最近、連日のように職場に掛かってくる、仕事とは全く無関係の電話がある。
都内マンションの一部屋を購入しないか、損はさせない…といった内容らしい。いわゆる投資マンションの電話勧誘だ。
一度取り次いで話に乗ったが最後、延々30分は話を聞かされることになるようだ。

その昔、シカゴのコーンだったか小麦だったかに先行投資しろという電話がしつこく掛かってきて、挙げ句の果てに職場に押しかけてきた連中がいたが、このご時世なのでそういう強行手段も取ることができないのだろう。

しかもその時は、時間外に押しかけてきたと思いきや、約2時間丸まる職場のテーブルを占拠し、ターゲットにされた職員が頑なに「イヤだ」と言っているにもかかわらず、しつこく食い下がって来やがった（結局誰かが、「これからこのテーブルを使いますので、そういう話は他の場所でやってもらえますか。」と言ったら、あっさりと退散したが）。

あの日以来、投資話を持ちかける電話は、一切取り次ぎをお断りするようにしている（取り次げ、と言われれば別だが、今のところ取り次ぎを要望する人はいない）。

さて連日の電話、掛けてくる先方は毎回同じ輩であったが、うちのグループではそんな投資話に興味のある人は皆無（その割には皆さん賭け事が好きではあるけれど）なので、一切取り次ぎをしないという暗黙の了解が流れており、掛かってきた電話が誰を指名しようとも、残念ながら俺の前でシャットダウンされる。

基本的にうちのグループに掛かってきた電話は、俺が最初に受けるからだ。

余談ではあるがこの投資マンションの電話、俺を指名したことは一度もない。なぜなら、恐らく利用しているであろう職員名簿の中では、俺の名前が一番下にある＝収入が少ないから話にならない、ということなのだろう。
それも失礼な話だ（笑）。

企業名を語ると繋いでくれない、というか誰もそんな雲を掴むような投資話は相手にしないということは、先方も最初から分かりきっているのか、最近では企業名すら名乗らずオカザキ、もう一人はハラダとしか名乗らない。しかし、毎度毎度聞き覚えのある声で、背後から同じような電話を掛けているであろう賑やかな声が聞こえてくるので、残念ながら席にいようともお取り次ぎすることはしない。

そもそも、諸事情により職員名簿を販売していることが誤りだと思う。
大体この名簿、俺の名前を掲載していいなんて許可出していないし（笑）。

こうなると、個人情報保護もクソもあったものじゃない。これじゃ先方に何を言われても太刀打ち出来ないではないか。
ったくよー。
といいながらも、今のところ「被害」は皆無。
強いていえば、この電話に受け答えしなければならない俺が一番の被害者だろうか（笑）。

先方も「仕事」だということは重々承知の上。
しかしよく考えてみよう。

何千万円もするような投資話を、見ず知らずの輩からの電話一つでOKする人なんて、悪いがうちの職場には誰もいないぞ。

先般、取り次ぎされた相手に対し「何度電話しても時間と電話代のムダですから。….ハイ、ご苦労様。」と言って電話を切っていた人がいた。全くもってその通り。

損はさせないというのは、財産を沢山持っている人が「負の財産」を持っている時に初めて、相続税軽減等のメリットがあるという話で、自宅のローンも払うのがやっとのような状況で、何を資産運用しろというのだろう。大体、そんなに儲けるというのなら、自分たちが率先してやればいいではないか。

どこの企業とは言いませんが、ここに電話をして取り次いでもらおうなんてことに労力を注ぐくらいなら、他のもっと潤沢な方々をターゲットにした方がいいですぞ！！