Monthly Archives: 5月 2004

開き直り

今日は、財政課の担当主幹に対するヒアリングでした。汗を掻きながら事業概要を説明。何とか自分の持ち場を終えて課に戻ると、衝撃の事態が待っていました。
実は来月7日から、会計検査が始まります。会計検査というのは、国が都道府県や地方自治体に歳出した補助金や事業費が正しく使われているか、事業内容に問題がないかを検査するものです。
私は課の「連絡員」という役目を仰せつかっていたのですが、何と、私の担当する業務が、抜き打ちで会計検査の対象になっているらしいという情報が。
程なく、某県からの検査概要がファックスされて来ました。
内容をみて愕然。
丸一日、検査員と県の担当職員は、丁々発止の過激な発言を繰り返していました。というか、ほとんど喧嘩腰でのやりとりが克明に記されていました。それも、4時間分…。
いやぁ…参ったなぁ。まだ着任して2ヶ月、完璧に仕事の内容を把握しているワケもなく、この状況のまま会計検査に臨むのは非常に辛いものが。
就業時間までの約2時間、検査概要に見入っていました。周囲は、腫れ物に触れちゃいけない、くらいの感じで誰も話しかけて来ない。いや、話しかけられても気づいていなかったのかも知れません。それくらい真剣に見入っていました。
考えても仕方がない。この場は、開き直るのが一番いいんだ。そう言い聞かせていたら落ち着きました。でも正直、これは正念場です。ほどほどに頑張ります。

一体何を信用すればいいのか…

ここまで来ると、呆れを通り越して情けなくなってきます。
民主党新代表に就任するはずの小沢氏が、「国民年金未加入期間があったため」代表就任を辞退、だそうな。
こうなると、夏の参院選は、候補の条件として間違いなく年金加入を問われそうな気配です。
政治生命を脅かすものではないにせよ、江角マキコに始まったこの問題は、福田官房長官の突然の辞任を経て、取りあえず未加入未払いの議員は要職を辞する、というシナリオが出来つつあるようです。
恐らく、ここで与党は年金改正法案を一気に可決へ持ち込もうとすることでしょう。
でも、ちょっと待った。
今このタイミングで年金改正法案を通すということ、それは国民の意向を完全に無視するということになるのではないのかな。取りあえず先に、自分たちの年金問題をどうするか考えることが必要と思われるんですが…。
まぁ、こうなってしまうと政治不信というレベルの話で済まされないワケですけれど。
今週末には首相の再訪朝を控え、今週から来週に掛けて政界は大きなうねりを生み出しそうな気配ですな…。
信ずるものは救われる、といいますが、信ずるものがない場合はどうしたらいいんでしょう。

昨日初めて

女子バレーの試合をテレビで観ました。バレーを観るのは本当に久しぶり。相手は目下全敗中の台湾ということで、さぞかし安心した試合運びなんだろうと思いきや、いきなり第1セットを落とすという有り様。既にアテネ行きを決めたので、気が緩んだのかな?結局第2セット以降は気を取り直し、安定した試合運びで「圧勝」…だったんだろうか?
ちなみに台湾、日本の試合でようやく、今大会「2セット目」を奪ったんですね…。
で、会場を観て気になったこと。といっても、誰もが思っていることだろうけど。
選手交代の際、控えの選手がやたらと汗を掻いているのは、何故?単に汗かきなだけなのか、それとも会場が熱気に包まれているから?
で、その熱気に関すること。今に始まったことではないと記憶しておりますが、お客さんはバレーが目当てなのでしょうか。それともジャニーズの何とかがお目当てなんでしょうか。テクニカルタイムアウトの時、延々と会場内に曲が流れているというのも何か異様というか、気が散らないのかなぁ、という気もします。もっとも、日本で行われているからこそあの雰囲気が醸し出せるんでしょうけれど、アテネではそうは行きませぬ。
というか基本的な疑問として、バレーボールの世界レベルの大会って、日本で行われることが多いと思うのは気のせいでしょうか。
試合開始前の選手紹介って、以前からあんな感じでしたっけ?さながら大リーグかK-1か。柔道の時もそうでしたが、最近はああいう試合前の「イベント」に手間暇掛けているんですね。
いずれにせよ、アテネで本領発揮できますよう。

1.2.3..ダァ!?

