世界の中心で、「タイ!」と叫ぶ

皆さんこんばんは。一瞬のチャンスをモノに出来る人間こそが勝者たることを実感したnonveyです。
一昨日の日記にも書きましたが、今日は自身3度目となる船釣りでした。狙いはズバリ、陸奥湾の「タイ」。
しかしこれまで二度の船釣りは、いずれも惨敗。2度あることは3度あるのでしょうか。それとも3度目の正直となるか…そんなことより、夢見もあまりよくなかったし、天気と波の具合が気になっていました。
13時に青森港のマリーナから出港、湾内へと進出。今回も、釣り竿をS先生から借りました。タイを釣るための竿なんぞ、僕は持っていないのです。それでも、リールは自分のものを持参、しっかりと新しい糸を巻き、セッティング。ちなみに今日の乗船メンバーは私を含め5名。いずれも釣りに関しては玄人さんばかりで、僕は皆さんの足手まといとならないように気を遣っていました。
何せ不得手とする新月。波はほとんどなく(お陰で船酔いしませんでした)、しかも潮も全くといっていいほど動いていないようでした。こうなると、魚の活性が低く、釣りになりません。それでも、40分ほど経ったときに初めて僕の竿にアタリがきました。それも、かなり明確に。「来た!」一瞬竿を止め、食いついたその瞬間、グッと竿を上げました。「来た!」リールを巻き、手応え充分…と思ったら、フワッと竿が軽くなりました。嗚呼。バラし名人の本領発揮。一同「またバラしたの?」と失笑。
いいんです。他の人たちには、アタリすらないんですから…。
その後最年長のSさんが、何故かエイを釣り上げましたが(ちなみにエイはしっぽに毒を持っているので危険なのです)、それ以降は全く釣れる気配なし。船頭さんが「移動しようか」と提案。何となく焦燥感漂う中、約10分ほどで次のポイントに到着しました。いきなりヒットは、アイナメ。でも僕ではなかった…。その後もソイ、アイナメがポンポンと釣れるのです。僕以外は。
本当に何も釣れない。満潮時間が近づくにつれ、ますます焦燥感、いや失望感が漂ってきました。
「多分、仕掛けが悪いのかも知れない。」そう思った僕は、軽めの錘の付いた針に取り替え、みんなが狙う方向とは違う方向にキャストしました。着底したのを感じながら、何度となく竿を上げては煽ってみます。
「ダメだ…」と思い竿を上げたその時。ガツン!!!
「!!!!?」


竿が大きく撓り、明らかに何かが食いついている気配。これは、海草に引っかかったのではありません。
リールから物凄い音を立てて糸が出ていきます。
「タイか!?」「いや、エイか?」「ウグイ?」「アイナメかも」
全員が集まってきました。
「我慢しろ!」「頑張れ!」
そんな声が聞こえたような気がしますが、まだ見ぬ獲物と格闘する僕の頭の中は真っ白に。
物凄いブッコミです。こんなに糸が引っ張られるのは、見たことがありません。
耐えてはリールを巻き、耐えてはリールを巻き、何度も急激なブッコミを受けながら、ようやくぼんやりと魚影が見えてきました。
「タイだ!!」全員が歓喜の声。船頭さんに玉網を入れてもらい、上がってきたのがこのタイ。

ご覧ください。顔が完全に引きつっています。しかも今にも泣きそうです。ちなみにこの真鯛、体長はなんと64センチ。それも、僕自身にとって「初物」のタイが、この大きさ。
他の船も苦戦が強いられているという情報の中、まさにワンチャンスをモノにした、というか「偶然釣れた」真鯛と言っても過言ではないでしょう。満潮時の3分前。しばらく全身の震えが止まりませんでした。もうこのまま帰港してもいい。本当にそう思いました。それから3分後、少しだけ動いていた潮の動きがピタリと止まり、以降「下げ(満潮時が過ぎ、潮が動き出す時間)」になっても潮は動かず、全員が無口になってしまいました。見かねた船頭さんが19時過ぎに納竿を提案、そのまま帰港と相成りました。
結局僕には、この「タイしか」釣れませんでした。でも、いいんです。
今日鯛を釣り上げたのは、僕だけなんですから。
明日から鯛三昧です♪

2 thoughts on “世界の中心で、「タイ!」と叫ぶ

  1. きゅうちゃん

    おめでとうございます。
    とっても大きくてきれいな鯛ですね。
    ゴシゴシ(-_\)(/_-)三( ゜Д゜) ス、スゲー!
    とってもびっくり!!
    もう、ほんとに言葉にできないくらいの
    喜びなんでしょうね。
    改めて
    おめでとうございます。
    きっと、鯛釣り用の竿ほしくなるんでしょうね。

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  2. nonvey

    ありがとうございます!釣れたばかりの魚影は、本当に綺麗でした。
    船頭さん曰く、「80センチを超えるようだと大味になるけど、これくらいの大きさが一番美味しいんだよ」と。
    確かに脂が乗って美味かった!ついでに言えば、魚卵の量もハンパじゃなかった。
    捌くのに約1時間ほど格闘した甲斐がありました。
    鯛釣り用の竿は、元々違う魚を釣るための強度の強い竿なんです。でも、どうせ1年に1度船に乗るか乗らないかなので、購入はもうちょっと待ってみようかな、とか思ったりして。でも、一度あの「引き」を体感してしまうと、ちょっとクセになりそうな気も(笑)。

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