装着するとき(装着することで、普通の万年筆と同等の長さとなる)などは、アルミ独特の感触が手にも耳にも伝わってくる。そして、使用しているうちに、アルミキャップを反対側に挿入した際に、ペン先の反対側(胴体の頭となる部分のみ)がキャップと一緒に取れる、という惨めな事態に陥ることもある。(ちなみに私のポケ万は、胴体側の頭の部分が取れます。)

使用可能なインクカートリッジについては、雑誌の付録万年筆は欧州共通規格のショートタイプ、主なものとしてモンブランのインクカートリッジあたりが適合する模様。LAMYは完全に独自路線だけれども、カラーが豊富。

ポケ万も、一見すると欧州共通規格なので、モンブランのインクカートリッジも大丈夫…と思ったら、何と合わない。
本当にコンマ数ミリ単位の差だと思うのだが、胴体の頭部分のねじが収まらないという悲劇。
色もデザインも自分にピッタリだと思って購入した衣装が、サイズが小さくて入らない、ぐらいの衝撃。

ちなみに、日本製の万年筆は全て独自路線。パイロット、プラチナ、セーラー、いずれも互換性はないみたい。まあ、今となって共通規格を期待するのは無理だろうね。

前述のとおりポケ万のインクカートリッジは、欧州共通規格が微妙に適合しないことから、一番いいのは無印良品で販売されている2本100円(税抜)のアルミ丸軸万年筆用のインクカートリッジ、ということになるのだけれど、正直言って割高感は否めない。(というか、無印良品という名のブランド化が進んだことで、割高な商品も決して少なくないと感じるのは、僕だけではないと思うんだけど。)
だったら、最初からOHTOのインクカートリッジを買えばいいのだ。6本200円(税抜)。こちらの方がはるかにお買い得。(裏を返せばこれ、雑誌付録の万年筆のインクカートリッジとしても使えるということに。)

さてこのポケ万、一時期店頭から姿が見えなくなっていたのだけれど、最近パッケージも新たに無印良品の店頭に並んでいるのを見かけた。
留意しなければならないのは、同じ規格、サイズ、パッケージで、シャープペンシルとボールペンも販売を開始しているということだ。
4934761849706_400

4934761849713_400

4934761849720_400
パッケージの裏に商品名が書かれているので、万年筆だろうとシャープペンシルだろうとボールペンだろうと、そこはしっかり確認して購入した方がいいし、キャップを装着したままこの3つを並べると、どれが何だかわからなくなるので要注意。

ということで、ここ最近のイチオシ万年筆のご紹介でした。では。