新潟中越地震

その第一報を知ったのは、結婚式の三次会の席上でした。
「おい、新潟で震度6の地震3回も起きたんだってよ!」
トイレから戻ってきた友人が、驚いた表情をしながら我々に教えてくれました。
青森での結婚式から弘前に戻る途中、酒の飲めない友人の車に揺られながら、オトコ4人が車に備え付けられたテレビにかぶりつき。しかし、一人が眠りにつき、気がつくと僕も眠りについていました。
被災された方々は、まさに眠れない夜を過ごしたことでしょう。謹んでお見舞い申し上げます。
…と偉そうなことを書いても、全然説得力がない。はぁ…。
一夜明け、惨状が明らかになるにつれ、ブラウン管を通じて自然の脅威をまざまざと見せつけられ、背筋が凍る思いに駆られました。実は、浅間山の噴火にかこつけて地震の話を書こうと考えていたところ。だからこそ、ゾッとしました。
遅々として進まない復旧作業。というか、どこから手をつけたらいいのか…というのが実態ではないでしょうか。正直、何かしたいと思うけれど、何もしてあげられない。
自然の前では、人間とは、ほんのちっぽけな存在でしかないのでしょうか。
まだまだ余談は許さないとのこと。
どうか、どうかこれ以上被害が拡大しませんように。


以下ホントに追記。
地震の翌日となった日曜日の午後、大手スーパーに入店すると、店内放送が流れた。
「新潟中越地震と、台風23号で被災された方々に、善意の義捐金を受付しております。受付は…」といった内容。対応が実に早い。
でも、ふと思った。
今、彼らが求めているのは義捐金なのかな。
消費者に義捐金を求めるのではなく、大手スーパーが率先して、消費期限が近づいているような食材等でもいいから寄贈する方が、よっぽど喜ばれるんじゃないかな。
ヘリコプターからテレビカメラを構える報道陣。
そんな余裕があったら、被災者を一刻も早く救助しろ、とは言わない。でも、孤立している村に救援物資を運んであげよう、という意識は微塵もないのかな。
何かしたいけど何もできない。でも、何とかなることもある。
被災地は、食料、水、衣料品、その他生活に必要なもの全てが不足しているというが、大手スーパーで流れた「被災者に義捐金を」という店内放送が、僕の胸には何だか無性に空しく響いた。

2 thoughts on “新潟中越地震

  1. shuqoo

    トラックバック返し2連発。(笑)
    あえて楽観的な表現で言うと、神戸の地震の時に感じたんですが、意外とモノは集まってくるんです。ただそれを振り分けたり、運んだりが思うに任せられないということがあるようです。道路がある程度回復しないと難しいかも。全国からの善意をうまーく行き渡せることは至難の業だと思います。
    たぶん現地の人も、遠くにいる人もたくさんの人がなんとかしよう、してほしいと思ってると思いますが、(うまくいかなくて)みんな歯がゆい思いをしてるんだと思います。
    とにかく頑張ってほしいですね。

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  2. nonvey

    私事ですが、これまで2度ほど震度5を経験し、そのうち1度は、アパートの中は置いてあったものが軒並み倒れ、更に停電、裸足のまま外に逃げ出したという経験を持っています。
    あの地震がトラウマとなり、しばらくはちょっとした揺れにも敏感になっていました。ブラウン管を通じて伝えられた阪神大震災もビビリましたが、新潟中越地震の場合「余震」とは思えない規模の地震が何度も続いているという現状。
    正直、被災状況をテレビを観ているのも辛い。
    義捐金の捉え方を、僕が大いに勘違いしていたのかも知れません。定期便のない羽田から新潟へ臨時便が飛んでいるということなので、救援物資はどんどん運ばれているんだと思います。
    ただ、これから季節は厳しくなっていきます。しかもあの地域は、雪が深い。
    本当に、急を要する復旧作業だと思います。
    こんな時期だからこそ敢えて、イラクに人道支援に行っている場合なのか?と問いたい。
    何もしてあげられない分、せめて義捐金だけでも、と思っています。

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