弘前市長選挙の話でもしようか…。

このブログの閲覧者も減少傾向にあるようなので、さらに追い打ちを掛けるようなネタをぶつけてみようと思う(おいおい)。
今出てくるネタって、この程度のもんさ。もうちょっと落ち着いたら、もっと面白いネタも出てくると思うんだけどな。


2月末に市町村合併した新・弘前市の市長選挙が、4月9日に公示された。4人が立候補したが、どうやら旧市長のK氏(自民・公明推薦、社民支持)が一歩抜け出た模様らしい。


正直言って、旧市の市長K氏にはガッカリさせられることばかりだった。
彼にリーダーシップの資質があるかといえば、ハッキリ言って「YES」と答える人は少ないのではないだろうか。与党政党の大船に乗っからないと何も出来ない、というか、あの党があったからここまでやって来れた、といっても過言ではないだろう。
結局のところ、何年経っても元市役所職員の域を抜けていないことが失望させられる一番の要因のような気がする。いつまで経っても役所感覚が抜けきっていないのだ。だから、自分から積極的にアピールすることがほとんどない。その代わり、長いものにはどんどん巻かれるタイプだ。
中心市街地を空洞化させたのもK氏の責に帰するところが大きい。東側に商圏を広げすぎたと反省したのか、西側地区に予定されているショッピングセンターも許可してしまうあたり、嗚呼この人は中心商店街のことなんて全く頭にないんだな、という気がする。大体にしてそのショッピングセンター、建設予定地は旧市長のすぐ近所だっていうんだから失笑してしまう。合併だって、当初30万都市を目指すといっていたはずなのに、結局合併したのは3市町村のみで、人口も20万人足らず。さらに、このご時世にあって相変わらずハコモノ建設を公約にしているあたりが、もはや時代遅れの域に達した老獪を匂わせる。

対抗馬の一人、医師のS氏。かねてから市長選挙への出馬は噂されていたから、満を持しての登場、といいたいが、こちらは参院議員現職の妻の後塵を拝することがよほど癪に触ったのだろうか。家族は大反対したらしい。ちなみに、家族に大反対されると大概何かが微妙なズレを起こして失敗するということを身内で体験しているだけに、果たしてこの辺りの影響がどこまで及ぶか。また、話題ばかりが先行していたものの政策が全く見えてこない。妻の所属する政党の支援を断ったというのも、この期に及んで党首が交代したことを考えると、勝ち馬に乗り損ねたような感じ。お世辞にも表情に明るさがあるとは言いがたく、明るい市政運営というまでには遠く及ばなそうな感じ。

もう一人の対抗馬、元県議のS氏。「新しい街に新しい風を!」といったことを謳っているようだが、S氏自身が既に69歳であることを考えると、今更新しい風という口でもないだろう、という気もする。彼の公約で笑ってしまったのが「フリーゲージで新幹線弘前乗り入れを」というものであった。それも、秋田新幹線の延伸で、ということを言っていたような気がする。弘前から秋田まで2時間、秋田から盛岡まで1時間40分も要することを考えると、フリーゲージでの乗り入れが何の意味を成すのか、理解に悩む。

もう一人、出遅れを報じられているこちらもS氏(共産党推薦)。市民団体の推薦を受けて、という触れ込みだったが、蓋を開けてみると批判ばかりが多いように思われる。確かに、自分を正当化する最も簡単な手法は、他人を批判することだと思う。しかしそれでは、自分がどういった考えを持ってどういう意志でこの戦いに臨んでいるのか、といったことが全く見えてこない。

僕も候補者を批判ばかりしているように思えるが、それは新市運営への期待の裏返し、ということで。って、ちょっと厳しいな…(笑)。
有権者の4割が投票する候補を決めかねている、とは言うが、裏を返せばそれだけ候補者に魅力がない、あるいは政策が見えないといった不満があるからだと思う。正直言うと、僕もその4割の一人だ。まず一番の理由が、候補者の掲げる公約と市民の思う腹が異なるところにある。弥生地区に予定されているレクリエーション施設の建設是非を公約に掲げ、そのことを煽る候補が数名いるようだが、市民の関心というのはそんなことよりも雇用の問題であり、地域経済の問題であり、産業の問題にあるということが、この候補者達には理解できていないようなのだ。だから、何を言っても響いて来ないのだろう。

16日に投開票が行われるが、結局は組織力がモノをいうのか、それとも何か見えざる力が働いて無党派層を動かすのか。
取りあえず、投票には行こうと思う。投票する候補が決まるかはわからないけれど。

一番怖いのは、投票率がやたらと低いこと。なぜならそれは、市民の候補者への期待の薄さと、新市に対する思い入れの薄さを如実に表すことになるからだ。何の選挙でも同じことが言えるが、誰がやっても一緒、どうせ何も変わらない…。そう言わずに、まずは一票投じてみましょう。物申せるのも権利を行使してから。後世に誇れる素敵な街になって欲しいものです。

8 thoughts on “弘前市長選挙の話でもしようか…。

  1. きっこ

    毎回見てますよ?♪
    よく、こんな毎日色々考えるなって、感心してます(^^)
    k氏って、私ら小学生の頃から市長でしたっけ??

    Reply
  2. じゃん子

    気になってたんだよね、このネタ(笑)。
    あ、私もチャイ好きです!
    私が市民だったら絶対投票に行かないぞ。
    魅力もないし若さもない。
    かと言ってこの人こそ!って人も思い当たらない・・。そういう市になっちゃってちと悲しいわ。。
    nonvey、出馬してみればよかったのに(爆笑)。もちろんウソですw

    Reply
  3. nonvey

    思いがけずmixiに反映されていたのでビックリしたよ。
    >きっこ姐
    K氏は4期16年市長を務めました。小学生の頃は、亡くなった先代の市長と思われ。年齢詐称はできませぬゾ(笑)。
    >じゃんこ
    まぁ…確かにこの面子じゃ投票する気が失せますな。自分が思い描く全ての理念と合う候補者なんているわけありません(だったら自分で出馬しろ、という話になると思います)。最終的には消去法で候補者選定、ということになるのかな。俺が出馬したら……アハハハ(汗)。

    Reply
  4. へなこ

    も、もしかしたら、と思ったら、次の日のブログの内容なのですな?

    Reply
  5. へなこ

    もしかしたら、もしかするかも、が現実になるといいな?!と私はずっと思ってますよ!
    ますます元気な姿を見たい!

    Reply
  6. nonvey

    元気であって欲しい気持ちに異論はありませんが、他人様にご迷惑を掛けるようなことを認めるわけには行きませぬ。
    それが、僕の考え方なのです。
    もちろん、願わくばもう一花咲かせて欲しいとは思っていますが…。

    Reply
  7. nonvey

    で、結果は意外にも元県議のS氏が当選。自公両党の全面的な支援を受けていたはずの合併前の元職は、思っていたほど票が伸びず、次点。
    これは、えらいことになりましたな。県内10市が全て保守系市長で固められるかと思ったら、ここで牙城が崩れました。しかも、地元でもかなり力を有する国会議員のお膝元で敗れたのは痛手では!?
    どうなる弘前市?新市長には議会運営など難題が待ち受けていると思いますが、是非乗り切って欲しいモノです。あ、非自民票が集まった結果なのですから、手のひら返しは厳禁ですぞ。

    Reply

Leave a Reply