本当に不思議なモノで、昨日日記でいろんなことを書いたら、飲みの誘いがありました。それも、以前同じ課でお世話になり、以降青森に行くたびに一緒に飲んでいた方からのお誘い。呼ばれるままに店に向かってみると、そこにいたのは、誘って下さった方、そして僕がその課に配属したときの前任者、職種は異なれど僕とその課で入れ替わりになった方、そして、苦しみもがいていた3年目に、同じ事務所に新採用としてやってきた方でした。要するに、僕のいい面も悪い面も知っている方ばかり。とても楽しい飲み会でした。
20時頃に一軒目を出て、電車の時間まで駅前で飲もうということに。
青森駅前には、こういう「時間つぶし」の店が点在しています。1本60円の焼き物を、5本300円で「盛り合わせ」と名を変えて出すモツ焼き屋、日中はごく普通の食堂なのに、夜になるといわゆる「モッキリ屋」になる食堂。僕はかなり好きな一角です。いずれの店も、日本酒は間違いなく二日酔いを招きそうな酒ばかりですが(笑)。
で、昨日訪ねたのは「一二三食堂」。店先には、「ここで立ち小便しないでください。鉢が枯れます。」と小さく書かれているのが何ともお茶目です。「一二三」はもちろん「ひふみ」と呼びます。我々は隠語で「ワンツースリー」と呼んでいますが…(って、そのまんま)。
既に20時を過ぎているのに客は大勢。定位置の通称「VIP席(壊れ掛けのソファ)」は、相席の客に占領されていました。

一体何時まで営業しているのか非常に謎なのですが、店を出た22時頃でも、まだ客がいました。
ちなみに。
頼んでもいないのに出てきた「突き出し」。いわゆる「お通し」ってヤツでしょうか。
しかし、日本酒頼んだのにバナナっていうのは、いかがなものかと…。

余談ですが、以前この店を訪ねたときには、会計時に「ヤクルト」に似た飲料を頂戴しました。それも、人数分。サービス度満点です。

カミングアウト

最近、また手荒れが始まりました。
かつては、指先から手のひらまで、皮膚が1枚も2枚も剥けるような酷い手荒れだったのですが、今回はまだ初期段階でとどまっています。
実は、以前ある方が私の手のひらを見て、「自律神経失調症の気があるね」とおっしゃったことがありました。
あながち、間違っていないのかも知れません。
遡ること今から8年前。私は一度、本当に死にそうな目に遭ったことがあります。急性心筋梗塞。血圧は180、脈拍が200を超える状態で、妹の手によって病院に担ぎ込まれました。妹に言わせると、「顔が灰色で、死んだ人みたいだった」そうです。医者からは一言、「完全にストレスだね」と言われました。
その頃私は、勤務して3年目だったのですが、3年目の職場で自分の居場所をなくし、自分の方向性すら見失っていました。やることなすこと全てを当時の同僚たちに否定され、何をしたらいいのかわからなくなってしまったのです。タバコの量は増え、寝酒にバーボンをロックで流し込むという日々。手足にしびれを感じた数日後に、その症状は現れたのです。
幸い軽度だったため、検査入院などもなく、そのまま帰宅することができました。当時、「この世から消えてもいいかなあ」なんてことも朧気に考えていましたが、いざ死を目前にして「嗚呼、死ぬかと思った!!」。所詮そんなものです。
私の職場のいいところは、1年経てば数名は係のメンバーが替わるということです。「あの人イヤな人だなぁ」と思っても、3年も我慢すればサヨウナラ。私も、そんな地獄のような職場から翌年抜け出すことができました。
直後に結婚。そして単身赴任。
その後改めて診察してもらうと、どうも狭心症の気があり、高血圧症になっていることが判明。現在は投薬による治療で、ほぼ完治の状態になりました。手のひらを見られたのも、そんな治療途中のことでした。
当然、タバコはキッパリとやめました。今は他人の煙が不愉快に感じるくらい(笑)。
あれから8年、いろんな職場を2年サイクルで転々とし、大学院派遣を経て新しい職場に来ました。就職して11年を超えましたが、「他部からの新参者」であるためほとんど知り合いもおらず、まだ自分のスタンスを確立できないまま試行錯誤を続け、1ヶ月半が経過して現れた今回の症状。今の職場は、居心地がいいわけではありませんが、悪いわけでもありません。2年ぶりの「現場復帰」が、初めて事務方さんばかりの職場だったということで、戸惑っているのかも知れません。
ただ、8年前に植え付けられた悪い癖だけは払拭されずに未だ苦しんでいます。それは、初めてお会いした人に対し、警戒心を抱いてしまうこと。結果としてそのことが、自分に対しても跳ね返って来るために、気が付くと殻に閉じこもっていることも。これ、ホントに悪い癖です。もう少し自分の仕事に自信を持てるようになれば、もう少し職場の雰囲気に溶け込めれば、恐らく手荒れも消えてくることでしょう。
なぜ今日この日にこんなことを日記にしたか?そのことは、今は自分の胸にしまっておきたいと思います。
キーボードを叩きながら耳に流し込んでいたBGM:
平井堅「LIFE is… 〜another story〜」
鈴木雅之「Boy,I’m gonna try so hard.」